北海道・池田町 十勝まきばの家【公式】

北海道・池田町 十勝まきばの家【公式】

最近の記事

ワインのキャップのこだわり

十勝まきばの家 ワイナリーのワインのこだわりのひとつに、スクリューキャップ=ステルヴァンがあります。 通常、ワインといえばコルクの栓を連想しますが、細菌によってコルクが汚染されてついたカビのような臭い〜コルク臭(ブショネ)が日本でも30年ほど前から頻繁に見つかるようになり、代替のワイン栓の一種として挙げられたのが、このステルヴァンでした。 ステルヴァンは1972年に登場し、日本でも少しずつ紹介されるようになっていきましたが、「ワインといえばコルク栓」という長い歴史のイメ

    • 新発売/ワイナリー初の樽熟成ワイン

      十勝まきばの家ワイナリーでは、初の樽熟成赤ワインを発売いたしました。 「清見2021」「清舞2021」「山幸2021」フルボトル(750ml)・ハーフボトル(375ml)を新たにラインナップに加えました。 十勝に自生する山ブドウをルーツに持ち、それぞれテイストが違う、味わい深く、風味豊かな赤ワインです。 十勝が生んだ熟練醸造家2名が自信を持ってご提供するワインです。 ◆清見(きよみ)樽熟2021 明るい赤紫の色合い、スパイシーで香ばしいロースト香、ミディアムボディのまろや

      • 清見ぶどうの除葉作業

        8月29日。十勝まきばの家ワイナリーのぶどう畑では、除葉作業が行われていました。 「除葉」とは、実ったぶどうにかかる葉を取り除き、風通しを良くし、病気やカビを防ぐ大切な作業のこと。Far夢 楽縁のスタッフが延べ3週間ほどかけて、丁寧に葉を除去します。収穫前の最後の作業となり、たわわに実ったぶどうの房が、色づき始めていました。この時期は、糖度も上がり始め、スズメバチやカラスの食害に遭うこともしばしば。 春の防寒シート剥がしから、枝上げ、芽欠き、そして除葉作業を経て、ぶどう畑は

        • スパークリングワインの仕込み

          7月28日。ぶどう畑では実が少しずつふくらみを増しています。 十勝まきばの家ワイナリーでは2023年以降に発売予定のシャンパーニュ製法によるスパークリングワインの仕込みが行われていました。 原料となるのは製法の異なるキュヴェと呼ばれる2021年産のワインで、今回はマロラクティック発酵を終えたキュヴェを合わせて香味を調整。ワインは繰り返し濾過されて磨かれ、正確に計算された糖分と酒母(しゅぼ)と呼ばれる酵母を加え、撹拌しながら瓶に詰めます。瓶の中では2回目の発酵が始まり、やがて

          インタビュー動画を公開しました

          十勝まきばの家diaryでご紹介した醸造家、中林司さんと内藤彰彦さん、そして栽培者であるFar夢 楽縁の前田さんにインタビューした動画をこのたび公開いたしました。 ↓こちらは醸造家の中林さんの動画です。 ワインとの出逢いやワインの魅力、十勝まきばの家ワイナリーに寄せる期待や初めて販売になったワインについてのお話を伺いました。 ↓こちらは醸造家の内藤さんの動画です。 前職である池田町ブドウ・ブドウ酒研究所へ入るきっかけや、印象に残っているワインの思い出、十勝まきばの家ワイナリ

          インタビュー動画を公開しました

          ぶどうの芽欠き作業がはじまっています

          6月2日。小雨混じりの肌寒い天候の中、ぶどう畑では前田さんをはじめ、far夢楽縁のスタッフによる、「芽欠き(めかき)」作業が黙々と行われていました。 これは、翌年にできるぶどうの姿をイメージしながら行われた前年の剪定(せんてい)の延長線上にある作業で、新芽を適正な数に間引いて調整することで養分の浪費を抑え、生育を揃えてぶどうの房と質を均一化する目的があります。ぶどうの木一本一本の実力を見極めながら行う芽欠きは、その年の収穫量の決め手となる重要な作業のひとつ。 天候の影響を

          ぶどうの芽欠き作業がはじまっています

          十勝まきばの家diaryよりみちlog/ワインの澱(おり)のはなし

          ワインの醸造過程とワインボトル内で見られる「澱(おり)」にまつわる雑学です。 ぶどうを潰してできた「もろみ」は酵母菌を加えるとブツブツと発酵を始めます。 1〜2週間位は炭酸ガスが発生し発酵が進み、やがて酵母のエネルギー源の糖分が無くなると共に泡が減っていき、アルコール分が10数%のワインができあがります。 その後はゆっくり発酵し、2〜3週間ほどでもろみは沈殿、液面の上に透明な層ができていきます。十勝はこの時期気温がぐんと下がるため沈殿が促進され、1ヶ月もするとワインと沈殿物

          十勝まきばの家diaryよりみちlog/ワインの澱(おり)のはなし

          ぶどう畑のワイヤー張り

          5月6日、新緑鮮やかな春がようやく訪れました。 今回訪れた「Far夢 楽縁」のぶどう畑では、ぶどうの枝を誘引するためのワイヤー張りが行われていました。 誘引用のワイヤーは、鉄製で一巻き1,200m、重さは50kgで、一列に建てられた支柱に次々と張られていきます。トラクターでワイヤーを引きながらの作業は、今でこそ順調に進められていますが、絡んだり支柱を倒したりなど、経験から学ぶ加減の難しさが伝わる一幕も。ワイヤーが切れて跳ね上がり重大事故に繋がらないよう慎重に作業が進められて

