うお座の美しさ 〜ホロスコープを詠む〜.
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【うお座の美しさ】
彼女のホロスコープから伝わってくるもの。
彼女の人生は「創造する」こと。
彼女は「表現していく」人。
そのストーリーを紐解いていきます。
ホロスコープ全体の印象として、
惑星が左右にちらばっています。
ただ、個人天体(太陽、月、水星、金星、火星)は
左半分に集中。
これは自分の思考や行動によって成長できる人。
起業やフリーランス的な生き方が適しています。
彼女にとってキーとなる惑星は
Ascのそばにある金星。
そしてDecのそばにある冥王星。
金星は「愛と美」や「調和」を司る惑星。
人生の喜びを表します。
冥王星は「人生の変容」を象徴。
このふたつの惑星からでも、
彼女の雰囲気がしっかりと伝わってきそうです。
金星はおひつじ座にあり、第1ハウス。
これは衝動的であり、情熱的なスタイルこそ、
彼女の生命の源。
かつ「自我のハウス」に入っていることから、
愛情あふれる優しい人という印象を
まわりへ与えています。
この配置にある人は、実際に端整で
魅力的な容姿を持つことが多いのも特徴。
もちろん、彼女自身、とても美しい表情をしています。
内面は決しておとなしくない、
あふれるエネルギーへ、純粋に素直にいられる、
衝動のような直感へ身をまかせることができる。
そんな雰囲気も、彼女の魅力です。
冥王星はてんびん座にあり、第6ハウス。
冥王星は個人そのものよりも、
その時代を象徴すると言われています。
冥王星がてんびん座に入っている時代(世代)では、
愛すべき存在や美しい遺産や街を
喪失するという出来事を体感するかもしれません。
ただ、彼女は、その悲しみや追悼の気持ちを
同世代の人よりも
ダイレクトに感じるのかもしれません。
例えば、パリのノートルダム大聖堂の焼失。
海外で活動していた彼女にとっては、
象徴的な場面として、
何かしらの影響を与えたのではないでしょうか。
そして「反省のハウス」に入っていることもあり、
美しきものを失う哀しみのような感覚を
作品へ込めているところもあるのかもしれません。
仕事、つまり作品創作に対しては妥協せず、
体力の限界まで徹底的に突き詰めていきます。
ここまでの流れだけでも、彼女がアーティストとして、
自分自身の美しさをもって、作品とシビアに
向き合っているであろうことがイメージできます。
次にキーとなるエッセンスが、
太陽、月、AscとMC。
太陽はうお座にあり、12ハウス。
月はみずがめ座にあり、11ハウス。
Ascはおひつじ座。
おひつじ座のルーラーである火星は11ハウス。
MCがやぎ座。
やぎ座のルーラーである土星は5ハウス。
太陽がうお座にあることから、
芸術的な才能や
ヒーリング能力をベースに人を癒すことに長けています。
12ハウスへ位置しているため、
自身の潜在意識を身近に感じやすく、
普段から「自分を超えた感覚」と
出逢うことがきっと多いはず。
自分という小さな枠をこえている感覚も、
彼女にとっては日常的なことかもしれません。
月がみずがめ座にあることから
個性的であることが、そもそもの欲求。
世間体にとらわれることなく、
独創的なパーソナリティを持つことを求めます。
11ハウスに位置しているため、
彼女自身が新しいグループへ加わることが
スムーズだからこそ、方向性や志を同じくする仲間と、
さらに出逢いやすくしています。
この太陽と月の組み合わせでも、
活動エリアを世界へ設定して、音楽というアートを軸に、
様々な出逢いとコラボレーションする。
そのようなスタイルが彼女らしさのひとつだと感じられます。
そして、Ascのそばにある金星。
これは、彼女へ「美しいもの」と純粋に向き合いたい、
そんな気持ちを抱かせてくれるもの。
そして「美しさ」「美意識」、
これは彼女にとって、
非常に大きなテーマとなってきます。
Ascそのものはおひつじ座。
おひつじ座のルーラーは火星。
火星が11ハウスに入ることで、
見知らぬグループでも果敢に飛び込める、
さらなる勇気を与えることになります。
彼女は11ハウスへ火星と月が入っています。
この相乗効果もあるからこそ、
海外のアーティストとでも
対等に向き合うことができるのです。
MCはやぎ座。
やぎ座のルーラーは土星。
土星は5ハウスに入ることで、
無意識のうちに自己表現を控えてしまう傾向を与えます。
そして、これは創作においては、完成されたものしか
人前に出したくないという美意識の裏返しにもなります。
実は、この土星こそが、
彼女にとって大きなキーとなります。
すべてをまとめながら、最後に描きたいと思います。
ここまでは惑星の位置を紐解いてきました。
いわば「点」と「点」をつないだ
「線」の段階までのもの。
惑星同士はその配置において、
特定の角度を形成したとき、
