面と向かって言えますか？

突然ですが、歌い手のAdoさんが好きです。
ここ三年ぐらいは彼女の歌ばかり聴いています。
高い歌唱力に惚れ惚れしつつ、耳に楽しい多彩な歌声を堪能するばかりなのです。

だから正直なところ、こんな話題ではなくもっと別の、それこそ推しについて語るといったような平和な内容で書きたかったんですが…。
それでも今回は、黙っていられませんでした。

自由な意見と配慮に欠けた言葉を一緒にしないでください。

— Ado (@ado1024imokenp) January 25, 2024

ひとつ前のポストを読んでみても、正直なところ私には、何があったのか分からないままです。
でも、ここまで言うってことは相当のことなんだろうという事実は伝わります。

そしてよく言ったと思う。
強い表現で発信した覚悟と、言葉の的確さを称えたい。

ネットという対等である場所で、見られていないだろうと思って発信するのは良くないことです。人なのであれば、人と人であることを考えていただきたいです。

2024/1/25 19:57のポストより引用

インターネット全盛の現代です。
そこに伴う不可逆の変化は、必ずしも悪いことばかりではないと思っています。
（受けた恩恵については、過去に書いたことがあります）

一方で、見も知らぬ他人や立場の違う人へ、自分の言葉を送ることへのハードルが下がっているのもまた事実。
それが暴言や中傷といった類にまで至っているのは、由々しきことだと思います。

ハードルが下がったからこそ、有名税なんて考え方も言葉もさっさと死語になるといい。
独り言ならまだしもメッセージとして直接届けるのであれば「画面越しではなく、面と向かってでも言えることなのか？」と自問する想像の余地を持ってほしいものですね。
人ならざるものに成り下がる前に。

……このまま終わるのも寂しいので、ここからはAdoちゃんの好きな歌を紹介させてください。

『ギラギラ』

知ったきっかけは『うっせぇわ』でしたが、好きになったきっかけはこの歌でした。
サビ終わりの「ギラ　ギラギラ　ギラ」の様々に表情を変える歌声、そして「ギラギラ」というタイトルに込められた真意が最後に明かされる展開。
歌う側も創った側も、そして繊細なイラストや映像の構成も全てひっくるめて、プロフェッショナルたちの素晴らしい成果だと思います。

『乙女解剖』

オリジナル曲ではない、歌ってみたの中にも好きな歌がたくさんあります。
『邪魔』『ダーリンダンス』『エゴロック』『神っぽいな』『新人類』『ブリキノダンス』…等々。
そんな中でもこの『乙女解剖』が特別に好きで、何度となく聴いています。声も歌もドストライク。
この動画がアップされたのは2019年2月11日なんですが、メジャーデビューとなる『うっせぇわ』は2020年10月23日なので、一年半以上前のことです。しかしながら既にあちこちに、個性の片鱗が垣間見える。本領発揮と言わんばかりの2番サビが私は大好きです。

『踊　さいたまスーパーアリーナ2022.8.11』

夢を叶えたさいたまスーパーアリーナでの初ライブで、本編終了後のアンコールの一番最後に歌われた時の映像です。
その事実にまず度肝を抜かれるパワフルな声量と、音源を凌駕する生歌ならではのライブ感。
ただでさえ大好きな歌なのに、ステージ演出も相まった最高のパフォーマンスへと昇華している。それをこんなふうにいつでも観られることにただただ感謝です。

好きな歌は他にもたくさんあるんですが、特に思い入れの強い映像を三つ取り上げてみました。
ネガティブ感情に心を澱ませるよりもずっと楽しい。
誰もが自分の「好き」へ真っ直ぐに向かうことを通した想像力を持てたら、今よりも良い世界になるんじゃないかなあと本気で思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました！
今日も良い日になりますように🙆‍♀️