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修理!?買い替え!?とある学生さん向け通学用自転車の提案■2024年09月21日更新

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広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトの公式noteをご覧いただきありがとうございます。

高校生時代は片道15km(峠のアップダウン含む)を天候問わず自転車通学していた快適長持ち系自転車安全整備士のノーリー(店長)です。
20年以上昔と比べて通勤・通学に便利な自転車の選択肢が増え、いい時代になったなと感じます。


■トグトについて、連絡(利用)方法等

当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。

当店についてはコチラをご覧下さいませ。

当店に利用予約や注文・依頼等の相談連絡をいただく場合はコチラ↓

https://note.com/togt24/n/n56ab0347f829

↑をご覧いただき、ご理解いただいた上でご連絡いただけますと幸いです。

■前提

今回はとあるユーザーさん向けに書いており、あくまでも実車を拝見して各種ヒアリングをした上での回答となります。
そのため、万人向けの通学用自転車の提案ではありません。
ただし、前提条件が似たような環境の人であれば応用できることもあるかと思います。
また、選択肢や表示中の各種価格等は執筆時点(2024年09月20日時点)のものとなりますので、予めご了承下さいませ。

①通学ルート

片道8km~9kmくらいで、河川を渡る橋を除くとアップダウンはほとんど無いに等しい。

②積載物込みの重量

正確な数字は不明ですが、本人の体重と教科書等だけではなく、部活で使う道具がとにかく重いです。

③本人の身長

160cm~165cmくらいで、年齢的にはこれから伸びる可能性も伸びない可能性もあります。

④使用期間

少なくともあと1年半以上。

⑤今お使いの自転車

合法ではあるものの、型式認定が無い電動アシスト自転車(クロスバイクタイプ)で、リアハブモーター式です。
Vブレーキ(リムブレーキ)仕様でリムのブレーキエリアはそれなりにすり減っおり、リアのスポークが1本折れています。

■修理して乗り続けるべきか、これを機に買い替えるべきか

当店では基本的には修理を推奨する場合が多いですが、今回の件については買い替えを視野に入れてみることも推奨します。
どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあるからです。

結論から書きましょう。
今の愛車に並々ならぬ愛着があるなら、あらゆるデメリットを承知の上で修理して乗り続けることをオススメします。
経済的または合理的に判断するなら、改めて自分の用途に合う自転車に買い替えて1年半どころか数年乗り続けるというのもアリです。

以下、それぞれについて詳しく解説していきます。

◆今の愛車と付き合い続けるのもアリだけど…

型式認定(正確には『駆動補助付自転車 型式認定番号』)は無いものの、メーカー公式のスペック表の通りの仕様だとすれば、違法性もありません。
とは言え、運用していく上ではユーザーさんの用途や住環境等とは相性が良くない可能性があります。
今お使いの自転車が決して粗悪品というわけではありませんが、型式認定が無いという理由で大手チェーン店さんでは修理を受け入れてもらえません。
道中に大手チェーン店さんがあるのに、通学中や帰宅中にアクシデントがあっても面倒を見てもらえないというのは不便な要素ではないでしょうか。

車両の仕様については、リアハブモーターを採用することで製造コストを抑えられる反面、リアに重量配分が偏り過ぎています。
そのため、特にリアのスポークにかかる負担が大きいですが、採用されているスポークは太めのものではありません。
つまり、普通に乗っていたとしてもスポークが折れやすい仕様だと言えます。
また、ハブとモーターが一体となっているため、アシスト力を得るために配線が施されています。
これが断線すると電動アシスト自転車としてはほぼおしまいです。
電動アシスト無しなら運用できますが、ただ単に重たいクロスバイクとなります。

