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東大生おすすめ塾・予備校の選び方!最低限知っておきたい大手予備校のメリット・デメリットまとめ!

東大に合格したい本人や親御さんに向けて書いています。
「自分や友人の経験が、誰かのためになればいいな」と思って書いているので、少しでも参考になったらスキをクリックしてください。

塾・予備校選びについて、
「有名な予備校っていうだけで、選んでいいの?」
「単に合格実績だけで、選んでいいの?」と不安な方へ。

その不安は、正しいです(笑)。

僕や友人は、親が予備校のブランドと説明会での印象だけで決めてしまって大手予備校に通い、いろいろと無駄がありました。
僕も周りもみんなサボる授業も普通にありました。

おっと。タイトルが「メリット・デメリットまとめ」なのに、大手予備校のデメリットばかり書いてしまいそうですね。

先に「選び方」のポイントを挙げておきます。

①自分のレベル・勉強スケジュールと合うか
②無駄が無いか
③質問しやすいか
④勉強計画の相談がしやすいか
⑤添削してもらえるか
⑥講師の当たり外れがないか
⑦その他

もう少し詳しく書きます。

①自分のレベル・勉強スケジュールと合うか

わかりやすく日本史・世界史で説明すると、自分が通史を一通り終えていないのに、4月から演習をする授業だと、ついていけなくなります。
逆に、自分が通史を終えているのに、通史を基礎から初めからやりますっていう授業だと、無駄が多過ぎます。
理系であれば、物理や化学なども同様だと思います。

「この教科は基礎から復習したい」「この教科は演習で大丈夫」など、教科によって仕上がりレベルが違う人ほど、自分のレベル・勉強スケジュールに合わせて選べる塾や予備校がオススメです。

具体的には、オンラインで自由なスケジュールで学べる塾を選ぶか、自分のスケジュールに合わない教科について、どうすれば良いかの相談にのってくれる塾を選ぶと良いでしょう。

ちなみに相談にのるふりをして、ガンガン高い映像授業を取らせる某予備校もありあります。自分で判断して断れないと、キツイでしょうね。お金も時間も無駄になります。

②無駄が無いか

「東大コース」という名前でも、実際は塾・予備校で一番偏差値が高い人が在籍するクラスを意味することが多々あります。つまり、京大や一橋、早稲田や慶応が第一志望の人も混じるクラスです。
その場合、授業内容は明らかに「こういう形式の問題、東大では出題されないんだけど…」という無駄なものが混じりがちです。

東大以外の志望に変更になるかもと思っている人には良いかもしれませんが、東大しか考えていない人は、そういう無駄が無いか、要注意です。

③質問しやすいか

大手予備校だと、百名を超える集団授業もあります。すると、みんなが講師に質問できるはずがありません。
日々の勉強の中で浮かんだ疑問をそのままにしていては、大変非効率です。
誰に・いつ質問できるのか、確認しておきましょう。

④勉強計画の相談がしやすいか

大手予備校に通っていた僕の友人は受験期のある時、「これから知らない人と進路指導がある」って言っていました。
「知らない人と???」と不思議に思って詳しく聞くと、チューターによる進路指導が年に数回あるけど、同じチューターが担当するとは限らないとのこと。
ほとんど初対面で、(友人の場合は)名前も覚えていないような人に、模試の結果で「この成績だとこうだよ」と言われる日だそうです。。。
驚愕です。模試の結果などのデータだけでの進路相談って、要る?!

僕の場合はそこまでひどいチューターじゃなかったけど、当たり外れがあるように感じます。
生徒の強み弱み・勉強の仕方や性格などをしっかりヒアリングして、一緒に勉強計画を考えてくれるチューターだったら、安心して相談できるだろうけど、「その場限り」な進路指導って必要でしょうか。
「やってますよ」というカタチのための時間なら、勉強時間を妨げる邪魔でしかないように僕は思います。

⑤添削してもらえるか

東大の入試は記述が多いのが特徴です。
しかも、「結構読めた」「結構書けた」と思っても、成績開示で点数が低かったということをよく聞きます。
なので、プロの先生に添削してもらってアウトプットの力を伸ばすことが必要です。

