映画 「私の中のあなた」 (原題: my sister’s keeper)
「今の苦しみはあなたのせいじゃない、あなたは悪くない」
そんな思いで過去と向きあうことを自分に許すことにしました。
親子関係に何か痛みや疑問を感じてきた人に伝えたい。
そして、過去に戻れるなら、誰よりもあの時の自分自身に言いたい。
こんにちは。とーふです。
今日は、私が親との関係を考えるきっかけになった映画作品を紹介します。
「私の中のあなた」2009年
白血病の姉・ケイトを救うために、ドナーとして作られて産まれた11歳の妹アナは、ある日突然、「自分の体のことは自分で決める」と臓器提供を強いる両親を相手に訴訟を起こすが、その裏にはある思いが隠されていた……。ジョディ・ピコーのベストセラーを、「きみに読む物語」のニック・カサベテス監督が映画化。主演は自身初の母親役となったキャメロン・ディアス、アナ役に「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン。
2009年製作/110分/アメリカ
原題:My Sister's Keeper
配給:ギャガ
予告編動画: Amazonプライムのサイトにとびます>>> here
何が私の心を揺さぶったか、というと、
登場する子どもたちそれぞれの心をきちんと描写している点。とくに映画では脇役になるか、殆ど取り上げられていない、きょうだい児*にあたる、アナと、お兄ちゃんの描写が切ないほどに繊細。
また、子どもたちがそれぞれの主張、決断をしていき、時に大人よりも現実を捉えて強く生きていけるという事実を描写している点。
*きょうだい児という言葉の解説については、こちらの
ケアラーネットワークジャパンさんのサイトへ>>>here
ネタバレになってしまうので、あまり書けないのですが。。。
弟が一時期、深刻な病気にかかり命が危なかった数年間、それが治ったあとも、わたしもきょうだい児に近い状況でした。
弟の無事を心から祈る気持ちと、同時に浮かび上がる、家族の中での孤独感や寂しさ、甘えたかったという気持ちは、35年近く経っても消えてくれません。
そういう気持ちがあることを、誰かに訴えても、誰からも真正面からちゃんと受け止めてもらったことが無かった私は、この映画をみてその頃の気持ちを自己肯定できた気がしたのでしょう。
思い出すのもつらいことは、
できるだけ、思い出そうとしなくていいですよ。
今のあなたを抱きしめてあげましょう。
今日も息をしていてください。それだけで、私は幸せです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?