18.44m
母校の高校野球の試合を、ひっそりと応援に行ってきました。
炎天下の中、一生懸命声を出してボールを追いかけて、
次の塁に向けて走り続けて。
スタンドからめいっぱい応援する選手たち、
吹奏楽部の皆さんの演奏に、チア部の皆さんのダンス。
みんなで勝利を目指す一体感が懐かしくもあり、素晴らしい雰囲気でした。
生徒や観客の熱中症対策のために先生やご父母の皆さんもあちこち走り回っていて、むしろ皆さんの方が熱中症にならないように気をつけてほしいなぁと思ったけど・・・
応援ってあたりまえじゃないですね。本当に。
結果は逆転勝ち。
素晴らしい試合をありがとう。
一塁側バックスタンドからひっそりと皆さんに拍手を送ったのは、
もう1週間も前のこと。
マウンドからキャッチャーまでの距離が18.44mであることは、あさのあつこさんの『バッテリー』で学びました。
小学生の頃は放課後に日替わりでスポーツを楽しんでいて、大抵はサッカーか野球をみんなで集まってやっていました。
習っている子たちに教わりながら試合をしたり、練習したりしながり楽しみながらスポーツに触れていたものです。
今はボール禁止とか安全面から放課後のグラウンドに入れなかったりするので、きっとこういう風景はあまり見ないのでしょう。
僕はどうやら反射神経が良かったのと、ボールを取るのが上手かったようで、ショートやセカンドをやるように指示があって、教わった通りに動いていました。
野球をやっている人からすると当然のようなプレーでも、素人からするとゲッツーを取れるのでも興奮もので、みんなから褒めてもらえるのが嬉しいのを覚えています。
子供は、みんなの得意なところを探してあげるのが上手ですよね。
それ以降、二遊間に親近感と好奇心が芽生えて、観戦する時は注目して見るようになりました。
母校の試合を見に行った時も、人一倍目がいったのはショートの子でした。
決して大柄とはいえない体格でしたが、誰よりも泥だらけになりながらボールに飛びつき、
あわやヒットという打球を身体で止めてアウトを取るなど、大活躍。
無邪気な笑顔がスタンドまで見えてきて、こちらまで元気をもらえました。
暑いねえ。と毎日のように連呼して、
なんとかなんないのかね、この暑さ。
と会話をつなげ続けて1か月がたちました。
僕の夏は、思いがけず18.44mから生まれるドラマから始まったからか、
いつもだったらこの夏が嫌いなのに、今年はなんか好きになりそうな予感がしています。
今日もいつも通り仕事を終えて帰路についたら、家の近所で花火大会があるらしくて。
浴衣姿の子たちとか、家族連れがたくさん改札前にいて、ああ、なんかいいなって思ったんですよ。
浴衣なんて着たことないし、花火大会に出かける予定もないんだけど、
「ああ、自分もこんな風に楽しみたいなあ」と思ったりします。
でも、みんな楽しそうにしているのを見ると、なんかこちらまで嬉しくなるんですよね。
友達同士で待ち合わせている方もいれば、デートなんだろうなってソワソワしている方もいるし、子供たち同士でキャッキャいいながら走り回っているのを見ているだけで、こちらからも嬉しくなります。
風物詩ってやつですかね。
みなさんのところでも、夏を感じられるあれこれはあるでしょうか?
水分補給を忘れず、素敵な夏を過ごせますように。
あ、キャッチボールを一緒にしてくれる方を随時募集しています。
おしまい
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