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第1期個性豊かな4人の生徒たち〜マキ的育て方タイプ4〜

タイプ4 とっても静かで穏やかしかし案外気は強い影のBOSS仲間意識バリバリ強め男子

最後にこの子!
この子はとっても物静かな子。
最初はわからなかったけど、表面上では静、しかし、心の中では動。
何か心の中で蠢く何かがあるなって思っていた。
注意深く観察していくとこの子が影のBOSSなんだなっていうのがわかった。
表面的にはみんなをまとめる素直で元気なリーダーの横で決して前には出ずだが自分のやりたい事を頭を使ってそのリーダーを通して実行していく。
決して、耳打ちしたり、こうしろって要求は絶対にしない。あの手この手で自分のやりたいようにしていくタイプだなって思った。

わたしは直接要求をするタイプであるが、大きくなるにつれて口に出して要求すると支障をきたすことがあることに気づき、いかに自分の要求を相手に嫌な思いをさせずに悟られずに持っていくかを常に考え実行している。おたがいが嫌な思いをせずに自分の思い通りにことが運ぶなら言うことなしでしょ。
この考えに至るまで実に何十年も年月をかけてきたわけだがこの子は小学校入学時にはそれをやってのけていた。
凄い能力だな、この子は賢い子だって思った。
けど、その反面、危ういともおもった。
その子をきちんと育むことができればきっと物凄い良きものとなるが中途半端だったり、きちんとはぐくめなかったら悪くもなる。
わたしはこの子をどう育むべきか少し悩んだ。

プラスとても仲間意識が強く、ある時、私たち4人以外にも遊んでいる子ども達がいて、その子たちがこっちを見ているときに彼はいった。

なにみてんだよ。

少し驚いた。基本、この子は怒った顔をしたりしない。いつもニコニコしている。強い言い方をしたりはしないし、声を張り上げたりもしない。
けど、じぶんたちいがいの誰かが自分たちを見ているだけで敵だとみなし声をあらげて「何見てるんだよ。」って。
意外に強いし、沸点も低いのかもしれない。
怖いから威嚇して虚勢を張っているのもしれない。
色々と考えたけど、とにかくこの鎖国ムードバリバリのこの子にはこれを教えないといけないなっておもった。

●周りのみんな敵ではない

●相手に優しくすると相手も優しくしてくれる

●言い方に気をつける

●嫌なことめんどくさいことほどがんばる

●自分の長所を伸ばして自信をつける


この5つを基本としておしえていくことにした。

わたしも昔はそうだった。
わたしに嫌な事をしてくる奴はみんな敵。不安定な時は周りのひとがなんにもしていなくても全てが敵だと思っていた。しかし、この考え方をしているとかなり疲れる。本当に疲れる!少しを気を許せず常に気を張り生きていく。失敗も相手に付け入る隙を与えてしまうからできないし、トイレに行く時でさえ、自分が一時いなくなるだけで自分のの状況が危ぶまれるのではないかと思いまったく気が抜けなかった。
これって自分で自分を生きづらくさせちゃってるんだよね。
相手に優しくすれば相手もやさしくしてくれる。少し語尾を上げて半音上げて楽しそうに話そうと言い方に気をつけるだけで意外と調和が取れたり、仲良くなれたりする。周りを敵にするんじゃなくって周りに味方をたくさん作っていけばこんなにも楽で楽しくて快適な空間はない。

脱!鎖国

わたしはその子に鎖国した時のメリットデメリットを教えて、初めて見ることはこうやって仲良くなるんだと話をし、受け止め方や捉え方を変えるだけでこんなにも楽しくなるって事を教えてていった。

さっきの話の続きになるが。
公園にいたその子たちが見ているのは間違いない。「何見てるんだよ。」って言ったときにわたしは言った。 

「私たちが楽しそうにしているから良いなっておもったんじゃない。仲間に入れてあげようよ。」

「ね〜ね〜何してんの?」と話しかけてみた。
基本的にはあっちから「一緒に遊ぼ。」って言われない限りはこちらから声をかけることはないのだが、今回は話が別だ。わたしが初めて会った子とどうやって仲良くなるのか。そして、どうやって遊び、どうやって別れるのかまでを教えようとおもった。

「よかったらいっしょに遊ぼうよ!人数多い方が色んな遊びできるし。わたしはマキだよ。名前は?」そして、名前を聞き、みんなで遊んだ。
さいしょは嫌な顔をしていたけどそのうち、みんなでなかよく遊ぶようになる。時間になったときに「ごめんね。帰らないといけないんだ。また遊ぼうぜ。じゃーね。バイバイ。」そう言って別れた。
「今日は人数多かったから楽しかったね〜。人数少なくても色々遊べるもんだ!」そう言ってtogetoge へと帰っていった。その子も楽しかったようでその時、遊んだ事を色々と話してくれた。
これをなんどとなく繰り返した。

あなたの周りは敵ばかりじゃないよ。
こんなにも仲良く楽しく遊んでくれるのに的なわけじゃない。

そう教えるかのようにじぶんの学童以外の学童の子、近所の子、いっしょに遊ぼうという子どもたちを一切断ることなくみんなで遊んだ。
時には12対12とうちの学童は4人しかいないのに物凄い人数のこども達が集まってきて一緒に遊んだ。
これは脱!鎖国のための計画でもあるが、1人でも多くの子どもたちとわたしを通じて仲良くなり、同じ学校の立てのつながり横のつながりも作って生徒たちの友達や知り合いを1人も多く作るためもあった。味方は多ければ多いほど良い。わたしを通じて友だちや知り合いを増やし、更に友達の作り方を教えて、自分で作っていけるように教えていった。

