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セントビンセントの家族構成がアバンギャルド過ぎる

異文化を感じる瞬間というのはいろんなところがあると思うんだけれど、ここセントビンセントの家族構成がなかなかに衝撃的だった。(地元の人が言うにはカリブ地域はどこも似たようなものなのだそうだが。)

ぼくと同じ世代の人たち、いわゆるミレニアムズ(2000年以降に成人を迎えた人たち)は子供の数は1人か2人程度と世界的に似たようなものになっているのだけれど、ここには25歳で5人の子持ちという人が少なくなかったりする。

専門学校の学生でも子持ちは割と普通。日本でいうと、クラスに左利きの人がいるくらいの感覚でいる。医学部の学生にも子持ちの人がいるから学歴がどうのとかはあまり関係ないように見える。

彼女らは総じてシングルマザーということになるのだけれど、日本のそれのように悲壮感は傍目から見てないように思える。おそらく日中は子供を親か兄弟に預けているのだと思う。そしてそれが普通のことになっているように見える。

以前、地元のハイキングクラブに混ざって登山に行ったとき、その子持ちの学生さんもいたから。

学生らしくはしゃいだり、デートっぽいことをしているのを眺めていると、ぼくはまだ子供がいないし独身だからそう思うのかもしれないけれど、子供を持つというのはそう大それたことではないのかもしれないなと思う。

子育てというのは1人とか2人でやるものでなくて、家族みんなで協力し合ってやるものという意識があるからなのかもしれない。

なるほどなと、ほのぼのと思っていたんだけれど、よくよく話を聞いていくと、男の人は3人、4人も彼女がいる人が結構いるとか、学校の既婚の先生が公然と生徒と交際しているとか、同じ学年に異父兄弟がいるとか、家族構成が子ども3人とも父親が違うとか、一夫多妻でも全然良いよってかわいらしい女の子が言ってたりとか、日本というわりと保守的な環境で育ってきたぼくにとっては前衛的過ぎて理解が追いつかない部分がある。ほんとに親子関係や親族関係がわからない。

だって、それらが例外的なことじゃないんだぜ?ほんとによくあることで、ここの人は普通だと思っている。

13歳の娘の前で彼氏の話とかできる?

で、その彼氏の存在が職場とか近隣の人にも知れ渡ってるってありえる?日本で?

良いとか悪いとかじゃなくて、それくらいすごくオープン。(もちろん個差はある)

一夫一妻制の農耕民族出身のぼくとしては、背景が気になってくる。

だって我々農耕民族は田を耕す1組の夫婦を最小単位するのが生産を管理する上で都合良かったし、モテない男にも番いの機会を提供することで、一部のモテる男が女を独占すること防ぐことができたと習ってきたから。

その作り上げた秩序を道徳や倫理に昇華させてきたんじゃなかったのかという疑問が浮かぶ。

北欧でも事実上の一夫多妻が増えてきてると何かの記事で読んだことあるし、日本でも婚外子は普通になってきてるようだし、日本もそんな風になっていくんだろうなと思わなくもないんだけれど、その良し悪しはぼくには判断がつかないけれど、ぼくが気になるのは、日本の場合はシングルマザーの貧困が問題になっているように、お金。

ここセントビンセントでは、なんだかんだで両親のサポートが大きいように見える。

日本は…地元に帰る選択はしなんだろうなぁ。いろんな理由があるんだろうけれど。

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