記事一覧
逆噴射小説大賞2019自作振り返り
今年もまた参加しました。
去年は、やけにテンション高く色々10作程ブッ込んでましたけど、今年は800字に増えた分、5作に絞る、というレギュレーションです。それもあって、色々考えながら落ち着いて文章を練々してました。
今年は文体は書き易いものに統一して、一人称が2つ、三人称が3つとなりました。ただ、ジャンルは比較的バラけさせてるような気がします。正直、パルプかどうか、とは深く考えずに作って
ゲート・ブレイカー 第一話「破門」
「ハチコ、戻ったぞ」
門関連犯罪対策特別捜査隊と書かれた扉を開き、小柄な女性が入ってくる。黒髪のポニーテール。勝ち気な瞳。
「ナナミ先輩、平気なんスか。さっきの現場で派手にフッ飛ばされてましたケド」
長身の男が立ち上がり、心配そうな視線と声を寄越しながらバタバタと駆け寄ってくる。不潔な訳ではないが、ボサボサとまとまりのない栗毛。眠そうに下がったタレ目。対照的な二人組である。
「アタシは軽い
アイ・レコメンドー新人研修、承ります!ー
「ちょっと、貴女、どういうことかしら?昨日はワタクシが教官と過ごすはずでしたわよね?そも当番制を言い出したのも貴女ではなくって!?」
「そうだぞぅ、抜け駆けだー」
「抜け駆け、よくない、よ?」
「うぅ、だってーーー」
かしましい。格納庫内にオレが好んでプレイする恋愛ゲームのキャラにそっくりの声音が響く。ヤツらの言う教官とはオレの事に他ならず。声音通りの、美少女達からの”奪い合い”の対象とな