落語デビューにうってつけ!大人気落語家が10日間無料生配信するってよ〜!
回し者でもなんでもなく、ただただ落語が好きなファンです。コロナの影響で次々と落語会が中止になり、寄席まで休業になってしまい、しょんぼりしている今日この頃。
そんな中なんと!チケットの取れない落語家とも呼ばれる!
春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)師匠がYouTubeにて10日間連続で落語を生配信するとな!!
こんな贅沢なことありません。お金払ってでも観たい、というかチケット取りづらい、大人気の落語家さんなんです。それを10日間も...?いいの...??
この機会に、落語興味あるけどな〜って思ってた方、ぜひご覧になってほしい!
と、いち落語ファンとして世界の片隅で叫びたくて、これを書いてる次第です。
春風亭一之輔師匠ってこんな人
さてこの一之輔師匠がどんなお方か、僭越ながらぺらぺらと書き連ねてみますと。
一之輔師匠が真打ち(落語界の階級制度で、真打ちになると一人前として認められます)になった時、寄席がすっごいお祝いムードだったんです。こんなにも幸せで華やかで、落語家たちもお客さんもニコニコした、あたたかな寄席があるんだ!と驚きました。
それもそのはず。一之輔師匠は21人抜きで真打ちになった、ド級の若手落語家なんです。
これがどんだけスゴイかって言いますと…
落語協会は毎年春と秋に、5人程度を真打ちに昇進させるんです。が、2011年はひとりも!たったのひとりも!真打ちになれなかったんです。
そして2012年の春、一之輔師匠だけが真打ちに昇進となりました。
21人もの先輩を追い越して、ただ一人、真打ちになりました。異例です。
当時34歳の一之輔師匠のことを、落語協会の柳家小三治会長は
と褒めまくりました。
昇進を決めた落語協会も、落語ファンも、ずっと一之輔師匠の真打ち昇進を待ってました。それほど、腕前も人気も高かったのです。
この展開、ちょっとマンガの主人公みたいじゃないですか。
真打ちになると、お披露目の落語会が都内の4つの寄席+国立演芸場で、50日間、開催されます。
通常だと、5人程度が一気に真打ちになるので持ち回りでトリを飾ります。
※トリっていうのは、言い換えれば主役。寄席ってたくさんの落語家が次々と出てきて話すので。トリが主役なんです。
しかし、一之輔師匠はひとりで真打ちになりました。つまり、50日間たったひとりのための、真打ち披露興行がおこなわれたんです。
一之輔師匠のために、寄席のオープニングでは、師匠はじめ先輩落語家が並んで挨拶口上を述べる。
トリの一之輔師匠のために、先輩落語家たちが寄席でリレーのように噺をする。
そんな一之輔師匠の姿を見ようと、お祝いしようと、ファンは集まる。
これが、50日間。
いわば一之輔師匠のための一大イベントだったんです。
落語業界が次世代スターのために誂えた場のようでした。
だから、寄席のお祝いムードがいつもに増してすごかったんですね。皆の期待が膨れ上がった会でした。
この期待を裏切ることなく、昇進後も人気を高めていらっしゃいます。
最近ですと、NHKの『落語ディーパー』という落語入門的な番組にレギュラー出演されてました。喋りも聴きやすく、飄々としたスタンスも親しみやすく、老若男女の笑いのツボを掻っ攫う師匠です。
落語初めての方にはまず一之輔師匠を聞いて!と勧める落語ファンも多いです。落語のイメージを「おじいさんが滔々と喋ってる」と抱いている方は、あまりの違いにぶっ飛ぶと思います。
4/21〜30、夜8時はyoutube開いて待機!
というわけで、今日から10日間は夜8時が楽しみで仕方ありません。
「落語聞くぞ!」って気構えずに、夕飯食べながら、晩酌しながら、お皿洗いながら、ストレッチしながらでも見てみてください。
会場はこちらだそうです→https://www.youtube.com/channel/UC2ROW2uDlhb-9rXzY2tqV3Q
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