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〔イベントレポート〕第一回豆腐好きの集い

9月10日(土)の午後、両国にて、「第一回豆腐好きの集い」というイベントを行いました。

今回のイベントの一番の目的はその名の通り、豆腐好きな人が集まり、繋がる場を作ること。そのため、豆腐向上委員会から一方的に話し続けるのではなく、相互に話し合える場であるよう心掛けました!当日は8人の方にご参加いただきました!

実際の雰囲気が分かるように、写真を交えてレポートしていきたいと思います。


当日の流れ

自己紹介

まずは自己紹介から。「豆腐好き」の集いということで、好きな豆腐料理や豆腐を食べる頻度など、みなさんの個性あふれるお話を聞かせていただきました。

参加者さんの中には、豆腐マイスターでありマイスター講座のアシスタントをされている方、筋トレで豆腐をたくさん食べている方、海外の豆腐を食べたことがある方、外国人向け和食講座を行っている方、沖縄の島豆腐を守るための活動をされている方など、本当に様々な方が参加してくださいました!

様々なレベルで豆腐と関わっている方と繋がることができ、これからの輪の広がりに期待が高まりました!!


豆腐向上委員会の活動紹介

ねごやファームさんのインタビュー動画を見ています!

これまで行ってきた活動について説明させていただきました。これまでの活動として、InstagramやTwitterでの投稿などの紹介と、今まで行った千葉県、神奈川県の大豆農家さんへのインタビュー動画を少し視聴しました。
みなさん関心をもって聞いてくださいました!

話し合い①まちの豆腐屋さん

話し合ってます!

活動について少しお話した後、早速話し合いに移りました。
話し合いのテーマは2つ。①まちの豆腐屋さんの減少について②おからの廃棄問題についてです。

①まちの豆腐屋さんの減少についてでは、やはり、まちの豆腐屋さんが「昔はあったけれど今はなくなってしまった」と話す方が多かったです。

私も小さい頃は近所に豆腐屋さんがありましたが、気づいたらなくなってしまっていて、今は家が建っています…。

まず、なぜまちの豆腐屋さんが少なくなることが問題なのでしょうか?
ひとつには、希少な大豆を使用した豆腐は、安定して供給できるわけではないので、スーパーマーケットやコンビニなどの大量生産には適さないため、希少な豆腐を食べられる機会が減ってしまうかもしれません。
また、豆腐屋に限らず、町のお店には集まる人のコミュニティや深いコミュニケーションが取れるなどのメリットもあるのではないかと思います。

まちの豆腐屋さんが減少する理由として、今回豆腐を使わせていただいた豆源郷さんは、重労働のため後継者がいないことが一番だとおっしゃっていました。
他にも、原料の高騰や単価が安いこと、沖縄の島豆腐のあちこーこーの規制など、差別化を阻む課題なども挙げられました。

これらの課題に対して買い支えること、背景を知って食べる動き、地元との関わりを深める、などたくさんの意見をいただきました。
豆腐向上委員会としても、みなさんの意見をもとに、情報発信やイベント開催、インタビュー等を通して貢献できればと思っています。


話し合い②おからの廃棄問題

次に、おからの廃棄問題について話し合いました。
実は、まちの豆腐屋さんのお題がとても盛り上がり、時間が少なくなってしまったのでおからについてじっくり話す時間は取れませんでした…参加者さんの中におから問題に対して活動されている方がいらっしゃったので、紹介します。

おからは豆腐を作る際に大量に出ます。1年間のおから生産量のうち65%が飼料に、10%が肥料になり、食用は1%です。そして、5~9%、つまり3~6万トンは産業廃棄物として廃棄されてしまいます。環境問題やフードロスとも結びつく大きな課題であるといえます。

そこで様々な取り組みがあるのですが、当日参加してくださった沖縄出身のお二方が、おからを再活用して食べられるスプーンを作っているそうです。

おからおからさんのおからスプーン

おからクッキーのようになっていて、食べても美味しいサステナブルなスプーンでした!
このように、他の課題と結び付けたり楽しみを付けたりする取り組みが広まっていけば良いなと思いました。

1本100円で購入できるそうです。リンクはこちら


食べ比べ①大豆

大豆の食べ比べ、豆腐の食べ比べを行いました。

大豆は丸金さんから、豆腐は豆源郷さんのものを使用させていただきました。

食べ比べた大豆

食べ比べた大豆は、奨励品種、在来種の2種類です。奨励品種とは都道府県で栽培を奨励されている品種、在来種とは特定の土地で生まれ品種改良が行われていない品種のことです。

当日使用したスライド

当日食べたのは以上の6品種。
奨励品種は青森県産おおすず、在来種には千葉県産神崎在来、滋賀県産みずくぐり、インタビューも行った神奈川県産津久井在来です。北海道の音更大袖振と宮城県のミヤギシロメは奨励品種でもあり在来種でもあります。

それぞれに個性があり、大豆も幅が広いことを体感してもらえたと思います。大豆をおかわりされる方もいらっしゃいました(笑)

豆腐に大豆の品種が記載されていることはあまり多くなく、そのため普段気にすることも少ないですが、今回をきっかけに大豆情報も積極的に見に行くようになっていただけたら嬉しいです。


食べ比べ②豆腐

豆腐の食べ比べでは、豆源郷さんから3種類の豆腐とゆば、コンビニの豆腐を食べ比べました。
在来種の大豆で作られた豆腐は岩手県産の大豆を使用した茶豆豆腐と、東北の在来種を使用した期間限定のおぼろ豆腐の2種類です。その他にも、やわらもめんという在来種ではない大豆を使用した豆腐も食べました。

お店の豆腐もコンビニの豆腐も美味しかったのですが、特に反応が大きかったのは茶豆豆腐でした!すこし黒みのある色の豆腐なんて普段なかなか見ないですよね。珍しい豆腐を食べる機会にもなり、良かったです。

感想

コロナ後初イベントということで、緊張しましたが多様な方が集まってくださり、とても楽しい会になりました。

ディスカッションをしたパートでは、みなさんそれぞれの立場から強い思いをもっていて、意見が止まらない…(笑)盛り上がって良かったです。

特に食べ比べの満足度が高かったようで、私としても今まで食べたことのない品種の大豆や美味しい豆腐を食べることができて大満足です!

今回のイベントをきっかけに、豆腐向上委員会コミュニティをより深い繋がりにしていくこと、そして、今回みなさんと話し合った課題解決への貢献を目指して、今後も活動していきます。
応援よろしくお願いします!

おまけ

豆腐マイスターの方から差し入れをいただきました。なんと油揚げで作ったお菓子です!油揚げとは思えないほど甘くてサクサクで、とても美味しかったです。これが手作りだと思うと驚愕です。


次回イベントのお知らせ

次のイベントの企画も進んでおります!
両国駅や森下駅から近い、カフェデ映水庵さんにて、カフェコラボイベントを行います。

日時は10月16日(日)12:00~13:30の部15:00~16:30の部の二部構成です。

今回のイベントのような食べ比べや話し合いの他、映水庵さんによる豆腐や豆乳、おから等を使用したお菓子の提供もあります。

詳しくはInstagramをチェックしてみてください!

※日時変更の可能性があります。


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