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霧の先のクレーターを目指して@スフリエール山#DAY41

セントビンセント最高峰(1,234m)で本島の観光の目玉である大きなクレーターのある活火山スフリエール山に地元のハイキングクラブと登りに行ってきた。

La Soufriere (スフリエール)?英語圏なのになぜにフランス語?と鋭い人は思ったかもしれない。

これはフランス植民時代の名残り。ここに限らず地名でフランス系のものはセントビンセントに限らずカリブ地域には多い。

ちなみに、日本語表記はスフリエールっぽいが、発音自体はスフレ。スフリエールと言ってもたぶん通じないかピンとこない。

ちなみに、La Soufriere セントルシアにも地名があったりして他にもいくつかある。硫黄という意味らしい。地元の人が言うには、昔は硫黄の臭いのするところにとりあえずLa Soufriereと名付けたのさみたいなことを言っていた。

ということは硫黄臭いのだろう。昨夏登ったインドネシアの活火山も2つともずいぶん硫黄臭がした。

登山道はシンプルで難易度は全く高くない。ハイキングクラブの人の中にはサンダルで来てる人もいたほど(←これはおかしいと思うが…)。

山頂に近づくにつれ風と霧がブオンブオンやってくる。

これほんまにクレーター見えるんかいなと思いながら進む。

そして、その瞬間は唐突にやってきた。

常に濃い霧が視界を遮り、10m先も怪しいけれど、時折、視界が急に開ける瞬間がある。

ぼくたちがちょうど山頂付近に到着したとき、まさにその時視界が開けた。

視界不良から一転、一気に開け壮大なクレーターが姿を現した。

急にドでかいものが目の前に現る。サプライズ感があって、それもきれいな景色だしというので、感情の振れ幅が大きくて感動した。

ネットの画像で見たやつ!と思ってすごく嬉しかった。

これだ。この景色を見たかったんだ。崖のギリギリまで近こうとするが時折バランスを崩すほどの突風が吹くから思うようにいけない。怖くて。

深さはどれくらいだろう。200mくらいあるのかもしれない。手前の崖からはほぼ直角にくぼんでいる。滑ったら助からないな思った。

ガイドの話じゃ、霧で全然見えない日もあるらしい。そうするとぼくたちはラッキーだったのだろう。

満足。

と思っていたんだけれど、ここからさらに30分ほど進んだところに古いクレーターがあって火口湖になっているらしい。そしてそこは火口まで難なく降りられるらしい。

ここに来るにも、もう最初で最後だろうから、風が吹き荒び視界不良の中、再び進んだ。

さっきの大きなクレーターより濃い霧が立ち込めていて、ほんとに道合ってるのか、実はクソしょぼいやつを見せられるんじゃないか。だってウィキペディアにそんな画像載ってなかったし。

と思っていたら、少し岸のようなものが見えてきた。

え?

海岸線?

海?

古いクレーターに行くって言ってなかったか?

と思っていたら、また同じパターン。

霧が一気に吹き飛んで火口湖が姿を現した。

これにはたまらず、ぼくたちの疲れも一気に吹っ飛び、勢いよくクレーターを降りた。

温泉なのか?硫黄臭いのか?とか思って水を触りにいったけれど、温かくもなければ、硫黄臭くもない。というか、どこも全然硫黄臭はなかった。

いやぁ、良いものを見た。

そして、セントビンセントに来ておよそ3週間。

セントビンセント島の観光はほぼ完了した。

あとは、離島だ!

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