周りは敵じゃない。
そう教えたくて。
昔の自分にも教えてあげたいくらいだ。
そしたらもっと楽しい学生時代を送れただろうに。

けど、きっとみんなを同じ境遇にしないためにわたしの昔の経験があるんだろうな。その経験を生かし、みつけた答えを生徒たちに教えるために。

生徒と散歩している時にうちの学童ではないこどもと挨拶を交わすタイプ4。
「友達?と聞くとこの間、仲良くなったんだ。」って。嬉しくて泣きたくなるくらいだった。
タイプ4が開国した!!と嬉しくなった。
けど、ここで一応、教えておかないと思って、みんなに授業をした。

世の中、良い人や味方ばかりじゃない

良いことばかりを教えても仕方ない。
実際、犯罪がなくならないように悪い人もこの世の中にはいるのだから。
自分が嫌だなって思うことは口に出して行っても良い。「いやだ!」って。
それで文句言ってくるやつや殴ってくるやつがいたらそいつは友達じゃない。「そんなことするなら友達じゃない。」そう言って遊ばなければ良い。
また仲良くなれる友達はいつか現れる。
すぐかもしれないし、ずっと先かもしれないけど。
それでもいつしか一緒にいて楽しい友達がいつかは現れるからそれまで楽しみ待ってよ。 
ただ待ってるだけではダメなんだ。
色んなところに行って色んな人と話してみたらきっと友達はみつかるよ。見つからなくともすくなくともマキを含めて4人はもう友達だしね。友達0はありえないよ。

そう言って、友達との関係で揉め事になった時のことも教え、新しい環境で友達ができなかったとしても私たちは友達だからってことも付け加えて教えた。
その他、色々と教えて言ったけど書くときりがないのでこのくらいにしておこう。とにかく、脱!鎖国するための情報とコツを教え、開国後のデメリットと対策を教えたのだった。

あと結構、めんどくさがり屋で嫌なことから逃げるタイプだった。賢い子程、要領よく、嫌なこと面倒なことはしないもの。けど、そこをなくせばもっともっと成長するし、新たな芽が育つんだよね。それをわかっているからめんどくさいことほどやれ!をモットーに嫌なことほどやれ!も同時に頑張ってもらった。

なぜって?

面倒な事を先にやっちゃった方があとは面倒なことがないんだからあとは楽しい時間しかなくなるじゃん。
嫌なこともたくさんやって嫌じゃなくなれば楽しい時間が増えるじゃん。

そう言って面倒なこと嫌なことほどやっていった。
めんどくさいって生徒がいった瞬間それは倍の数に増える。絶対に増やす。何があってもルールは変えなかった。「よ〜し!30分間歩くぞ。」といって「え〜。」とか「やだ〜。」「めんどくさい。」といった瞬間、「はい!じゃ〜1時間にしま〜す。」って倍に増える。わたしも鬼じゃない。小さいこどもたちに3時間も4時間も休憩なく歩けとは言わない。その子の能力をわかって課題時間を設けている。なのにこの程度でめんどくさいというのなら、このくらいでめんどくさいといわなくなるように倍にしてるのでした。
なので、生徒たちは「え〜。」とか「やだ〜。」「めんどくさい。」とかは決していわない。増やされるのをわかっているから。ただ頑張ったあとはめっちゃびっくりするほど褒められるし、楽しいことも時には良いをします。くせになるので時々ですが。褒めるのは何回だって何十回だってしちゃう。
こうして嫌なことや面倒なことほどがんばる事を教えていった。

最後に虚勢を張るのは自分に自信がないからかもしれないと思って他の子同様に色々なところに行って、色んな事をして自分の得意な事を見つけて褒めちぎった。

自信というものはじぶんでつけるのは難しく、親も半分くらいしか我が子に自信をつけさせてあげられない、ほかの半分は他人から認められる、褒められることによって自信がついていくものだとわたしは思う。

だから、他人であるわたしが長所を見つけては伸ばし褒めて自信をつけさせていった。

この子は結構、早くにtogetoge を去ってしまったのでその後、どういう成長を遂げたのかはわからない。
けど、ここで学んだ事が少しでも成長に役立っているといいなって思う。
友達に時間の長さは関係ない。
仲良くなって友達になった以上は一生友達。
わたしから追うことは決してしないがいつだって受け止める。
何かあった時はぜひ、マキに会いに来て欲しいな。
寂しくなった時、苦しい時、楽しいことがあった時、幸せな時、どんな時でも何かあったらマキに会いに来て欲しい。
関わった以上は全力で味方だし、全力で向き合う。
昔も今もだいすきだ。

もうずいぶんと会っていないから書いてたら会いたくなったな。
会えると良いな〜
またいつか!!

今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。
タイプ別でどんな事を教えたのかを書くのは楽しいなやっぱり。
人間観察と人間マニュアルを作るのがわたしの趣味なので(笑)

ちなみに。
ここに書いてある子どもに対する育み方は育児書とか参考書を一切、参考にしておらずもしわたしだったらそうして欲しいんだろうとこうしたらこうなるんじゃって自分なりに答えを出して育んでいます。
参考書は難しい言葉で書いてあるし、育児書も難しいし、型にはめたがるし、なんか心にあんまり響かない。やっぱり天邪鬼なわたしは自分ので経験し、導き出した答えでないと納得できないんだな(笑)
ただ最近、わたしの育み方は間違っていないようで学校だったり、セミナーだったりでわたしがやっている事やいっている事を授業で習ったんだよ。ってよく言われる。
授業で言われるくらいならきっとわたしの育み方は間違っていないのだろう(笑)授業で習うんだったらわたしみたいな先生が増えてもいいのにな〜

次回は第1期を終えてそんな結果になったのかを書きたいと思う。
お楽しみに。

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