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若い世代の人たちが求めていること

「転職サイトのCMを見て感じること」と題して、少し上から目線で昭和のおやじの小言を書きました。

知り合いの読者の方から「朝から熱い投稿ですね」と、冷やかしのLINEもいただきました。

「ダメな上司に企画を却下されたくらいで転職を考えていたら、何回も転職することになる。」

自分がいいと思った企画なら、一度却下されたくらいで引き下がるなということでしたが、とは言っても、あのCMのような上司にあんな態度をとられたら、確かにモチベーションは下がりますよね。

私があの手のCMに強く反応するのは、ミレニアル世代やZ世代の人たちに

「いやな上司を避けて通るな!」
「いい条件だけを求めるな!」

と言いたいのと同時に、マネージャーの人たちにも

「上司は社員がエンゲージして働くことができるように最大限の努力をしろ!」

という思いが強いからです。

あのCMの短いドラマには、どちらも欠けていました。

アメリカの調査会社ギャラップ社から昨年出版された「ザ・マネージャー」という本は大変素晴らしい内容の本で、昨年ベストセラーにもなりましたが、そのタイトルには「人の力を最大化する組織をつくる ボスからコーチへ」という副題がついています。

ザ・マネジャー 人の力を最大化する組織をつくる ボスからコーチへ | ジム・クリフトン, ジム・ハーター, 古屋 博子 |本 | 通販 | Amazon

この本には、いままでの会社に求められていた組織文化から、新しい世界が望んでいる組織文化へと直ちに転換すべきだとして、ミレニアル世代とZ世代の人たちの望んでいることについて、以下のように書かれていたのでご紹介します。

(ちなみにミレニアル世代とは今年、27歳から43歳になる人、Z世代とは26歳以下の人のことで、ざっくり43歳以下の人たちのことです。)

ミレニアル世代とZ世代の人たちの望んでいることは

1.ただ「給料」をもらうために働くのではなく「目的」を求めている
2.仕事に「満足感」ではなく「成長」を求めている
3.「ボス」ではなく「コーチ」を求めている
4.「年次評価」ではなく「継続的な会話」を求めている
5.「弱み」だけを注視するマネージャーを必要としない
6.この世代にとって仕事とは「人生」そのものである

彼らが求めていることはとても真っ当なことで、このことを理解せずにいるとあなたの会社でも退職者が増えていくかもしれません。

「今の若い連中は、何もわかっていない。」
「今の45歳以上のおっさんたちは、何もわかっていない。」

わからないならせめて勉強しましょう。

若い世代の人たちは、理不尽をいったん受け入れてみる。
おっさんたちは、自分が信じていることを変えてみる。

そんなに難しいことではないと思うんですけど(笑)。


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