東海道中長紫

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発端~社会人3年目が行く、東海道五十三次珍道中の始まり~

明日暇?くらいの友人からの何気ない誘いが、人生を変える出来事に繋がったという人はそれなりにいるのではないかと思う。 あるいは、人生を変えるほど大げさなものでなくても、一生の思い出になるようなイベントのきっかけくらいにハードルを下げると、もっと多くの人にとってあるあるになるのかもしれない。 私の人生でそれは2回あって、1回目は大学2回生の時の学部の友人からの誘いで、それはちゃんと前者になった。 そして2回目は社会人3年目になる2021年の秋に同期から来たラインで、これから始ま

    • 東海道珍道中Day13 新居宿→吉田宿 ~令和の奇策・豊川越えの番狂わせ~

      2022年6月5日。前日の浜松宿→新居宿は17kmくらいと東海道歩きの中では短い距離だったが、なにせ脚力が落ちた状態でのスタートだったから、結構疲れがたまっていた。 そして初日の17km程度でへばる二人の前に、二日目の23kmの区間が立ちはだかる。県境をまたぐこのルート、果たして一行は永遠の静岡県を抜けて愛知県にたどり着けるのか? 絶望の二泊三日編の二日目がスタートする。 登場人物: 田内(仮名):私。東海道のために有給をとって仕事に穴をあける怠惰な一面と、別に理由を言う

      • 東海道珍道中Day12 浜松宿→新居宿~うっ血ブーストで湖上を駆ける~

        2022年6月4日土曜日。日本橋から浜松までは、大体1か月間隔で歩いてきた。しかし、前回4月の浜松までの旅以降、田内も中山もそれぞれ偶然出張が入って間隔があいてしまったため、脚力が落ちた状態でのスタートとなる。 そして浜松までは一泊二日での行程だったが、浜松以西の旅はさすがにコスパ考えて有休を東海道のために使うのであった。というより、東海道のために有休をとって歩くのであった。 というわけでここから二泊三日編がスタート。 登場人物: 田内(仮名):私。実際の徒歩旅と記事の更

        • 東海道珍道中Day11 掛川宿→浜松宿~栄光と挫折のどまん中ダービー~

          2022年4月17日。この日は日本橋からの累積距離が250kmを突破し、DAY10での掛川宿の記録を塗り替え、この東海道旅の新記録達成。 戦いの中で順調に成長する田内と中山の前に、豪雨の天竜川が立ちはだかる。 登場人物: 田内(仮名):私。実際の徒歩旅と記事の更新タイミングの差が開いてきたが、正月休みで巻き返そうと頑張っている。 中山(仮名):東海道旅の考案者で会社の同期。袋井宿のどまん中茶屋を2018ロシアワールドカップのルカクのように華麗にスルー。 【前回の記事はこち

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        発端~社会人3年目が行く、東海道五十三次珍道中の始まり~

          東海道珍道中Day 10 藤枝宿→掛川宿~江戸と令和のデュアルディスプレイ~

          2022年4月16日。藤枝宿から掛川宿の道のりは、旅人を泣かせた大井川、風光明媚な茶畑の広がる小夜の中山、宿場町の風情が残る日坂宿と、東海道の縮図のような区間。 芭蕉や西行といった日本史に華を添えたエース達も歌いまくった区間を、令和に泥を塗る俗物2人が歩くのだった。 登場人物: 田内(仮名):私。実際の徒歩旅と記事の更新タイミングの差が開き、だんだんと記憶が薄れつつある。 中山(仮名):東海道旅の考案者で会社の同期。そつがないタイプ。さわやかの待ち時間に備えて桃鉄持ってきた

          東海道珍道中Day 10 藤枝宿→掛川宿~江戸と令和のデュアルディスプレイ~

          東海道珍道中Day 9 府中宿→藤枝宿~シュレーディンガー殺しのとろろ汁~

          世の中にはシチュエーションで美味しさにブーストがかかる食べ物がある。スキー場のカレー、他人のフライドポテトL、海の家の焼きそば、ちょっと長めの海外滞在からの空港吉野家。 そして東海道の旅では、峠越えのとろろ汁。 登場人物: 田内(仮名):私。社会人3年目。武蔵国、相模国、伊豆国を超えて人間として大きく成長した。 中山(仮名):東海道の考案者。箱根峠の入り口で出会った東海道最強の翁・手練爺(仮名)に感銘を受ける。 【前回の記事はこちら】 府中宿→丸子宿(5.3km)20

          東海道珍道中Day 9 府中宿→藤枝宿~シュレーディンガー殺しのとろろ汁~

          東海道珍道中Day 8 由比宿→府中宿~しゅくしゅく余裕で歩きたい~

          ストライドの松田もバーサーカーと化した富永もいない、二人足りない駿河編。 登場人物: 田内(仮名):私。社会人3年目。武蔵国、相模国、伊豆国を超えてなんか人間として大きく成長した。 中山(仮名):東海道の考案者。箱根峠の入り口で出会った東海道最高の老翁・手練爺(仮名)に感銘を受ける。 スターウォーズ形式を採用し、Day 2~7(神奈川宿~由比宿)の話を後に持ってきて、由比宿からスタート。 こんなことしてしまうとこの記事がジョージルーカスの目に留まる可能性高くなってしまう

          東海道珍道中Day 8 由比宿→府中宿~しゅくしゅく余裕で歩きたい~

          東海道珍道中Day 1 江戸日本橋→神奈川宿~日本一テセウス船な奴~

          前回の記事はこちら 登場人物: 田内(仮名):私。社会人3年目。仮名だから、読み方は「たうち」でも「たのうち」でも「でんない」でも、思い思いの好きな読み方で読んでくれればいい。 中山(仮名):会社の同期で東海道の考案者。東海道三種の神器を持っている。 松田(仮名):会社の同期で東海道の同行者。背が高くストライドが大きい。 日本橋→品川宿(11.6km):2021年9月26日の朝、中山と松田と東京駅で集合し、缶コーヒー片手に東京駅からスタート地点への日本橋へと向かう。 日

          東海道珍道中Day 1 江戸日本橋→神奈川宿~日本一テセウス船な奴~