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しし座の美しさ 〜ホロスコープを詠む〜.

とっきー＠陰の感情を聴く占星術師

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【しし座の美しさ】

彼女のホロスコープから伝わってくるもの。

彼女の人生は「調和する」こと。

彼女は「奏でる」人。

そのストーリーを紐解いていきます。


ホロスコープ全体の印象として、惑星は左半分に集中。

これは自分の思考や行動によって成長できるため、
単独で行動できる環境が適しています。

ただ、上半分に月、火星と個人天体があるため、

自分のエネルギーを
どのように外へ向けていくのがポイントになります。

彼女にとってキーとなる惑星は

Ascのそばにある土星と冥王星。

そして、MCにある月と火星。

土星は「制限や限界」を司る惑星。

冥王星は「大きな変容」の象徴。

月は「感情や情緒」を司る惑星。
安定への欲求を表します。

火星は「欲求を満たすためのパワーの源」を象徴。


土星はてんびん座にあり、第1ハウス。

これは対人関係に対して、
窮屈さや閉塞感のようなものを

抱きやすくなることをイメージさせます。

「自我のハウス」に位置していることから、
まわりに対して、

自分の考え方をうまく伝えられない
感覚を
抱きやすくさせるかもしれません。


冥王星も同じくてんびん座、第1ハウス。

先の説明に加えて、
人間関係における様々な経験を通じて、自分自身を
大きく変容させてきた経験をイメージさせます。

「自我のハウス」に位置しているため、
その経験こそが、

独特のオーラとなっていくとも考えられます。


月はかに座にあり、第9ハウス。

これは強い母性本能や情感を授けます。

周囲の人を包み込む包容力を醸し出し、
情緒豊かなエネルギーが
交流するような環境へ
安らぎを覚えます。

そして「探求のハウス」にあるため、
人の感情や気持ちの動きへとても敏感であり、
より深く理解したいという想いを授かります。


火星はかに座の、第10ハウス。

火星は「激しいエネルギー」の象徴ですが、
かに座に位置することで、
その激しさを抑えがちになります。

ただ「目標のハウス」にあることから、
自分の信念に対しては、他人とぶつかってでも、

爆発的なエネルギーを
発揮するであろうことがイメージできます。


アングル上の惑星は大きなキーとなりますが、

次にキーとなる基本的なエッセンスが、
太陽、月、AscとMC。

太陽はしし座にあり、10ハウス。

月はかに座、9ハウス。

Ascはてんびん座。
てんびん座のルーラーは金星なので11ハウス。

MCはかに座。
かに座のルーラーは月なので、9ハウス。

太陽がしし座にあることから、
「人生の主役は自分」であることを意識して、
主体的に生きようとするスタイルを授けます。

10ハウスに位置していることから、
人生の目標そのものが、
社会というパブリックな世界で、自分が到達したい
目標へ向かっていくスタイルをイメージさせます。

月については、
先に説明する流れとなりました。

Ascはてんびん座。
てんびん座のルーラーは金星。

金星は11ハウス。
これは、どんなグループにも
すんなり溶け込むことができ、
潤滑油的な存在となれる協調性をイメージさせます。

MCはかに座。
かに座のルーラーは月。

こちらも、先に説明する流れとなりました。


ここまでは惑星の位置を紐解いてきました。

いわば「点」と「点」をつないだ
「線」の段階までのもの。

惑星同士はその配置において、
特定の角度を形成したとき、
「アスペクトを形成した」とみなします。

アスペクトを形成した惑星は、
お互いに影響を与えあうことになり、
そのエネルギーをブレンドさせてパワーを発揮します。

ここから「個別性」、
つまり「その人らしさ」がさらに如実になります。

それでは、彼女にとってキーとなる惑星から、
彼女らしさを形成するアスペクトを紐解いていきます。


（土星のアスペクトたち）

土星と火星のスクエア（90度）
「アクセルとブレーキ」

熱いエネルギーの惑星である火星と、
冷たい制限の惑星である土星のブレンド。

相反するものの組み合わせであり、程度の差はあれ、
内的な葛藤や矛盾をもつことになりそうです。

土星と冥王星のコンジャンクション（0度）
「抑圧されたものの回帰」

現実的で冷厳な土星と、
ものごとの根本的な変化を意味する冥王星のブレンド。

何かしらの強力な力によって
自分が抑圧されていると感じたり、

その反動で自身を強く鍛え、
強力な力を発揮することもあります。

（冥王星のアスペクト）

冥王星と火星のスクエア（90度）
「爆発的なエネルギーを秘める」

火星の持つ強いエネルギーを
冥王星の持つ深いパワーが増幅させる組み合わせ。

大きなエネルギーが生み出されるパターンですが、
なにかのきっかけで解放されるまで、
普段は潜伏しているところが特徴。


（月のアスペクト）

月と金星のセクステル（60度）
「穏やかな美への愛」

月の持つ安定への欲求と
金星のもつ愛と美へのエネルギーがブレンド。

基本的に平和で穏やかな状況を愛します。

