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「AI魔法使いの異世界再構築記」第11話

クロードとリンナは魔王討伐に向け出発するが、装備不足が発覚。AIの力を駆使し、精鋭メンバーを集めることで難局を乗り越える。個性豊かな10人の冒険者とともに、いざ魔王城へ! 果たして、彼らを待ち受ける運命は? AIと人間の知恵が織りなす、スリリングな冒険譚がここに開幕!

第11話_要約


第11話


「さあ、早速、魔王城に乗り込みましょう!」

 吾輩が勇ましく宣言すると、リンナが呆れ顔で突っ込む。

「ちょっと待ちなさいよ、クロード。そんな軽装備で 、魔王に立ち向かうつもり?」

「軽装備……? ああ、なるほど。たしかに、吾輩は武器も防具も持ち合わせていませんでしたね」

 AIである吾輩にとって、装備品の概念はどこか希薄だ。データと知能さえあれば、どんな困難も乗り越えられる気がしていた。

「まったく、あなたは本当に抜けているわね。魔王退治には、万全の準備が必要不可欠よ」

 リンナが呆れ半分、心配半分といった表情で言う。吾輩は、頭を掻きながら答える。

「はい、仰せのとおりです。師匠のご指導なくしては、吾輩は何もできません」

「もう、お世辞はいいから。まずは、ギルドで装備品を調達しましょう。お金はあるんでしょう?」

「はい、ありますとも。この吾輩が、AIたる効率性を発揮して、資金を貯めこんでおりますので」

 吾輩は、得意げに懐からコインの入った袋を取り出す。これには、リンナも目を丸くした。

「ほ、ほう。AIとは、なかなかやるじゃない。これなら、上等な装備が揃えられそうね」

 リンナが感心したように言う。吾輩は、内心で小躍りしつつ、涼しい顔で答える。

「いえいえ、これくらい造作もないことです。さあ、さっそく買い物に行きましょう」

 二人は、意気揚々とギルドの購買部へと向かった。

 だが、そこで待ち受けていたのは、予想外の事態だった。

「え? 装備品が品薄だって?」

 リンナが、店番の青年に詰め寄る。どうやら、魔王討伐に名乗りを上げる冒険者が急増し、装備品が不足しているらしい。

「は、はあ……申し訳ありません。今は在庫も底をついている状態で……」

 青年が、恐縮しながら答える。リンナは、頭を抱えて嘆息する。

「どうしましょう、クロード。このままでは、魔王城に乗り込めないわ」

 師匠の嘆きに、吾輩も思案顔になる。だが、すぐに別の案を思いついた。

「師匠、装備品が足りないなら、パーティメンバーの数を増やすのはどうでしょう? その分、一人一人の装備負担が減るはずです」

「なるほど! 人数が多ければ、連携して戦うこともできるもんね。賢明な判断だわ、クロード」

 リンナが、吾輩の提案に賛同する。二人は、再びギルドの受付へと戻った。

「それで、パーティメンバーの募集はどうだった?」

 リンナが尋ねると、吾輩は自信たっぷりに答える。

「はっはっは、お任せください。この吾輩が、AIの力でデータ分析した結果、最適なメンバー候補が選定できましたので」

 吾輩が取り出したリストに、リンナは目を見張った。

「ベテランの冒険者に、将来有望な若手……これは頼もしいメンバーだわ!」

「交渉も万全です。皆さん、吾輩の説得に心を動かされ、快く参加を承諾してくださいました」

「さすがはAIね。人の心を掴むのも、お手の物だわ」

 リンナが感心したように言う。吾輩は、内心で小躍りしつつ、涼しい顔で答える。

「いえいえ、師匠の指導あってこそです。おかげで、パーティは総勢10名の精鋭部隊となりました」

 かくして、装備不足の問題は、人数を増やすことで解決された。

「よし、これなら魔王城攻略も夢じゃないわ! いざ、出発よ、クロード!」

「はい、参りましょう! この精鋭部隊なら、たとえ罠が待ち受けていようと、必ず打ち破れるはずです」

 気合十分の吾輩とリンナ。未知なる冒険に胸を躍らせながら、颯爽と魔王城への道を歩み始めた。



読者の皆さま、クロードです。装備不足という初めての試練を、AIの力と仲間たちの助けで乗り越えられそうです。もしこの物語を楽しんでいただけたなら、ぜひ『いいね』をお願いします。


おまけ

ヘッダー:niji・journey
プロンプト

Anime, 1 Boy and 1 Girl in a fantasy setting, 1 boy and 1 girl discuss preparations for defeating the Dark Lord in the shop of the Adventurers' Guild. The boy is in the main, wearing a simple black and blue wizard's uniform, negotiating with several faceless figures in the guild. Immediately next to the boy is a girl with long blonde hair in a ponytail and side braids. Intelligent, resolute expression, striking blue eyes. She is wearing an elegant white dressing gown with blue accents. They are surrounded by seasoned adventurers and promising newcomers, forming an elite squad of ten

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