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【酒好きは読むな!】「そろそろ、お酒やめようかなと思ったときに読む本」の感想

おはようございます!

先日以下の本を読みました。

タイトルのとおり、本書は「そろそろ、お酒やめようかな」と考えている人におすすめ。

わたしも3ヶ月前からお酒の量を減らしています。

この記事では、

■アルコールの依存性の強さ
■依存症が疑われる危険なサイン
■お酒をやめる・減らすメリット

について、わたし自身の経験も踏まえて紹介します。

「まだまだお酒をやめるつもりはない」という方は読まない方がいいでしょう。


■アルコールの依存性の強さ

アルコールの依存性の強さは「モルヒネ」や「覚せい剤」など、違法薬物をもしのぐほどであると本書の著者は言います。

「合法だから安全」というわけではないんですよね。

実際、日本人のアルコール依存性者は約100万人、依存性予備軍は約900万人です。


「でもちょっとくらいなら飲んでも平気でしょ?」

そう考えている人は、ぜひ今ここで考えを改めてください。

確かに、少量の飲酒は精神的によい面はあります。

飲んだらいい気分になれますよね。

けど身体的なメリットはまったくなく、飲めば飲むほど体に悪影響を及ぼします。

「あれ?それって覚せい剤とかと同じじゃね?」

そう、アルコールは薬物なんです。

著者も「アルコールは嗜好品ではなく薬物だ」と言っています。

だから依存症・依存症予備軍の人が合計1000万人もいるのです。


「自分はそんなに飲んでないし、体に異常もないから関係ない」と思う方も多いでしょう。

わたしもそうでした。

けど本書を読み、自分は依存症予備軍だったんだなと気づきました。

もしかしたらあなたも依存性予備軍かもしれません。


現在の飲酒習慣が適切かどうか、下記のサイトでテストできます。

http://alc.okinawa.jp/form-audit

WHO(世界保健機関)の調査研究により作成されたテストです。
ぜひ挑戦してみてください。



■依存症が疑われる危険なサイン

①昼から飲みたくなる

「以前は晩酌だけで満足していたのに、最近は昼から飲みたくなる」

こんな人は要注意。

「いやいやそれくらい普通でしょ?」と思うかもしれませんが、本書によると完全にアウトです。


特に休日とか、昼から酒を飲んでいませんか?

わたしは以前、休日はほぼ毎週妻と昼から始めてました。

こうなっていたら依存している可能性が高いです。


「昼まで待てない!朝から飲みたい!」

こんな人はすでに依存症かもしれません。


②飲み過ぎを指摘されたときに否認する

飲み会で楽しく飲んでいるときに、「ちょっと飲み過ぎじゃない?」と言われたら、あなたはなんと答えるでしょうか?