アシストを発揮してくれる状態であれば、普通の軽快車(いわゆる『ママチャリタイプ』)より楽にユーザーさんを運んでくれるのは大きなメリットです。
ただし、バッテリーやモーターの寿命は2年~3年(保管状況や使用環境による)と言われています。
その時に専用部品が手に入るかどうか…という問題も残ります。
これが例えば【YAMAHA】【PANASONIC】【BRIDGESTONE】等の製品のように型式認定を取得している車種なら専用部品が必要な修理も可能です。
今お使いの自転車に対し、メーカーさんや販売店がどこまでのアフターケアを用意できるのかがわかりません。
当店で取り扱いの無いブランドの車両なので、部品が手に入らないというリスクが残ります。

仮に修理できるとしても、修理代が高額になりがちという問題も無視できません。
パンクしたら基本的にチューブを交換するようになるのは他の自転車と同じです。
ただしその工賃が、ハブモーターの有無によって2倍~3倍くらい異なります。
自転車単体でもリアが重いのに、部活で使う道具等を背負うとなると後輪への負担は大きくなり、修理の発生頻度も今後増えるかもしれません。

今の愛車のデザインが非常に気に入っているとか、よほど特別な思い入れがあるとかならリスクやデメリットを受け入れてでも修理しながら乗り続けるという選択も当然アリです。

◆買い替えるとしたら…

大手メーカーの電動アシスト自転車にするという手もありますが、アフターケアも含めて安心感がある分、金額も大きくなってしまいます。
アップダウンはほとんど無いものの距離があることを考慮すると、しっかりとしたつくりのスポーツタイプ自転車がいいかもしれません。
環境的には電動アシストが絶対に必要というほどでなないように見受けられますし、スポーツサイクルなら車体が軽いので意外と楽に通学できます。
整備性も良く、修理受け入れ可能店が多いのもメリットになるでしょう。

授業で使う教科書等を入れるカバン次第でもありますが、少なくとも部活で使う道具(長さ1メートルくらい、重さ6kgくらい)を背負わなければならないのは確実です。
となると、まずは前傾姿勢がキツくなりがちなロードバイクはオススメから外れます。
あくまでもこの環境での通学用であればピストバイク等のシングルスピードバイクもやめておきましょう。

具体的に必要だと思われるスペックは…

①ブレーキ方式はリムでもディスクでもOK!
※それぞれの違いについてコチラでくわしく解説しています。

②ハンドル幅は600mm未満
※ルートを考慮すると歩道を通行せざるを得ないシーンもあるため。

③変速段数は少なくとも7段以上。
※多ければ多い程いい。

④拡張性が高い
荷台(ラック、キャリア)やカゴ等を取り付けられる車両であること。

…等の条件を満たせるものがいいでしょう。

■今の状況にオススメする車種2選

では、今の状況で自転車を買い替えるとしたら、どんな車種がオススメなのか?
使用環境や保管場所等を知った上で、メリットやデメリット等も合わせて当店で取り扱いのある車種をご紹介します。
なお、当店へご注文いただいた場合は一旦分解チェックをしてから、長持ち処理をしながら組み立てますが、2024年のうちは追加の組立手数料は不要です。
また、車体と同時に当店で購入の各種オプションパーツ等の取り付けには、追加工賃が発生しません。
同じ車種どうしで比較しても、他店様でお求めになったものより状態が良いというメリットがあります。

◆ユーザーさん1人ひとりに最適化しやすいクロスバイク

★ブランド★
【! CYCLES】(イーエムサイクルズ)
★車種★
C101!(シーイチマルイチ)
★価格★
¥59,400-(10%消費税込み)

画像は公式から引用
ロゴステッカーは標準の組み合わせだけでなく別途選択可能

イーエムサイクルズ・C101!は現代のスタンダードクロスバイクのひとつです。
3×8速の24段変速仕様なので、通勤・通学等日常のアシとしてはもちろん、キャンプ・ツーリング等様々な用途に使えます。
マイナー規格や独自規格は採用していないので、修理を受け付けてくれる自転車店さんであればだいたいどこでも修理が可能です。
アルミフレームなので車体重量が軽く、サビにくいという特徴もあります。
デメリットを挙げるとすれば、Vブレーキ(リムブレーキ)採用車なのにリアエンドが130mm規格ではなく135mm規格であることでしょうか。
ホイールの流通量が130mm規格のように多くはないので、走行性能に特化したカスタマイズをしたい人には不向きです。
ただし、補修用のホイールはきちんと流通していますし、純正ホイールのスポーク本数は36本なので折れにくいというメリットがあります。

