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完全食/チーズナン

体調が不安定ゆえ、朝から晩まで外出する機会はほぼない。
そんな至極しょぼい私が、先週末にビールと音楽のイベントに参戦してきた。
完全在宅で普段自宅付近しかうろつかない私にとって、かなりのビッグイベントだ。

12:00から21:30まで、好きなバンドがかわるがわる出演するため、かなりの長丁場が予想される。
事前の入念なエネルギーチャージが必要。
エネルギー切れを起こさぬよう、ばっちりキメなければならない。

インドカレーしかない。

一週間前からリサーチしていた、会場近くのインドカレー屋へ。
いつもならナンとカレーを頼むところだが、今日はスタミナ補給が最優先。
「ヒラランチセット」で野菜カレー、ナンはチーズナンにグレードをあげて注文。

サラダ。良くも悪くも普通。

カレーが来るまでの間、目のやりどころに困り、店内をキョロキョロと見渡す。
店内が個性的なインネパ系のお店は、料理が出来るまでの時間も楽しませてくれる。
この充実感は、大変素晴らしい。

チーズが溢れ出て、美味しくないわけがないビジュアル。
目の前にはチーズナンとカレーしかない。
至ってシンプルな組み合わせなのに、こんなにも満足させてくれる。
料理の満足度は品数ではなく、質だということを改めて実感。

ここのチーズナンは、チーズとナン生地の割合が丁度良く、エネルギー補給にもってこいの完全食だった。
めちゃくちゃ腹にたまる、これを求めていた。

そして野菜カレーが意外や意外、かなり美味しい!
まろやかでクリーミーな味わいなのに、スパイスも良い塩梅できいている。
チーズナンに引き続き、配合バランスがかなり好み。

最高の野菜カレーに、最高のチーズナンをつけて食べる。
自分に足りていなかった要素が、ぐんぐん補給される。
ヒトは、チーズナンでととのうことが可能だと確信した。

わざわざ日本に来てくださり、カレーを提供してくださっている店員さんに、心から感謝。
「心から感謝」っていう言葉を書いていて若干鳥肌が立ったので、別の言葉で感謝を表現したいが見つからない。
とにかく、店員さん。本当にありがとう。

オットはチキンとターメリックライスがつく、スペシャルセット。
普通のナンもかなりの大きさで、こちらも美味しそう。
また機会があったらプレーンナンもチャレンジしたい。

補給が完了後、心してライブ会場へ向かう。

私は血糖値が人より下がりやすく、空腹になると低血糖症状がでてしまう体質だ。
空腹対策として、コンビニで干しいもとドライマンゴーを買う。
しかし、会場は飲食の持ち込みができないらしく、購入した芋とマンゴーは全て回収される。
「ここで今すぐ食べていただくか、お帰りの際にお声がけいただければお渡しします」とのことだったので、大人しく渡すことに。


ライブ終盤夕方。チーズナンのお陰でかなり体調は安定していたが、流石に腹が減ってきた。
会場にはホットドッグとブリトーというちょっと重めの軽食しかないため、一旦会場から出ることに。

近くのファミマで、きゅうりと焼き芋を買い食い。
めちゃくちゃなカッパ感だったが、これが何気なく美味しくて、とても良かった。

ビールのイベントだったが、下戸中の下戸なため、オットのを1滴だけ飲んで終了。
ライブ出演者は「みんな飲んでるか〜!」「早くライブおわって飲むぞ〜!」といった感じで、ビールにまつわるトークを展開する。
わたしは下戸らしく微笑みつつ、ビールを飲んでる人たちになんとなく溶け込もうと努める。
出演者の方々は、そんな下戸をも包み込んでくれる包容力ある音楽で、会場中をわかしてくださった。

bacho、LOSTAGE、THA BLUE HERB、eastern youthなどなど…。
下戸にも響く音楽を、本当にありがとうございます。

帰り道。ライブの満足感からご多分に漏れず、芋とマンゴーは持ち帰りそこねた。さようなら。

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