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ぼくが6月のニューヨーク旅行でやりたかったこと

ぼくの記憶が正しければ、セントビンセントから日本への一時退避が決まる前は感染者は数十人くらいで、気にするほどのことじゃない的な談話をだしていたのに、気づけばニューヨークだけで感染者2万人超えてるし、死者数もがんがん増えてるし、医療崩壊も起こり始めているらしい。

テスト数を増やしてるのもあるけれど、すごい勢いで増えてる。今週中には中国やイタリアを抜いて世界一の感染者数の国になる。

指数関数的な増加というのを人間の頭は感覚的に掴みにくいんだなあと思った。

だってぼくは日本への退避が決まる数日前まで、6月のNY渡航は可能だと思っていたから。それは、例の肺炎というのは8割の人には単なる風邪だというファクトと、すでに飛行機とホテルのチケットで20万円つっこんでるからむだにしたくないというバイアスがかかってることによる。

ぼくが義務教育を受けていたころ、アメリカは人種のるつぼとかサラダボールなんだよ、みたいなことを言われていた。

ニューヨークには世界中から移民が集まってくる。リトルイタリーやチャイナタウンが有名だけど、こうした観光化された街とは別に、80年代以降、さまざまな民族コミュニティがつくられていった。ニューヨークでは現在、100を超える民族が暮らし、120種類以上の言語が話されていると言われる。

90年代以降、こうしたエスニックタウンを訪れ、買い物をしたり食事を楽しんだりするのがニューヨーカーの間で流行したらしい。

ちょうど、カフェバグダッドさんで紹介されていたような

こういう食べ歩きをニューヨークでぼくもしたいなと思っていた。

 イーストリバーを挟んだクイーンズのアストリアには、ギリシャ系移民の大きなコミュニティがありタベルナ(ギリシャ料理レストラン)やカフェがある。

ニューヨークメッツの本拠地シェイ・スタジアムに近いジャクソン・ハイツはインド系、韓国系、ラテンアメリカンの街、その隣のエルムハーストは中国系移民とラテン系移民が混在している。

ブルックリンのアトランティック・アベニューはアラブ人街で、イスラム教の戒律に則って調理されたアラブ料理のレストランが集まっている。

ブルックリンの南端、コニーアイランドはマンハッタンにもっとも近いビーチで、夏になると手頃な海水浴を楽しむ人々で賑わうらしい。この周辺にロシア系ユダヤ人が移住し、いつしかリトルオデッサと呼ばれるようになった。(ロシアンマフィアの拠点としても有名だ。)

そのほかにもエチオピアやスーダン、セネガル、アゼルバイジャン、エクアドルなど、ニューヨークにいながらにして世界各国の料理を味わうことができるらしい。

それを体験したかった。しかも、さっきのカフェバグダッドさんの記事によると、ローカライズというかNYマーケットにフィットさせるために味をニューヨーカー向けに変えてるわけではなく、その土地出身者向けのレストランになってて英語のメニューしかないようなところもあるらしい(さすがに現在ではそんなことはないと思うけど)から、かなりディープ。

ちょっと怖いけれど興味はある。東京ではそんな時間なかったけど、神戸ではそういうことちょくちょくやってたから。インドコミュニティとかラテンコミュニティに出入りとかしてたから。なぜか。

ニューヨークのクイーンズ地区にホテルを取った3週間ほど前、ぼくはとりあえずラーメンと焼肉は食べたいけれど、その次は日本食に満たされた後に何を食べるか、どこから食べ歩くかっていうのを密かににやにやしながら想像を膨らませていた。

セントビンセントからわずか5時間のフライトのニューヨーク。近いなあと思っていたのに。

国連本部とか見学したかったのに。

しばらく行けそうにないなあ。

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