画像は公式から引用

市販のオプションパーツを組み合わせて自分好みの仕様にすることで、これまでよりも快適な通学ができるようになるでしょう。

公式サイトはコチラです。

◆油圧ディスクブレーキ採用のコスパ異常ミニベロ

★ブランド★
【UNIZE】(ユナイズ)
★車種★
SEEKER(シーカー)
★価格★
¥58,300-(10%消費税込み)

画像は公式から引用

ユナイズ・シーカーは街乗りに必要な要素を詰め込みつつ価格を抑えた仕様のミニベロ(ミニヴェロ)です。
タイヤが20インチという小径車ですが、設計から各パーツまで非常によく考え抜かれています。

メインのフレーム素材はハイテン鋼ですが、シートチューブはクロモリ鋼を採用されているのでシートポストの選択肢が多いです。
これは身長が伸びた時にでも役立つ要素となります。
タイヤはETRTO 406規格で、『20×1.75インチ』という流通量が多いサイズです。
純正のままでも問題ありませんが、通学で使うなら【SCHWALBE】(シュワルベ)マラソン等に替えると快適性と耐久性も上がります。

デメリットを挙げるとすれば、フレーム素材がスチールなのでサビとは付き合っていかなければならないことでしょうか。
自転車のフレームにおいては『サビを育てる』という文化もありますが、このあたりは好みが分かれるところです。
目立つサビは日々のお手入れや保管方法である程度防ぐことはできますが、実際に運用する車体であれば完全に防ぐことはできないと思います。

素晴らしいというか、オススメポイントとしては駆動系の仕様が挙げられます。
価格を抑えるためにマイナーブランドの変速機を採用されていますが、ミニベロながらフロントギアがちゃんと大きいので、必至になってペダルをシャカシャカ漕がないとなかなか進まないということはありません。
また、8段変速仕様というのは通勤・通学用自転車としてはグッドポイントです。
8速のチェーンは、6段変速の軽快車(ママチャリ)と同じ『薄歯タイプ』と呼ばれる規格であり、ホームセンターでも手に入ります。
チェーンの交換をする時はギアもセットでの交換が推奨されますが、ルート上にホームセンターがあるので非常時の応急処置に困らないというのがいいですね。

そして特筆すべきは油圧式ディスクブレーキを採用していることでしょう。
扱いには少々の注意点がありますが、軽い力で安定した制動力が得られます。
部活で指を酷使するでしょうから、この恩恵は決して小さいものではありません。

画像は公式から引用

サドルからタイヤまでの間隔が700Cの車体よりも大きいので、長さのある荷物を背負うのに好都合かと思います。
また、各種ダボ穴があるので荷台やドロヨケの増設も可能です。
ちなみにスポーツタイプの自転車では別売りが前提のスタンドやペダルも付属しています。
発売価格を初めて見たときは私も信じられませんでした。
メーカーさんの企業努力もさることながら、設計・開発の段階でコストをかけるべき箇所と削ってもいい箇所を明確にしたことが、低価格を実現できた要因です。

2サイズ・2カラー展開で、下記リンクからの直接購入も可能ですが、当店へご注文いただければよりお得にご購入できます。

公式サイトはコチラです。

■シメ

オプション(追加装備)については今お使いのカバンや荷物の大きさによってもオススメ品が異なります。
また、無闇にお金をかければいいというものではありません。
ご相談いただければ過不足無いものをご提案させていただきます。
今の愛車を修理しながら付き合い続けるも良し、これを機に本当に自分に合う可能性が極めて高い車両を選ぶも良しです。
快適な通学ができるよう、いつでもお気軽に当店へご連絡下さいませ。

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