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さそり座の美しさ 〜ホロスコープを詠む〜.

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【さそり座の美しさ】

彼のホロスコープから伝わってくるもの。

彼の人生は「目覚める」こと。

彼は「約束する」人。

そのストーリーを紐解いていきます。



ホロスコープ全体の印象として、
惑星は下半分に、ほぼ集中しています。

これは自分の内面へ
意識を向ける生き方をイメージさせます。

土星以外、すべての惑星が下半分にあり、

徹底的に内面を追求するような雰囲気が
ホロスコープからだけでも伝わってきます。

彼にとってキーとなる惑星は

MCのそばにある土星。

ICとほぼ重なっている海王星。

その両隣の太陽と水星。

土星は制限と限界を司る惑星。

海王星は「混沌や忘却、陶酔」の象徴。

太陽は人生を切り開くパワーを授ける惑星。

水星は知性とコミュニケーションを司る惑星。

上半分にあるのは土星のみ。

この惑星が彼にとって、
大きな意味を持つであろうことがイメージされます。



土星はおひつじ座にあり、第8ハウス。

これは自分の限界にぶち当たり、
そこを越えられないことへの
もどかしさのようなものをイメージさせます。

そして「共有のハウス」にあることから、
まわりに対して、自分をさらけ出すことへの
葛藤のようなものを感じさせます。



海王星はさそり座にあり、第4ハウス。

これは未知なるものへの憧れと畏怖の気持ちを
同時に抱いていることをイメージさせます。

かつ「基盤のハウス」にあることから、
自分と他者のテリトリーの境界線が
曖昧になりやすいことを示唆します。

そして、未知なるもの=他者であるかもしれません。



太陽はさそり座にあり、第4ハウス。

これは物事を
深く突き詰めていくことができる資質を授かります。

「基盤のハウス」にあることから、
独立した存在であることを願いつつも、

自分が安心して
属することができる場所こそが大切であり、
自分の居場所に対しては、
深い愛を注ぐことがイメージされます。



水星はさそり座にあり、第3ハウス。

これは本物を見抜く目を持ち、
価値ある情報を取捨選択できる資質を授かります。

かつ「知性のハウス」にあるため、
あらゆるジャンルへの好奇心から、
より広範囲な視点で、自分にとって真に有益な情報を
選ぶことができるのではないでしょうか。



アングル上の惑星は大きなキーとなりますが、

次にキーとなる基本的なエッセンスが、
太陽、月、AscとMC。

太陽はさそり座にあり、4ハウス。

月はさそり座にあり、3ハウス。

Ascはしし座。
しし座のルーラーは太陽なので3ハウス。

MCはおうし座。
おうし座のルーラーは金星なので5ハウス。

太陽については
先に説明する流れとなりました。

月がさそり座にあることから、
物事の本質や心の裏にある本音、嘘などを
本能的に見抜く洞察力を授かります。

そして、3ハウスに入っていることから、
他人の感情へ敏感になり、
相手の伝えたがっていることを察知し、
共感することができるはずです。

Ascはしし座。
しし座のルーラーは太陽。

太陽については
先に説明する流れとなりました。

MCはおうし座。
おうし座はルーラーが金星。

金星は5ハウス。
これは恋愛はじめ、
美や芸術に関することへの才覚を授かります。

クリエイトする
資質を授かっていることをイメージさせます。



ここまでは惑星の位置を紐解いてきました。

いわば「点」と「点」をつないだ
「線」の段階までのもの。

惑星同士はその配置において、
特定の角度を形成したとき、
「アスペクトを形成した」とみなします。

アスペクトを形成した惑星は、
お互いに影響を与えあうことになり、
そのエネルギーをブレンドさせてパワーを発揮します。

ここから「個別性」、
つまり「その人らしさ」がさらに如実になります。

それでは、彼にとってキーとなる惑星から、
彼らしさを形成するアスペクトを紐解いていきます。



(海王星のアスペクト)

太陽と海王星のコンジャンクション(0度)
「理想を夢見る」

太陽の象徴する基本的なエネルギーと
海王星のもつ理想や夢想への衝動がブレンドされます。

高い理想を掲げるスピリットを授かり、
人々を巻き込む
カリスマとなりうることもイメージさせます。

海王星と木星のセクステル(60度)
「理想を追い求める」

木星と海王星は親和性が高く、
高い理想や高邁な考えを持ち、自分のことよりも
大きな目的や
大義のために尽くそうとするかもしれません。

そして、彼は金星と天王星にも
多くのアスペクトを形成しています。

愛の星である金星へのアスペクトたちは
彼がどのようなことを愛し、価値を置くのか、
そこへの意識が向きやすいことをイメージさせます。

変革、革新の象徴である
天王星へのアスペクトたちは、
自由への大きな衝動のようなものを感じさせます。

そして、彼を語るうえで、
土星と水星がノーアスペクトであることは外せません。

(ノーアスペクトとは)

