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話題作が出るたびに「ネタバレ」議論が盛り上がるのはなぜ?複雑な背景を紐解いてみた

こんにちは、ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)です。

トゥギャッターが毎週月曜日にお届けする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」。

今回のテーマは「ネタバレ」についてです。

映画『シン・ウルトラマン』が2022年5月13日に公開され、記録的な大ヒットに。トゥギャッターでも、公開直後から同作に関連するまとめがたくさん作られています。

大きな話題を呼ぶ作品が世に出ると、必ずと言っていいほど盛り上がるのが「ネタバレ」に関する話題です。作品の感想を気軽に発信できるTwitterとは、切っても切り離せないネタと言えるでしょう。

これまでTwitterやTogetterで話題になった事例から、ネタバレに関する話題がバズりやすい背景を探ってみましょう。

ネタバレOKな人、NGな人の違いは?

「ネタバレOK派かNG派か」は、ネタバレに関する話題の中でも特に熱い議論が交わされやすい一大トピックです。

例えば、日本テレビ系の情報番組『スッキリ』にて、最近若者の間で「ネタバレ視聴」が広がっている、という話題が取り上げられ注目を集めました。

ネタバレ視聴とは、文字通りあらかじめネタバレ情報を得た上で作品を視聴すること。ネタバレ視聴をしている人たちの動機としては「時間や費用を節約できる」「先の分からない展開にドキドキしたくない」といった理由が挙げられています。

この話題に関するまとめの中では、ネタバレ視聴に対する賛否だけでなく、それぞれの立場に理解を示した上で、互いに配慮しあう必要性を訴える反応もピックアップされています。

ネタバレ視聴からさらに踏み込んで、「ネタバレがたまらなく好き」だという人の主張も注目されました。

起点となったツイートの投稿者は、「結末を知った上でそこに至るまでの過程を知る楽しみ」に価値を見出しているとのこと。

ネタバレNG派の人にとっては理解しがたい感覚かもしれませんが、ネタバレへのスタンスが十人十色であることが良くわかる例と言えるでしょう。

ネタバレの許容範囲も多様

ネタバレは「OKか/NGか」という単純な基準だけでは線引きができない点もポイントです。

漫画家のタカノンノ@takanonnotakano)さんがTwitterに投稿した、「気になるアニメの視聴を開始したら早々にネタバレ喰らった女の話」という漫画が良い例です。

主人公の女性は、視聴を始めたアニメについてネタバレを受けて憤りますが、思い返すと自分も他人に対して同じようなネタバレをしていたことに気づいて戦慄します。

近い例で、イラストレーターのtankan@tankoekaki)さんが投稿した2種類のネタバレについてのイラストも反響を呼びました。

ダイレクトなネタバレをする人だけでなく、直接的な表現を使わずにその後の展開を匂わせるような情報を与えてくる人もまたネタバレに加担している、というもの。

タカノンノさんとtankanさんの例から、ネタバレNGな人やネタバレに配慮する意識がある人でも、誰かに対してネタバレをしてしまっている可能性があることが分かります。

関連まとめの中でも「やられて嫌な気持ちも、ついやってしまう気持ちもわかる」「自分もやってしまった」「気をつけよう」と、後悔や自戒の反応が。

人によって許容できるラインに複雑な幅があることもまた、ネタバレ議論に火がつきやすい一因なのかもしれません。

ネタバレへの具体的な配慮も話題に

話題作がリリースされると同時に、ネタバレの話題も盛り上がることを受けて、具体的な対応を求める声が注目されるケースも。

ある映画館のスタッフが、作品鑑賞後のネタバレを含む会話は「映画館の敷地を出てからお願い致します」と呼びかけたツイートが広く拡散されました。このツイートに対し、映画館をはじめ思わぬ形で肉声のネタバレを受けた人の苦い体験談が続々と集まりました。

ネタバレへの配慮はSNSだけでなく、日常生活の中でも気をつける必要がありそうです。

まとめ

今回紹介した例以外にも「過去の話題作についてのネタバレの線引き」「同じ作品を週刊誌で見ている人、単行本人で追っている人の間に生じるネタバレのタイムラグ」「作品の重要なシーンがネタ的に拡散された結果起こるネタバレ」などなど、ネタバレに関する切り口は枚挙にいとまがありません。

ネタバレに関する話題は、

  • 話題作の反響に比例するように広がる

  • どんな作品でも発生しうる

  • 人によってネタバレに対する多様な立場の違いがある

といった拡散される要素が詰まっているからこそ、多くの人を惹きつけるのでしょう。

過去話題になった事例をたどってみると、ネタバレとの適切な付き合い方を考え直すヒントが見つかるかもしれません。

以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!

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