見出し画像

ぶどうの芽欠き作業がはじまっています

6月2日。小雨混じりの肌寒い天候の中、ぶどう畑では前田さんをはじめ、far夢楽縁のスタッフによる、「芽欠き(めかき)」作業が黙々と行われていました。

Far夢 楽縁の前田さん

これは、翌年にできるぶどうの姿をイメージしながら行われた前年の剪定(せんてい)の延長線上にある作業で、新芽を適正な数に間引いて調整することで養分の浪費を抑え、生育を揃えてぶどうの房と質を均一化する目的があります。ぶどうの木一本一本の実力を見極めながら行う芽欠きは、その年の収穫量の決め手となる重要な作業のひとつ。

テープナーで枝をワイヤーに固定していきます

天候の影響を受け育たない芽も想定し、保険をかける意味で適度に芽を残しながら何度にも分けて行います。前年の秋から翌年に出せる芽の数の目処も立てておくので、豊富な経験による先読みの力が求められます。

これからの成長がとても楽しみです!

この日手掛けていたのは、気温に対しとてもデリケートなため北海道では育てるのが難しい品種「清見」。今年は冬季の寒さによる影響もさほど受けずに順調とのことですが、改良された山ぶどうの強さを併せ持った品種「山幸」「清舞」に比べ、清見の生育には気温変化にことさら気を配らなければならない様子が見て取れます。

芽欠きの作業はよほどの悪天候ではない限り、早朝から夕方まで行われ、5月半ばから6月後半まで続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?