のほほん父 と のほほん母

私の父と母は
ふたりでいつも、楽しそうだ。

クイズ番組を見ている時は
どちらが早く回答できるか競争している。
勝った方はすごく喜ぶし、
負けた方はすごく悔しがる。
たまに、母が問題を見ていない間に
父が正解して
どや顔をしていることがあり、
それはありなの！？と
私は心の中でツッコんでいる。


刑事ドラマを見ている時は
「犯人を当てるゲーム」をしている。
大抵は母が言い当てるのだが、
当てるポイントを聞くと
「名前は知らないけど顔は見たことがある、
という俳優さんが怪しい。」
と言っていた。
ストーリーを度外視した推理にも関わらず、
父は「お！また当たった！さすがだね」と
母を褒める。

贈り物のお菓子や美味しいフルーツが
家にある時は
ふたりで分け合って食べている。
父がしれっと多く食べようとするので
母が「ずるいー！」と制止する。
ただ、母がコタツでうたた寝している時に
父がこっそり食べていることがあるのは
母には内緒だ。

私が実家を離れていた大学生の頃は、
ふたりでサッカー観戦に出かけたり、
お花見や映画に行ったりしていたらしい。
何をするかは、ほぼほぼ
父のぷち亭主関白な意見によって
急遽決まるのだそうだ。

私からすると、ふたりはなんだか
歳を重ねるにつれて
仲良くなっているように見える。

昔はもっと口げんかしたりしていたのに。
多分あの頃は、
2人とも育児と仕事とで忙しくて
余裕がなかったんだろうなと思う。

ふたりのやり取りは
友達か若い恋人同士みたいで、
見ていて、おもしろい。

のほほん夫婦。

私も将来、のほほん夫婦になれるだろうか💭
楽しそうだなあ。

いつまでも笑い合える関係のふたりは、
私の自慢の両親である。