見出し画像

ラテマネーと精神的安定の天秤の狭間で財布の紐と心は揺れる

ラテマネー

一杯のコーヒーを代表とする、普段何気なく使っている数百円の細々した出費のこと。

1回はたかだか100円、200円の出費でも塵も積もれば山となるで、1カ月で実はそういうラテマネーで結構な出費をしていたりする。いつまでもお金が貯まらない主な要因とされることも多い。

節約とかフィナンシャルプランニング的なことを少しかじってれば知ってる言葉だ。

支給される生活費だけで…

ぼくたち青年海外協力隊は給料は出ないけれど、3か月に1度3か月分の生活費が支給される(細かく言うと契約内容によって変わるけれど一般的には)。額は現地の平均所得の少し上と言われている。これは現地の人の生活を身をもって知るためだとか色々言われている。

実感としては贅沢はできないけれど、十分生活レベルのお金はもらえているというところか。

それで、多くの協力隊員はその生活費だけで任国外旅行の費用も全部賄おうとする。

節約に節約を重ねるわけだ。

一般に、物価の高い国で生活してて物価の安い国へ旅行するなら十分可能なのではないかと思う。

つまるところ、ぼくのその1人で無駄遣いを控えている。

資産を増やすには…

資産を増やす方法(≒貯金額を増やす)は3つしかない。

・所得(給料)を増やす…協力隊の生活費は増えない。また副業も禁止されているから無理。

・資産を活用する…地価、株価が上がる。家賃収入を得る、株の配当を受ける、利息収入など。

・支出を減らす…余分な出費を抑え、可処分所得を増やす。

上記の3つしかない。

そして、ぼくたち協力隊が現実的に取れる、取りやすい選択肢は3つ目の支出を減らすこと。

そんなわけで、みんなせっせと節約に励んでいる(…よね?)

今日の話

という上記の内容を前提として今日の話。

ぼくはお菓子を食べる習慣も日常的にお酒を飲む習慣もないし、タバコもやらないギャンブルもやらない。

なので、出費はもともとそんなに多くはない。おそらく今のままでの生活を続ける内は任国外旅行の費用は賄える。(質量のないkindle本には湯水のごとくお金注いでるから貯金はどんどん減ってるけれど…)

イースター休みにベクエ島に行ったとき、アイスを食べた。この国に来てから初めてのアイスだった。

この国は暑い。いまの時期でも日中は30度くらいある。カンカンと照り付ける太陽。ヤシの木、島、常夏。

アイスのおいしい条件がそろってる。

ラムレーズンのアイスを食べたのだけどとても良かった。かつて、三角貿易でラム酒のやりとりをしていたラムの本場だからかラムが濃ゆい気がした。

たぶんアイスクリームのクオリティ自体はそんなに高くない。けれど旨い。ラムが濃いから。

これはハマってしまいそうだなと思った。

セントビンセント本島に戻ってきてからも無意識のうちに欲していたんだと思う。

そして今日、こらえきれずにアイスを買ってしまった。

ラムレーズンとキャメルの2段をワッフルコーンで。7EC(約280円)

悪くなかった。コーンはふにゃってなくてサクサクしてたし、舌でアイスを押し込めたから最後までアイスたっぷりな感じで味わえてしまった。

結構な頻度で利用してしまいそうだ。

思わず、毎日仕事終わりに食べても良いかもと思ってしまったもの。他のフレーバーも試したいと思ってしまったもの。すごい幸せか気分を味わえたんだもの。アイス、うめぇー。

もちろん毎日食べるほどではないけれど、仮に週1回として月4回、年48回。1回280円くらいでも年間なら14,000円くらいに膨れ上がってる。

結構する。旅費14,000円なくなると考えるとダメージでかい。

けど、その出費で精神的安らぎが手に入るなら悪くない気もしないでもない。精神的安らぎはぼくのパフォーマンスにも影響を与えるものでもある。

悩ましい。

いっそのことアイスは必要経費に繰り上げるか?

いやー、でもWi-Fi代と電気代で毎月1万円かかってる(それは生活費から支出しないといけない)ことを考えると、どんどん必要経費入りを容認できないなー。

1度でも例外を認めてしまうと、どんどんルールが緩くなっていくという良い例だなぁ。

今日はアイス食べるべきではなかったなぁ。

ついほんの出来心で、「いっか、280円くらい」と思ってしまった。

ヘンにワッフルがサクサクだったのも良くない。ふにゃってたらやっぱりだめだな、期待値を下回ってしまってる…って2度と食わないぞ!ばかやろう!って気分になれたもの。

なんでこんなときだけ、しっかりしたクオリティーのものを持って来れるんだ。

いやー、でも、アイス、うめぇー。

この記事が参加している募集

#お金について考える

37,330件

サポートはいつでもだれでも大歓迎です! もっと勉強して、得た知識をどんどんシェアしたいと思います。