アスペクトがあることで、
その惑星のエネルギーの回路が開かれます。

しかし、アスペクトがないと、そのエネルギーが
純粋なままで蓄積されてしまうことになります。

そして、ときおり決壊して無軌道に
放り出されたりするというイメージになります。

具体的には自分では意識しないままに、
その惑星の意味合いが
行動化されてしまう(強くなる)ということ。

あたかも、自分ではおとなしくしている子どもが、
実際には教室で動き回っているというイメージ。

・土星がノーアスペクト

自分を現実的にコントロールする土星へ
アスペクトがなければ、

急にストイックになったかと思えば、
一気に緩んでみたりと、
振り幅の大きさがテーマになります。

克服するまでに時間がかかるからこそ、
独自の人生観を構築できることをイメージさせます。

・水星がノーアスペクト

知性やコミュニケーション能力を示す水星に
アスペクトがなければ、

自身のその力を自覚的に使うことが
難しくなるといわれています。

情報のインプットとアウトプットに
精力的かと思えば、急に遮断してみたりと、
土星同様に、その振り幅の大きさがテーマになります。



ここまでの流れから、
彼らしさを表現するものとして

「内観」と「美学」

この2点が最大のキーワードになってきます。

ホロスコープの下半分に惑星が集中していることから
自身の内面と向き合う時間へ
とても重きを置かれているのではないでしょうか。

キーワードとして選んだ「内観」の解釈は様々ですが、

「目で見ることのできない内面の自分を観る」
そのようなニュアンス。

そして、彼のホロスコープは、2ハウスに
グランドコンジャンクションを形成しています。

これは2ハウスに
惑星が3つ以上集中している配置のこと。

2ハウスの意味である
「価値観」というテーマが強調されます。

内観を通じて、
微動だにしない自分や揺れ動く自分を知る。

相反する自分を知る。

どちらがいいとか悪いというジャッジではなく、
ただただ、そのような自分が内にいることを観ている。

その過程を経てこそ、自分の価値観の、
さらに奥にある「己の美学」を求めている。

そのようなイメージが伝わってきます。



そして、さらに彼を彼たらしめている
最大のポイントがあります。

それが土星です。

土星がどのように絡んでくるか、紐解いていきます。

土星がノーアスペクトであることは

「制限や限界」を司る土星のエッセンスを
コントロールすることに時間がかかるということ。

これが、先の内観をより
強固なものにしているのかもしれません。

おそらく、まわりには決して理解できない、
彼だけの葛藤や悩み、苦しさがあったはずです。

ただ、彼の場合、

土星だけが唯一、ホロスコープの上半分、
つまり、外側である「社会」へ配置されています。

これは何を意味しているのでしょうか。

ここからが彼を語るうえで、とても大切です。

彼は自分の感情へ思い切り流されてみたり、
逆に感情をどこまでも
排除してみたりすることがあるかもしれません。

彼はまわりからの情報へ思い切り向き合ってみたり、
逆に情報を
一切遮断してみたりすることがあるかもしれません。

限界を超えるくらいの緩急を自分の感覚へ与えてみる。

普通の精神なら壊れてしまうかもしれません。

これだけ深く激しい振り幅を持つことができるのは、
彼の強靭な精神性がゆえです。

どうして、彼は、
このような内面を抱えようとするのでしょうか。

何が彼をそのようにさせるのでしょうか。

そう、
彼を突き動かすものがあります。

それは「信じ抜くこと」。

彼のホロスコープは
さそり座へ位置している惑星もかなり多いため、

さそり座のエッセンスである
「信じること、疑うこと」への意識が深くなります。

信じることはいいことであり、
疑うことはよくないこと。

そのようなことが言いたいのではありません。

「信じる」と「疑う」というのは対義語というよりは、
正しく疑えない人は、正しく信じることもできない。

正しく信じることができない人は、
正しく疑うこともできない。

つまり、表裏一体の関係にあり、本来は
同義語とみなすこともできるのではないでしょうか。

さそり座の資質は諸刃の剣です。

人の本質を見抜く洞察力は、真実を汲み取ることと
同時に嘘も見破ることになります。

嘘を見破るというのは苦しみでしかありません。

それでも、逆説的かもしれませんが、
見抜いた偽りの数だけ、真実を求めたいと願うもの。

偽りを知っているからこそ、その先にある真実を知る。

彼の土星はおひつじ座の8ハウス。

おひつじ座は「純粋な自我であろうとする」星座。

どれだけ、偽りへ傷つこうとも
真実へ純粋であろうとする。

彼は自分の内面へ感じる真実と偽りと向き合っている。

自分へ厳しくあるからこそ、
まわりへの愛を伝えることができる。

これが、彼にとっての美学であり、

天頂に位置している
土星からのメッセージではないでしょうか。

そして、祈りのようなものだと思います。



彼の人生は、
真実へ何度でも「目覚める」こと。

彼は、まわりへの深い絆を「約束する」人。


僕が彼のホロスコープから感じる、
さそり座の美しさです。


【セッション】
 『かわいさ』を思い出すタロットと星詠み


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