塾や予備校によっては、添削してもらえる機会がほとんどないところもあります。
添削してもらったとしても、「どの程度信頼できるクオリティなのか?」と疑ってかかる姿勢も、東大受験生であれば身につけておくことをオススメします。

⑥講師の当たり外れがないか

この項目は、都市部に住んでいない人が特に注意すべきことです。
映像授業であれば全国一緒ですが、対面のライブ授業の場合は、良い先生・有名な先生はどうしても主要な校舎に集中します。
河合であれば、本郷校。
駿台であれば、御茶ノ水校。
鉄緑会であれば、東京校。

主要な校舎に通うために、わざわざ東京に出てきて浪人する人もいるそうです。
今の時代に、そこまで必要かどうかは個人的には疑問ですが。

ちなみに小ネタです。
河合塾の本郷校は、千葉にある東京ディズニーランドのようなものです(笑)。
有名な話ですが、東大の傍の本郷三丁目駅で降りてしまったら遠いです。
春日駅か後楽園駅で降りましょう。

また、全国一律の映像授業についても、単に派手で人気のある人もいるので要注意です。
パフォーマンスや派手な見た目で生徒を引き付けているだけで、話している内容は…という講師もいるので。

⑦その他

授業を欠席した場合にフォローがあるのか、
教材費や夏期講習・冬期講習・合宿など、プラスオンの費用が必要にならないか、
なども気にしておくと良いと思います。
あるいは、ライバルがいた方が伸びる人は、定期的にライバルと話す機会を設けられそうかもポイントでしょうか。(自分から声をかける勇気がある人は、どんな環境でも問題ないと思いますけど)

ちなみに、僕の場合は「合格実績」は選ぶポイントに入れません。
なぜかというと、友人たちから残念な話を聞いたからです。

~合格実績の闇~

某塾・某予備校では、合格実績を稼ぐために≪特待制度≫を用意しているようです。
例えば、特待生は超高い有名講師の動画がほぼ無料で見れるとか、
特定の超進学校の生徒だけが使えるほぼ無料の自習室を用意しているとか、
格安の添削サービスを提供しているとか。。。
要は、「そこの塾・予備校のおかげで合格できたかあやしい人」も、
合格実績にたんまり入っているっていうことですね。残念。

つづいて、大手予備校のメリットデメリットです。上記の選び方のポイントで触れなかった点だけ、述べていきます。

大手予備校のメリット

・プロの講師:塾だと学生アルバイトが講師をやっていることも多々あります。年齢が近い方が親しみがわくとも言えますが、やはり社会人のプロの講師の方が、知識も経験も豊富で、タメになる話が聞けます。

・自習室:授業の合間に勉強に集中できる場所を確保できるのは大きなメリットです。(但しコロナの影響で使用禁止や時間制限が増えているので、確認した方が良いです。)

大手予備校のデメリット

・サボれてしまう:集団授業で、「出席しないと単位をもらえない」なんてことはないので、サボれます。本人にとって必要のない授業はサボって良いと思いますけどね。

・アウトプットの時間が減る:授業は一方的に聞くものなので、インプットばかりでアウトプットの時間は減ります。「聞いて満足」して、復習したり演習したりしないで次に進んでしまうと、成績は伸びないでしょう。

さいごに、いくつかの塾を紹介してみようと思います。

特徴のある塾の紹介①鉄緑会

東大受験の塾を語るとなると、ここは外せないでしょうね。
鉄緑(てつりょく)会。中高6年一貫校の生徒を対象とした東大専門塾。

理科三類の定員100名中、40名がここから輩出されています。

講師がほぼ全員東大生・東大卒というのも魅力的ですね。
有名な塾・予備校の東大コースでも、講師が東大卒とは限らないので。

講師陣は、東大卒の専任講師を中心とし、学力・人物・教え方を三本柱とした試験・面接によって厳しく選別され、ほぼ全員が東大生、東大大学院及びその卒業生から構成されています。
(鉄緑会HPより)

