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疲れが溜まっている日のランニングでは「今できること」に集中する

2か月ほど前から平日の朝ランニングを始めたが、最近では平日に飽き足らず、休日も朝ランニングをするようになった。それも土曜の朝からである。我ながら習慣化の威力のすごさを感じるが、問題がひとつあった。平日に溜まった疲労である。

金曜の夜遅くまでずっと仕事でクタクタな状態で、そこから半日も経っていない土曜の朝から、いきなり自分の思い通りに体を動かせるかというと難しい。実際、土曜の朝ランニングを始めた頃の充実感はいまいちだった。

それを克服するために、「今できることに集中する」ことを最近は大事にしている。

身体は全身均等に疲れているとは限らない

土曜の朝ランニングをしばらくやってみて気づいたことがある。それは、同じように「今週も疲れたな…」と思いながら走り始めても、具体的に体のどこが疲れているかは、日によって異なるということである。例えばPC作業に集中した後は肩や腕が、また緊張が続いた後は背筋や腹筋が、あるいは忘新年会、歓送迎会続きでお酒を飲みすぎた後は脚が、それぞれ張ったりだるくなったりする。

このような状態でランニングをするときに、「今できること」とは何か。それは、全身の中でも相対的に疲労感が少なく、動かしやすい部位に意識を集中させることである。

ランニングで「今できること」に集中するメリット

たとえば脚が疲れているなら、その代わりに上半身、たとえば腕などに意識を集中させる。すると腕がよく振れるようになり、推進力が得られる。結果、脚が疲れていてもそれなりのペースでランニングできる。

また一口に「脚が疲れている」といっても、ふくらはぎ、太もも、臀部などが、必ずしも均等に疲れているとは限らない。こういった場合も、比較的疲れていない部位に意識を集中させることで、自然とペースを上げることができる。

これにより、全身の循環系に適度な負荷をかけられる。もちろん速く走ることで爽快感も得られるし、さらに「疲れていてもちゃんと走れた」という自信も得られる。

また疲労感の少ない部位を意識してランニングしている間も、疲れている部位はまったく動かないわけではない。しばらくランニングを続けていると、疲れていた部位が適度に動き、自然とほぐれてくる。これは、ランニングが全身運動であるからこそのメリットだと思う。

ランニングのコツと人生のコツは、意外と近いのかもしれない

「今できること」に集中することは、仕事や人生のコツとしてよく知られるものの、ランニングでもこれが成り立つというのは非常に興味深い。「今できること」に集中することで、ランニングも人生も、さらに充実させることが、できるのだと思う。

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