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うつ病とライターという仕事『実録!障害年金への道⑦』

ものを書く仕事への憧れ。

精神疾患を抱えた人間にとって、自宅でできる仕事って理想の仕事。
私個人は、そういう風に思っています。

できれば……いや、なるべくなら外には出たくない。
元会社員の私も、今では外での仕事にかなり抵抗があるタイプになりました。
組織に属して仕事をすることが、トラウマになっているんですよね。
うつ病を発症したのが会社員時代なので、そのことが関係してるのではないかと自分では推測しています。

業務用の短い文面でさえ、何度読んでも頭が内容を理解できない。
30分で処理できる筈の書類作成に、何時間もかかってしまう。
使えないスカスカの頭に、ノロノロとしか動けない沼の底を歩いているような重い身体。

突然、変貌した自分自身への戸惑いを、未だに覚えています。


自分は使えない人間。
この時の思いが強烈に焼き付いていて、外での就労に後ろ向きになっているんじゃないかと思っています。
精神疾患なんだから、仕方ないじゃん。頭では分かっているのですけど。



ということで、今回は、在宅でできる仕事。
ものを書く仕事について、書きたいと思っています。

そうはいっても、発症前の私にも、既に憧れはあったんですよね。
あくまでも漠然とした憧れ。
小さい子供が、お花屋さんやケーキ屋さんに憧れるみたいな。自分の文章にお金が支払われる未来なんて、現実になるとは思えなかったんですよね。

だから、学校を卒業した後は、バリバリの会社員。
このバリバリというのは、仕事がデキる会社員という意味では決してなく、


「生きていく為には、一生『会社員』として働き続けなければならない」


と頑なに信じ込んでいる、バリバリの固定観念に縛られた会社員という意味です。
何で、ああいう風に考えてしまったんだろうな。
どうして会社員でいなければ、生きていけないと思っていたんだろう。
あれは、自分自身にかけた呪いだったなあと。

そもそも会社員でい続けること自体、めちゃくちゃ大変なことですからね。リタイアしてしまった今は特に、会社員はもちろん、外で一生懸命働いている人たちに感動する毎日。
みなさん、本当に素晴らしい!!

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私には、会社員の資質がなかったと思っています。
決まった時間に家を出て、通勤ラッシュに揉まれ、始業からバタバタと働き、終業時刻を過ぎても誰も帰らず、当然のように残業。
暗い窓の外の風景を虚ろな目で眺めながら、帰宅電車に揺られて帰る日々。
休日は、仕事で必要な資格の勉強をするか、家事を終えたら、爆睡するパターンの繰り返し。人生って何だろう。

上司には、実力以上の評価はされていました。
でもそれは、今でいうところのHSP、いわゆる繊細さん気質が成せた技だと思っています。同じような方、大勢いらっしゃると思うんですけど、必要以上に人の機嫌を読もうとしてしまうんですよね。
息を吸うように。
そんな必要ないのに。
上司の感情、先輩の機嫌、同僚たちの心中etc.

さらに、当時の私はそこそこ口が達者でした。
おべっかだって、スラスラ言える。
上司や先輩にとってみたら、扱いやすい忠実な部下に見えていたんだろうと思います。


でも、こういうの、うつ病の資質がある人はやってはダメ、ゼッタイ。


無理は本当によくない。
自分で、自分の首を絞めることになります。
私はぎゅうぎゅうに絞めまくって、表面上は人間関係に問題ない職場だったのに、心の中では疲れ果て、やがて耐えきれなくなり転職を繰り返すことになりました。

青天の霹靂といった顔をした上司や先輩は、口を揃えて言いました。

「あんなに頑張っていたじゃん!辞めるなんてもったいないぞ」と。

彼らは、悪くない。
本当の自分を見せていなかったのは、私なのですから。
人の感情を予測しない、その場の空気を読まない、職場の人間との職場以外での約束は嫌なら断る。
そんな当たり前のことが、当時の私にはどうしてもできなかったのです。


働いている人は皆、少なからず仕事上の自分を演じていると思います。
私は自ら過剰に演じて、それに耐えきれなくなっただけ。
自業自得なんですね。


空気なんて、必要最低限だけ読めばいいし。
人を傷つけない限り、他人の感情なんて知ったこっちゃない。
仕事だからといって、合わない人と無理に合わせなくていい。


こんな風に生きていいし、こうなれたら、人生楽しくなるのかなあって憧れています。出世は遠のきそうですが(笑)。

こういう私の資質が、うつ病を発症してしまう一因だったんだと今は理解できます。
でも、その時は、「自分には根性が足りない」とか「ストレスに弱くてやんなっちゃうなあ」と自己嫌悪ばかりしていました。

自分のような平凡な人間は、会社という組織にしがみついていないと、お金が無くなっていつか飢えて死ぬと本気で思っていましたからね。

あっ、そうだ。お金といえば、
この『実録!障害年金への道』シリーズを、St.Mさまの『障害年金について絶対に知っておいてほしいこと』の中で紹介していただきました!
書いてて良かった!!

St.Mさまは、障がい者とお金という難しい問題に対して、分かりやすく現実的に切り込まれていて、勉強になります。ぜひご覧になってみてください。

国民年金の免除申請の問題点についても教えていただいたので、きちんと勉強して、いつか記事にしたいなあなんて考えています。
障害年金の申請を考えるなら、避けては通れない大事なことですからね。



さて、タイトルを回収しなくては。
ここに来るまでに2600文字越えてた、長っ。
今の私は、たまにライター業をしています。
お声がかかった時にだけ、書いています。

いや、これじゃライターとは名乗れないかも……。
たまに、文章を書いてギャラを貰っている人??


私レベルの物書きなら、本来は一生懸命営業をかけて、ヤバい仕事でない限りは全部請けて、ひたすら書き書きしないといけないんですけどね。

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いまだにうつ病の治療中であるということ。
あと、ライター業を本気でやると、長時間在宅勤務になること。

食事とお風呂と睡眠以外の大半の時間を執筆にあてることになり、今の自分では、まだそれに耐えられる自信がないのです。
仕事としては、本当にやりがいを感じるものだと思っているのですけど。

決して、時給換算をしてはいけない職業。
それが、ライターなんだって思っています。
でも、面白い!


いつかは本腰を入れて、ライター業をしてみたい。
その為にも、障害年金の申請が通るといいなあ……なんて。
限られた期間だとしても、生活を立て直す支えになることは、間違いないですから。

ということで、
【次回予告】
『障害年金申請に社労士って必要!?』
~メリットとデメリットを徹底解説~

お楽しみに。

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