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クラムチャウダーワンプレート

スープ系のメニューって、メインではなく前菜というか、小鉢というかそんなイメージでとらえがちです。

和食なら汁物といういいかたもするし、一汁三菜みたいな数え方だとおかずではなく、まさに汁物というポジションが用意されてるように思います。


🥄スープがおかずになる条件

でも、ちょっと視点を変えてみると、たとえばシチューなんてどうでしょう。ビーフシチューにしても、クリームシチューにしても、スープ的な要素もありながら、その立ち位置はメインのおかず。

コーンポタージュや卵スープとなにが違うのかと考えると、おそらく具材の量やサイズ、それが占める割合というところでしょうか。

スープたっぷりのメニューであっても、具だくさんで、飲むより食べる要素が大きくなると、おかず感が出るのではないでしょうか。

🐚目指せカフェメニュー

そんなことを考えたのは、ふと食べたくなって、クラムチャウダーをつくったから。

ふだんあまりつくる機会のないメニューですが、この日はすこし冷える日で、温かい汁物、でもおかずにもなるものが食べたいなと思ったんですね。

そうするといろいろアイディアが湧いてきて、結果的にこんなワンプレートスタイルになりました。

  • クラムチャウダー

  • バゲット&チーズ

  • 茹で卵

  • ルッコラ&コールスローサラダ

ちょっとカフェっぽい雰囲気を目指しました。

🔪クラムチャウダーづくり

それではさっそく、クラムチャウダーワンプレートづくりスタートです。

🐚砂抜きは海水濃度

まずはあさり。

こすり合わせるようにして、殻をよく洗ったら、バットに載せた網の上に並べます。

水に塩をいれて、海水くらいの塩水を用意します。

海水の塩分濃度はだいたい、3.5%前後ということなので、水1リットルに対して、塩が35グラムという感じですね。合ってますよね、水って1リットルで1キログラムでしたよね。バリバリの文系脳なので、こういうときいつも不安になります。

まあ、いつもきっちり量ることはしてなくて、味を見て、子どもの頃の海水浴のときの記憶と照らし合わせてたりするんですけどね。

ひたひたくらいの塩水を注いだら、蓋をします。そのまま静かにしておくと、アサリが体の中の水をぴゅっと吐きだします。

そのときに、いっしょに砂も吐く、でもそのあと吸い込む水は擬似海水。砂は含まれてなくて、きれいになるよ、というロジックです。

なんかちょっと、騙してるみたいで申し訳ないですけど、本能というか、生理現象というか、体にセットされた機能ってすごいなと思ったりもします。

砂抜きをするとき、本来はそのまま蓋をして暗い状態を保っておくべきなんだとわかってるんですけど、アサリが水を吐くところが見たくて、ときどきちょっとだけ覗いたりしませんか。しますよね。

さて、1時間ほど置いて、砂抜きはほぼできたはず。

🐚抜けたらワイン蒸し

お鍋にアサリと白ワイン、刻んだねぎを合わせて火にかけます。

沸騰してきたら蓋をして、しばらく加熱すると、アサリの口が開きます。

このまま食べれば、アサリの白ワイン蒸しですね。

でも今回は、クラムチャウダーにしていくので、身と煮汁にわけて、冷めたら殻を外しておきましょう。

🍲スープはもちろん具だくさん

さあ、ここからはスープです。

じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、ベーコン、マッシュルームと具だくさん。これなら、おかずに数えてもよさそうです。けっこう、ごちそうですよ。

具はアサリの身に近いサイズのサイコロ状に、カットします。

お鍋にバター溶かして、具を炒めます。

玉ねぎが透き通ってきたら、アサリを蒸した汁を投入。

コンソメと水を足して煮込みます。

ぐつぐつと10分ほどでしょうか。

🥗付け合せはサラダスタイル

今回はワンプレートスタイルにするので、付け合せたちも準備します。

ルッコラは洗って水気を切ったら、オリーブオイルと黒こしょうで和えておきます。

お皿の端にルッコラを広げて盛ったら、コールスローサラダをその上に載せる感じで。ワンプレートのたっぷりサラダって、ちょっとニューヨーカーな気分になりませんか。

コールスローのつくり方は、こちらの記事で紹介してます。よかったら、見てみてください。

サラダの脇にマヨネーズを絞ります。

その上にゆで卵をぽん。マヨネーズの土台で、卵が転がるのを防ぎます。

🥖トーストはバゲット、ふたつの味で

続いてスープ系メニューのお供に欠かせない、パンを焼きます。

今回のチョイスはバゲット。半分に切ったら、片方はチーズ、もう一方にはバターを載せて、焼くことにしました。

チーズのとろける感じもいいけれど、バターが溶けて焼き色がついてくるところも、きれいですよね。なにより、バターはその香りがたまりません。

🍲クラムチャウダー仕上げます

さあ、クラムチャウダーを仕上げていきましょう。

スープに牛乳を足したら、殻を外したアサリをねぎごと合わせます。

さっとひと煮立ちさせたら、火を止めて、黒こしょうをぱらり。

🍽スープカップはプレゼント

いよいよあとは盛り付けです。

お皿に載せたときのサイズ感がちょうどいい、スープカップがありました。ふだんの我が家の食器類と趣きが違うのは、友人から誕生日プレゼントにもらったものだから。

自分の好みでは選ばないタイプのお皿類って、もらうと視界が広がる気がします。このカップも、白が多い我が家の食器の中では、異彩を放つ青碧。カフェ風で素敵ですよね。

色的にも、ミルク系スープの白っぽいカラーとはよく合いますね。

🍽クラムチャウダーワンプレート

仕上げに刻みパセリを散らして、ついに完成です。

ころころ切りそろえた野菜にアサリ、スプーンですくうと、いろんな具材がひと口で楽しめていいですね。

もちろんバゲットとも相性ばっちり、合間に食べるサラダは口の中をリフレッシュしてくれます。

バゲットの上に卵を載せて、フォークですこし潰してたまごサンド風にしてもおいしい。そこにクラムチャウダーのスープ部分を含めば、ああパンとスープって素晴らしい組み合わせだなと、あらためて感じます。

ミルク系のおかずスープって、体はもちろん、心も温まりますね。なんだかホッとする味に感じるのは、ミルクで育つ動物の中に刻み込まれた、細胞の記憶なのかもしれません。

🐚クラムチャウダーの材料、分量

🐚材料(2皿分)
・あさり…150グラム
・青ねぎ…1本
・白ワイン…1/2カップ
・バター…10グラム
・じゃがいも…小2こ
・にんじん…1/4本
・玉ねぎ…1/4本
・マッシュルーム…大1個
・ベーコン…1枚
・コンソメパウダー…小さじ1
・水…200CC
・牛乳…200CC
・こしょう…ひとつまみ
・刻みパセリ…適量

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