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途上国で外国人(先進国の人)が集まるところに高くても行ってしまうのは文化的に仕方のないこと #DAY7

フィリピンの南部でテロが起きましたよ、というニュースを見た。南部というと、アルカイダ系の組織だとか反政府ゲリラが潜伏してるあれだ。

ぼくら青年海外協力隊もテロというのは気をつけないといけないところで、派遣前訓練じゃテロが起こった時用に匍匐前進からの避難の練習までした。

協力隊員関連でテロというと3年前のバングラデシュのダッカのレストランで日本人も7人開発ワーカーの方が亡くなってる。少し前にケニアのホテルでテロでアメリカ人の開発ワーカーの経済専門家の方が亡くなってる。

その国を良くしようと活動してる人たちで、むしろ味方のはずなのに、なんて愚かなことをって思うんだけれど、テロを起こす側にとってみれば、裕福な場所で過剰に贅沢をしていると映っている部分もあるのかもしれない。

それで、そういうテロに合わないようにするにはって対策は、危険なエリアは避けるのはもちろん、その他にも宗教施設を避けるというのもある。そして、途上国で彼らにとって贅沢な場所、外国人が多く集まる場所を避けるとかいうことになってくるのだけれど、この外国人が多く集まる場所に行かないというのは難しい。

この場合、外国人というのは先進国出身の人たち、生活水準が高いという意味で、日本と同じ又は似た環境で育った人たちのこと。

途上国は、先進国レベルのものもあるけれど、足りてないところもいくらかある。だから、普段は全然現地のレストランや屋台とかの食事で全然良いのだけれど、たまになぜだかわからないけれど、そういう外国人向けの場所へ引き寄せられてしまう。無性に行きたくなるとかいう欲求の類ではない。気づけばそこにいる。

たぶん、それまでの人生で、すべてが整った環境だったり、ある程度共通の価値観の中で何十年と過ごしてきたからだと思う。無意識的に見慣れたものが多くある環境を求めているのかもしれない。

その「見慣れたもの」も大きいモノである必要はなくて、雰囲気だったり、清潔さだったり、メニューだったりインテリアだったり大小様々。

だから、ある人はたかだか数日の海外出張や旅行ですら日本食レストランを求めるし、その日本食レストランがその国に唯一なら味がまずかろうが値段が高かろうが、通ってその店を育てるのだろう。

そんなわけで、まだ日本を離れて間がないというのにブルジョワが集うヨットハーバーに来てしまった。正確には、セントルシアで活動する先輩隊員についていったら来ちゃった。

とくにサービスが良いわけでも、食事がおいしいわけでもWi-Fiが速いわけでもない。

このしょうもないチョコチップパンケーキは750円。おいしいかというとそんなことはない。

このバナナ&ココナッツスムージーは500円。

セット割なんてないので2つで1250円。高い。

それでも、行ってしまう。ゆったりしてしまう。

この国でテロが起こるとしたらここだろうなと思いながら海を眺めてしまう。

この船が見える景色と優雅なひと時が、ぼくの故郷・神戸を思い出させるのかもしれない(ほんとは淡路島出身だけれど)。

おそらく少なくともあと1回は行くだろう。この2週間のセントルシア滞在中に。

(※現状、セントルシアではテロの危険はない。だってこの国で起こる犯罪の大半はギャングかドラッグ絡みだから。政治的にも安定している。けれど、何事も絶対はない。)

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