          記者発表会を行ないました

          本日15時より「十勝まきばの家ワイナリー初のワイン発売」記者発表会を⼗勝まきばの家 森のカフェレストランにて行ないました。 十勝まきばの家ワイナリー林代表からは、今回の発売までに至った経緯を、醸造家の中林さんからはワイナリーの成り立ちや設備概要を、同じく醸造家の内藤さんからは新発売のワインの紹介をいたしました。 今回発売されたフルボトル・ハーフボトルを含む全14種類・7銘柄のワインは、どれも数量が少なく、広く販売することが厳しいため、十勝まきばの家事務棟にて販売いたします。

          4月21日(木)十勝まきばの家ワイナリー「はじめましてのワインたち」〜いよいよ発売

          4月21日(木)に十勝まきばの家ワイナリーから、はじめてのワインを発売します。 合わせて同日15時より⼗勝まきばの家 森のカフェレストラン(中川郡池⽥町清⾒144)にて、記者発表を行うこととなりました。 発売日に向けて、ワインのラベル貼りを十勝まきばの家スタッフ総出で行いました。 発売する時季限定のワインは数量が少ないため、ラベル貼りは一本一本すべて手作業。少数量とは言ってもワインの種類は7種、ハーフボトルを加えると合計14種、その数は数百本単位で延べ1,500本のボトルに

          4月21日(木)十勝まきばの家ワイナリー「はじめましてのワインたち」〜いよいよ発売

          来年に向けたワインづくりが始まっています

          4月8日、十勝まきばの家ワイナリーのぶどう栽培畑では、畑作業が本格化しています。冬を過ごしたぶどうの木「清見」を覆っていた養生シートを剥がす作業と誘引(枝をワイヤーに結ぶ作業)が行われていました。「清見」は寒さに弱いため、木々周辺の耕した土を被せて越冬させる清耕栽培を行いますが、ここでは畑の雑草をそのまま残す草生栽培を採用し、冬季間をシートで覆う越冬方法を行っています。草生栽培は雑菌が付きにくく、また地面を覆う雑草のおかげで春の雪解け水による畑の土の流失を防げるなど、メリット

          来年に向けたワインづくりが始まっています

          新ワインの評価会をおこないました

          3月31日、新ワインの評価会が「十勝まきばの家レストラン」で行われました。十勝まきばの家とワイナリー関係者10名が集まり、4月発売予定のワイン7種類のテイスティングを行い、それぞれの評価表をもとに香りや色合い、余韻などの意見が交わされました。 スタッフ全員、7種の美しいボトルが並ぶさまを見て、これまでの道のりを回顧し感慨ひとしお。 期待と感動が伝わる一場面でした。 今回の新ワインは、昨年9月から10月に収穫したぶどうを使っていることもあり、どれも若々しくフレッシュな香りが

          新ワインの評価会をおこないました

          華やかに香る、2種のロゼワイン

          ひんやりとした空気の中に、やわらかな陽射しが差し込む十勝まきばの家ワイナリー。 今春デビューのワインの仕込みが、いよいよ大詰めを迎えています。 今回は、この春に発売予定のラインナップから「清見ロゼワイン」と「山舞(山幸・清舞)ロゼワイン」の2銘柄をご紹介します。白ワイン同様に、ぶどうの粒を潰してできた「もろみ」を圧縮機にかけ、すぐに絞るロゼワインは、皮と実を取り除き発酵させるため、淡いピンク色のエレガントな色合いになります。 「清見ロゼワイン」は上品な酸味と個性的で芳醇な

          華やかに香る、2種のロゼワイン

          フレッシュな赤ワイン、山幸プリムール

          すっかり雪景色に包まれた十勝まきばの家ワイナリー。醸造タンクの前では熱気あるふたりの醸造家が、春に発売予定のワイン造りに向けて黙々と仕込みを続けています。 今回も引き続き、4月発売予定の「山幸プリムール(赤ワイン初物)」をご紹介します。 山幸プリムールは、フレッシュワインと称される早飲みワインです。 ボージョレー・ヌーヴォの製造法と同じく、醸造タンクの中に潰していないぶどうの粒と炭酸ガスを充満させて発酵させることで、酸味が和らいで飲みやすい赤ワインができ上がります。通常

          フレッシュな赤ワイン、山幸プリムール

          3種のセミスパークリングワイン

          澄みきった青空と一面に広がる雪原。小動物の足跡が続くその先にある醸造棟。その中では、今春発売予定のセミスパークリングワインと山幸プリムール(赤ワイン初物)のワイン造りが佳境を迎えています。 今回は、「セミスパークリングワイン」をご紹介します。 本格的なスパークリングワインよりは比較的ガスの圧力が低いセミスパークリングワインは、辛口ですっきりとした味わいで、発酵が終わり澱引き(おりびき)後、フレッシュなうちにまた発酵させる弱発泡性ワイン。発酵時に出るガスをそのまま封じ込める

          3種のセミスパークリングワイン

          ぶどうの仕込み作業

          2021年10月(酒造免許を取得して約1ヶ月後)。 十勝まきばの家ワイナリーいっぱいにぶどうの芳醇な香りが広がり、ワインの本格的な仕込み作業がスタートしています。 コンテナには、艶やかに輝くナイアガラ。これを振動コンベアに乗せ、未熟なぶどうの粒を飛ばしたあとに、ぶどうの梗(こう-枝のこと)を除梗破砕機にかけて除去。選りすぐりのぶどうの粒を潰してできた「もろみ」を圧搾機にかけ、白ワインの元になるフレッシュな果汁を絞っていきます。 この一連の作業を、ふたりの醸造家、中林さんと内