「わたしは大丈夫」と言ったり「余計なお世話だ」と思ったりする人は危険です。

でもたしかに、楽しく飲んでるときに「飲み過ぎじゃない?」と言われたらムッとしちゃいますよね。

わたしと同じように反発心を持ってしまう人は気をつけてください。

「人の話を聞けない頑固な人ほど依存症になりやすい」と著者は言います。

まずは自覚することから始めましょう。

逆に「確かに飲みすぎたな」と素直に受け取れる人は依存症になりにくいです。

飲み過ぎにだけ注意しましょう。


ここまで読んで、「たしかにお酒は体に良くないかもしれないけど、やめたり減らしたりしたら楽しくないよ」と思う方も多いでしょう。

しかし、お酒をやめることにはたくさんのメリットがあります。

わたしはお酒をやめてはいないものの、減らしてからはいいことばかりです。

次に、本書に書かれている「お酒をやめるメリット」を紹介します。


■お酒をやめるメリット

主なメリットは次のとおり。

①睡眠の質が良くなる
②肌の調子が良くなる
③生活習慣病やがんのリスクが下がる

順番に紹介します。


①睡眠の質が良くなる

「お酒を飲んだほうがぐっすり眠れるんじゃないの?」

そう思っている方も多いと思いますが、これは間違った知識です。

アルコールには「鎮静作用」があるため、お酒を飲むと入眠しやすくなります。

しかし睡眠の質は下がるのです。


主な理由は2つ。

1つ目は、アルコールには「利尿作用」があるから。

これは経験がある方も多いと思います。

2つ目は、脳が興奮して覚醒状態になるから。

アルコールを体内で処理する過程で、「アセトアルデヒド」という有害物質が発生します。

「アセトアルデヒド」は脳を興奮状態にさせてしまうのです。

脳が休まらないので、睡眠の質が低下してしまいます。


睡眠の質の向上はわたしも実感しています。

今まで感じていた朝のだるさが、嘘のように無くなりました。

目覚めがいいと1日が充実しますよね。

これはすぐに実感できるので、毎日飲んでいる方は一度試してみてほしいです。


②肌の調子が良くなる

「肌」が若々しくなることも禁酒の大きなメリットです。お酒をやめることは、それだけでかなり有効な「アンチエイジング」だと言えます。

なぜお酒を飲むと肌の調子が悪くなるのでしょうか。

主な理由は2つ。

1つ目は、「利尿作用」により肌の水分とビタミンが失われるから。

肌の水分は大切ですよね。

またお酒を飲むと、肌の調子を整えるための「ビタミン」がアルコールの処理に使われてしまいます。

必要な栄養素が行き届かず、肌が荒れてしまうのです。


2つ目は、「アセトアルデヒド」が肌に炎症を起こすから。

アルコールを処理する過程で発生する「アセトアルデヒド」は、肌にもダメージを与えます。

さらには臓器にもダメージを与えるため、体はどんどん老化していきます。

いつまでも若々しくいたい人は、お酒をやめるのが最も効果的かもしれません。


③生活習慣病やがんのリスクが下がる

飲酒はあらゆる病の引き金になりますが、ここで注目したいのが飲酒とがんの密接なつながりです。そもそも、アルコールの代謝物質であるアセトアルデヒドは、細胞のDNAを損傷して強い発がん性を示します。そのため、飲酒量が増えれば全身にがんを発症しやすくなりますが、特に注意したいのが「食道がん」です。

1日の平均飲酒量が増えれば健康への悪影響も増えると著者は言います。

シンプルに、お酒をやめれば病気になるリスクが減るわけです。

食道がんなどのがんのほか、
・認知症
・糖尿病
・肝硬変

など、アルコールは様々な病気の原因になります。

若い頃からのダメージの積み重ねが、将来の病気につながるんですね。


また、お酒をやめれば痩せやすくなります。

お酒を飲むときって、つまみに揚げ物やお菓子を食べちゃいますよね。

だから太るんです。

さらにアセトアルデヒドは肝臓にダメージを与え、脂肪の蓄積を促します。

いつまでも健康でいたい人、痩せたい人はお酒を控えるべきでしょう。


■読み終えた感想

お酒が本当に好きなら、やめなくてもいいかなと思います。

なぜなら人生の目的は幸せを増やすことであり、死ぬ瞬間に「いい人生だった」と思って死ぬことが大切だと思うから。

いくら健康に悪いからと言って、長生きするために大好きなお酒を我慢しても楽しくないですよね。

けど健康も大切にしたい。ではどうすればいいか。

わたしは幸せを感じるハードルを下げるべきと思います。

つまり今よりも少ない量のお酒で満足できるようになればいいのです。

そうすれば幸福度は変わらず、健康への悪影響も減らせます。


もちろんお酒を飲むも飲まないも自由です。

大切なのは、お酒のメリットとデメリットを理解したうえで自分で選択すること。

何も知らずにお酒に依存し、病気になってから後悔するのは悲しいですよね。

一方デメリットを理解したうえでお酒を楽しみ病気になったとしても、納得できるのではないでしょうか。


以上、参考になれば嬉しいです。

「アルコールは嗜好品ではなく薬物。依存症は違法薬物をしのぐ。」

「身体的なメリットはゼロで、飲めば飲むほど身体に悪い。」

耳が痛い話ばかりでしたね。

けどしっかりと受け止めて、お酒と付き合っていきたいと思います。

わたしは少しずつ量を減らして、最終的にはゼロにしたいですね。


本書には「お酒をやめる方法」についても書いてあります。

本書でお酒の知識を学び、自分の健康・人生と向き合ってみてはいかがでしょうか。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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