「ライバルと競い合うと頑張れる」というタイプの人に、特に合うようです。

年2回の校内模試などを通して、ハイレベルなライバルたちと共に競い合い、また時には助け合う。そうしたよき仲間たちに恵まれるのが鉄緑会という場なのです。
(鉄緑会HPより)

ただ、指定校の学校からでないと、入塾するのも超難しいです。
開成、桜蔭、筑大駒場、麻布、駒場東邦、海城、筑大附、豊島岡、女子学院、雙葉、渋谷幕張、栄光学園、聖光学院、白百合、渋谷渋谷、早稲田、武蔵等。(鉄緑会HPより)

鉄緑会には通えなくても、出版物の購入もオススメです。
「鉄壁」という英単語熟語の本が有名ですね。
教科別の過去問の本も良いです。古文なんか、とても勉強になりました。ただ、詳し過ぎて読むのにかなり時間がかかります。(1年分の解説で約30ページ。しかもA4サイズで上下に分かれています)

特徴のある塾の紹介②平岡塾

死ぬほど宿題が出る英語の塾。
半端ない英語の量に触れるので、英語を読むスピードも速くなるようです。

日本語とはまったく異質な外国語を、しかも日々日本語に囲まれた環境のなかで身につけてゆこうとするのですから、「習うより慣れよ」にもまして「慣れるまで習う」という姿勢が大切です。
(寺岡塾HPより)

「将来、英語を使う仕事に就きたい!」
「英語以外の教科は大丈夫だから、とにかく英語を伸ばしたい!」
という方は、「寺子屋形式」と言われる形式(畳に正座)が自分に合うかどうか、試してみてもいいんじゃないかなと思います。

ネイティブの先生と英語だけで話せる機会もあるようなので、外国人と話すのが好きな人、留学したい人は、特に楽しめるのではないでしょうか。

ネイティブ講師がレッスンを担当している時間は、日本語は一切使用しません。生きた会話のやりとりを身につけていただくため、講師と生徒、また生徒同士のやりとりは英語でおこないます。
(寺岡塾HPより)

特徴のある塾の紹介③敬天塾

まだマイナーだと思うけど、東大の足切り情報を提供していて認知が広がってきている塾。

「知恵の館」というオンラインサロン?では、SAPIX(中学受験で有名な塾)や鉄緑会の内部事情に詳しい人も書いているようで、受験のコアな情報を入手できます。
僕も無料トライアルで読んでみましたが、確かに地方にいて東大合格者が少ない高校に通っている人は手に入れづらい情報がいろいろ載っていました。

東大に完全に特化しているので、無駄が無さそうです。
ただ、文系志望の生徒しか募集していないのと、プレミアムコースは限定8名募集で、しかも入塾審査の内容は以下の通り非公表となっています。

Q.プレミアムコース入塾の審査内容はどのようなものですか?
A.学力、意欲、人柄、志などを総合的に判断しています。具体的な審査方法は非公表ですが、積極的なチャレンジをお待ちしています。
(敬天塾HPより)

YouTubeに無料の動画がいくつかあるので、自分に合いそうだったら早めに問い合わせてみると良いと思います。
数学だけ伸ばしたいなら、オープン授業っていう審査なしのを受講するのもアリかもしれません。YouTubeの無料動画や安くて見放題の動画の授業とは違った角度での授業がなされているようです。

数学の授業では、課題の問題を解いた上で、授業で解説を聞いて理解するのが一般的だと思います。
しかし、敬天塾では解答や解説は事前に配り、徹底的に読み込んで理解してくるところまでが、予習です。
(敬天塾HPより)

まとめ

僕が今回伝えたかったことは、「有名な名前」「(作られた)合格実績」だけで判断するのはどうかな?ということです。

塾や予備校の選び方に限らず、例えば飲食店でもそうです。
「有名さ」や「実績(食べログとかの評価)」がほとんど無いお店でも、「自分にとってはこのお店が最高!」というお店があります。

せっかくWeb上にいろんな情報があふれている時代なので、調べて、問い合わせて、納得のいく塾・予備校選びができると良いですね!

少しでも何かタメになったぁという人は、僕にコーヒー1杯おごってください。スタバじゃなくて、コンビニの安いコーヒーで大丈夫です。
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