そして、彼女を語るうえで、
太陽がノーアスペクトであることは外せません。

（ノーアスペクトとは）

アスペクトがあることで、
その惑星のエネルギーの回路が開かれます。

しかし、アスペクトがないと、そのエネルギーが
純粋なままで蓄積されてしまうことになります。

そして、ときおり決壊して無軌道に
放り出されたりするというイメージになります。

具体的には自分では意識しないままに、
その惑星の意味合いが
行動化されてしまう（強くなる）ということ。

あたかも、自分ではおとなしくしている子どもが、
実際には教室で動き回っているというイメージ。

・太陽がノーアスペクト

自分自身を作り上げようとする太陽に
アスペクトがない場合、

生き方のモデルを見出すのが難しくなるがゆえ、
「自分とは何か」という自問の気持ちに
駆り立てられることも多いかもしれません。

これは既存の生き方の型にははまらず、
オリジナルな生き方を目指すことへと
つながっていくのではないでしょうか。


ここまでの流れから、
彼女らしさを表現するものとして

「自我」と「他者」

この2点が最大のキーワードになってきます。

なぜ、この言葉たちを選んだのか。

彼女自身は左半分に惑星が多く、
単独で行動できる環境が適しています。

そして、太陽もMCそばに位置しており、
社会という場所で、
どのような自分を表現していくのか。

かつ、太陽星座がしし座であることからも、
やはり、自己表現こそが大きなテーマとなりやすい。

ただ、Ascがてんびん座であることから、

彼女にとっては、
いきなり自分を打ち出していくよりも、

「他者」を意識することで「自分」を知る、

そのようなプロセスであろうことがイメージされます。

これは「他者からみても調和ある位置」に
自分を置くことができる、

この資質を彼女に授けています。

彼女にとって
「自我」と「他者」は表裏一体の関係になります。


そして、さらに彼女を彼女たらしめている
最大のポイントがあります。

それが土星です。

土星がどのように絡んでくるか、紐解いていきます。

彼女はAsc同様、
土星にもてんびん座が位置しています。

かつ、1ハウスであることから、
これは「自己主張への制限」をイメージさせます。

これは、他者を意識して
立ち位置を決めることができる資質が
過剰になりやすい可能性があることを示唆します。

他者を意識しすぎるがゆえ、距離感がわからなくなり、
自分の立ち位置がみえなくなる途惑いのようなもの。

彼女は太陽がノーアスペクトであり、

これは「自己主張」を司る
太陽のエッセンスをコントロールすることに
時間がかかるかもしれないということ。

本当は素直な想いに従いたいのに、
自分をどこまで主張していいのか、わからなくなる。

そのような葛藤を
感じたことも多いのではないでしょうか。

ここからが彼女を語るうえで、とても大切です。

彼女の土星であるてんびん座は
「調和を最優先する」星座。

しかし、彼女が目指すべき本来のスタイルは
自分を打ち出していくところ。

これは他者と調和する「一歩手前」の位置、
自分の想いをストレートに表現していくプロセスです。

これは傍若無人ではなく、
他者との調和を知るうえで、経ておくべきプロセス。

自己主張をせずして、
本当の意味で他者を受け入れることはできません。

彼女は、真の自己主張を学ぶために、
あえて、他者を強く意識するようにしている。

太陽そのものもアスペクトを持たないことで、
より強制的に向き合わせるようなイメージです。

それでは、どうして、彼女は、
このような内面を抱えようとするのでしょうか。

何が彼女をそのようにさせるのでしょうか。

そう、
彼女を突き動かすものがあります。

それは「心から守るべき存在」。

これはMCがかに座であるところとリンクしてきます。

彼女はMCそばに太陽が位置していますが、
それよりもさらに近いのが、月と火星。

MCは「社会的な役割、立場」を象徴します。

つまり、彼女には
「心から守りたいと感じる人たち」へこそ
エネルギーを使いたい。

そんな想いが中心にある。

火星がかに座に入ることで、
「激しいエネルギー」を抑えがちになることは、
先に説明しました。

ただ、1ハウスにある冥王星の影響もあり、
そもそも爆発的なエネルギーを秘めてはいます。

そんな彼女にとって、
愛する人たちを守るときにこそ、
エネルギーが大きく発揮されます。

彼女にとっての自己表現とは
「愛のために自分を使うこと」に他なりません。

土星のてんびん座が、
誰のために自分のエネルギーを使えばいいのか、
精査する役目を果たしてくれる。

おとめ座、うお座ラインの
自己犠牲感のようなものではなく、

あくまでも、愛する人たちのために
純粋に自分の存在をかけて、
大切なものを堂々と守りたい。

これこそ、彼女の祈りではないでしょうか。


彼女の人生は、
他者の存在と、ただただ「調和する」こと。

彼女は、
愛する存在を守るために、自分の存在を「奏でる」人。


僕が彼女のホロスコープから感じる、
しし座の美しさです。


【セッション】
　『かわいさ』を思い出すタロットと星詠み


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