「アスペクトを形成した」とみなします。
アスペクトを形成した惑星は、
お互いに影響を与えあうことになり、
そのエネルギーをブレンドさせてパワーを発揮します。
ここから「個別性」、
つまり「その人らしさ」がさらに如実になります。
それでは、彼女にとってキーとなる惑星から、
彼女らしさを形成するアスペクトを紐解いていきます。
(金星のアスペクトたち)
・金星と月のセクステル(60度)
「穏やかな美への愛」。
月の持つ安定への欲求と
金星の持つ愛と美のエネルギーがブレンド。
平和主義者としてのイメージ。
・金星と火星のセクステル(60度)
「情熱と恋」。
愛の惑星である金星と、
情熱、性的エネルギーの火星の力がブレンド。
情熱的でロマンティストな姿をイメージ。
異性を惹きつける魅力的な雰囲気を醸し出すことができ、
恋や性に対してストレートに表現することができます。
その情熱が「恋」以外に向くことも珍しくなく、
彼女にとっては、
それが音楽活動に向いているともいえます。
(冥王星と土星のアスペクト)
この配置は何か強力な力によって
自分が抑圧されていると感じることも多く、
その反動で自分を強く鍛え、
強力なチカラを発揮することもあります。
(木星とのアスペクト)
・太陽と木星
「楽天的でオープンマインド」
・月と木星
「伸びやかに表現されるエモーション」
・水星と木星
「伸びやかなる知性」
・火星と木星
「ストレートな闘志」
これらのエッセンスを与えています。
基本的に木星は拡大と発展への衝動を象徴するもの。
もちろん、行き過ぎると過剰になってはしまいますが、
基本的には自身のなかにある人生を
良い方向へ拡大していこうとします。
彼女のなかでは
木星のアスペクトが非常に多く、
木星の影響をとても受けていることになります。
ただ、先にも書きましたが、
彼女を彼女たらしめている
最大のポイントは、やはり土星。
そして、木星と土星は、
正反対の性質を持っていることも意味をなしてきます。
ここまでの流れから、
彼女らしさを表現するものとして
「美」と「拡大」。
この2点が最大のキーワードになってきます。
そして、彼女を彼女たらしめている
最大のポイントは土星です。
なぜ土星なのか。
土星がどのように絡んでくるか、紐解いていきます。
彼女の土星はしし座の5ハウス。
しし座と5ハウスの組み合わせは、
ともに「自己表現」というエッセンスを象徴するため、
プラスにもマイナスにも相乗効果となります。
ここからが彼女を語るうえで、とても大切です。
彼女はアーティストでありながらも、
表現していくことへの「抑圧や制限」のようなものを
実は人一倍感じやすいというイメージが、
ここから伝わってきます。
自分が人前に出て、スポットライトが向くことへ、
彼女自身、本当は抵抗が強いのかもしれません。
少なくとも、別に好きではないのかもしれません。
歓びと不安の割合も同じくらいかもしれません。
では、なぜ、彼女はアーティストなのか。
何が彼女をそのようにさせるのでしょうか。
そう、
彼女を突き動かすものがあります。
それは「美への祈り」。
彼女は「自分の存在を表現したい」こと以上に
「美への感性」がとても深く、そのあふれ出たものが、
結果として「表現」となっている。
「表現への欲求」以上に
「美への尊敬や畏敬」へ突き動かされている、
このほうが彼女らしいと感じます。
彼女はこの世界へ
存在する「美しさ」を、ただ護りたいだけ。
その感性へどこまでも素直でありたい。
その感性をどこまでも拡げてあげたい。
そのような想いを感じます。
しかし、その「どこまでも」の想いを
土星がいつも抑えつけてくる。
「制限と限界」を見せつけてくる。
だからこそ、
「解放と抑圧」のはざまで揺れながら、
表現に対して伸びやかなところと、
控えめなところが交互に現れてくる。
それが矛盾を生み、葛藤となる。
それは苦しみかもしれません。迷いとなるかもしれません。
ただ、彼女は太陽星座がうお座。
矛盾を抱えることができる人。
だからこそ、問い続けることができる。
「問い続けること」こそ、僕は創造だと考えます。
そして、問い続けることができるものこそが
積み上がっていくものであり、
これがMCのやぎ座の意味であり、
彼女の人生の方向性だと、僕は感じています。
彼女がアーティストでいる理由は、
この世界にある
「自分自身を超えた美しさ」を問い続けたいから。
自分への賞賛がほしいわけではなく、
この世界にある「美しさ」へ魅せられて、
突き動かされているから。
この世界にある「美しさ」を、ただ護りたい。
それが彼女の祈りなのかもしれません。
彼女の人生は、
問い続けながら「創造する」こと。
彼女は、
この世界へ存在する美しさを護るために「表現していく」人。
僕が彼女のホロスコープから感じる、
うお座の美しさです。
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