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上肢機能回復を考える-補足運動野ー

みなさん、こんばんわ。4日前…
東海BiNI研究会主催セミナー
【自己組織化アプローチが脳卒中後上肢麻痺に与える影響~中等度・重度麻痺例に対して~】
を開催することができました。

今回も約20名を超える方に参加頂きました。いつも本当にありがとうございます。
また、今回は関東でBiNI COMPLEX JAPAN認定セラピスト・理学療法士として活動されている方がこっそり参加してくださっており、恥ずかしさが混じりながらの開催となりました。
途中不具合もあり、ご迷惑をおかけしましたが、少しでも多くの方に…

【脳卒中後上肢麻痺に対する介入方法】

の一助になるセミナーとなっていたら、嬉しく思います。

次回の東海BiNI研究会主催セミナーは…
【バイオメカニクスと神経科学から紐解く足部の基礎と介入意義】
を予定しています。
ご興味のある方は是非、☟こちら☟から申し込み頂けたらと思います。

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おさらい
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上記の過去の記事でも書かせて頂いたように…

✔ 一次運動野が活動    
    ⇓
✔ 皮質脊髄路および皮質運動細胞が興奮
    ⇓
✔ α運動ニューロンが興奮

することで筋収縮が起こり、運動が起こります。

そして…

✔ 一次運動野への入力のうち、一つに補足運動野が存在
✔ 皮質脊髄路が、一次運動野だけでなく、補足運動野などから下行

するため、補足運動野についても理解しておく必要があるかと考えます。

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補足運動野は上肢活動にどう影響?
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補足運動野が脳活動を示す時はどのような時か?

✔ 単純な動作よりも複雑な動作の方が活動が強い
✔ 視覚誘導性の動作より、記憶依存性の動作の方が活動が強い
✔ 動作の構成を新たに学習する時に活動が強い
✔ 両手の協応動作時に活動を示す
引用:脳と運動~アクションを実行させる脳~ 第2版 丹治順

といわれています。

つまり、上肢機能を改善していく上では一つの介入方法や手法を提供しているだけでは十分とは言えず…

上記のようなことを参考に…

✔ 課題の難易度を調整し、徐々に複雑した課題を提供
✔ 対象者の方がよく行う(行っていた)課題の提供
 (手順がイメージしやすい課題)
✔ 時にはチャレンジし、新規性の高い課題の提供
✔ 片側性だけでなく、両側性の上肢活動の提供

などを行うことで、補足運動野の活動を促せる可能性があると考えます。
また、補足運動野は姿勢制御・姿勢保持にも強く関わる部分であり、上記の内容を考慮して介入することで、姿勢保持・バランス機能にも影響を与える可能性があるともいえると思います。

次回は運動前野についてお話しできたらと思います。

では、また。

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