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「管理職のリーダーシップ」というマジックワードを要素分解する。ルーブリック策定で終わらせず、魂を込める仕掛けとは?

 次長兼教育政策室長の横田です。
 今回は、本市の「教育を科学する」3つのチャレンジの1つ、「学校経営を科学する」に向けて、本年3月におそらく市町村では初のものとして策定した「戸田市版学校経営ルーブリック(第一版)」について、その経緯や活用方法も交えながら紹介します!

1. 「管理職のリーダーシップ」というマジックワード

 教育に限らず、様々な社会課題を解決していく上で、管理職のリーダーシップが重要であることは皆様共感いただけるのではないかと思います。
 教育分野での「スクールリーダーシップ」については、例えば以下のような形で、その重要性が文献でも指摘されています。

参考文献は本記事の最下部を参照

 特に、国の政策文書においても、「学校管理職のリーダーシップ」又は「校長のリーダーシップ」というワードは頻繁に登場してきています。
 例えば、「チーム学校」という概念を打ち出した平成27年12月の中央教育審議会答申では、「リーダーシップ」という言葉が実に18回も登場していました。

 しかし、その「リーダーシップ」が何を意味するところなのかは、学問的な蓄積はあっても、現場レベルでの実践としてはあまり言語化・構造化がされていないというのが正直なところです。
 
 まるであらゆる学校改革の成否を握るマジックワード、魔法の杖のように使われながら、実はその中身があまり具体化されていない・・・とも言えるのではないでしょうか?
 このため、「スクールリーダーシップ」を、学校管理職が日常的に参照できるレベルのものまで要素分解したルーブリックを作れば、日々の学校経営を振り返る視点として有用なものになるのではないか?

 と、私たちは考えました。

 スクールリーダーシップについては、諸外国の流れを見ると、おおむね以下の図のようなモデルの変遷があり(もちろん、ここに載っていない他のモデルも多々存在しています)、いくつかの要素が明らかになっています。

参考文献は本記事の最下部を参照

 また、児童生徒の学力向上と有意な正の相関がある校長のリーダーシップの21の責務というものもリサーチでは明らかになっています。

参考文献は本記事の最下部を参照

 こうしたものをベースとしてルーブリックの案を作成することも考えられたのですが、以前の記事で綴ったように、本市では学校現場の「腹落ち」を大切にしています。

 文献からツギハギで作成したものよりも、管理職の先生方自身の「思い」や「課題感」をベースにルーブリックを作った方が、「自分事」としてそれを活用いただけるのではないか?

 そう考え、まずは「現場の声に徹底的に耳を傾ける」ことからこのプロジェクトが始まりました。

2. 学校長等からのヒアリング ~足を運び、聞き役に徹する~

 まず、昨年8~9月にかけて、市内18校全校に私が個別にアポを取り、学校に1時間程度お邪魔させていただき、以下の3点についてお考えを聞かせていただきました。

  • 学校経営に当たり重視されている視点

  • 現在、学校経営をされている中で、感じておられる課題

  • 現在、学校経営上、管理職としてこのような能力が特に必要、又は十分身に付けられていないと感じているスキル

 ヒアリングには、校長先生は必ず参加、任意で教頭先生や主幹教諭・教務主任の先生の参加も可能としました。

 同じ戸田市とはいえ、地域等の状況によって学校の特色や課題は異なります。したがって、当然のことながら唯一・特定の「正しい答え」が学校経営にある訳ではありません。
 私としては、そのようなスタンスの下で、「率先して足を運んで、現場の熱い思いや切実な悩みを、まずは全てテーブルの上に出していただけるよう、聞き役に徹する」ことを心掛けました。

 上記の同じ質問を全校にしたのですが、返ってくるお話はまさに十人十色でした。

―学校経営のビジョンを自分の言葉で語り、戸田市が進める学びの改革に果敢に挑戦していらっしゃること。
―管理職が動くことと、教職員を育てることのバランスをどう取っていくかについての難しさや葛藤。
―データ利活用能力についての課題や、学校経営について引き出す対話をしてくれる者の必要性。

 ・・・などなど、(書き出すとキリがないですが)多岐にわたるお話があり、大きく分けると、学校経営全般、教育指導、人材育成、外部との連携、その他に分類されました。

 約20時間にもわたる学校現場との議論から出てきた「生の声」が、学校経営ルーブリックを策定する上での一番の材料となりました。
 こうしたことを、包み隠さず全て公開している自治体も全国では珍しいと思います。昨年11月の教育政策シンクタンク 第3回アドバイザリーボードの資料をご覧ください。
 ■資料はこちら

 特に、複数の校長先生から、「教員から管理職になった時に、学校経営について体系的に学ぶ機会が中々なく、OJTや研修で随時つまみ食い的に学んでいる状況なので、体系化したものがあると有り難い」というお声をいただき、1に掲げた私たちの問題意識とまさに符号する形となりました。

3. ルーブリックの素案作成 ~教育委員会内でも多様な関係者からの意見を反映~

 次に、上記の資料を土台としつつ、私のほうで実際にルーブリックの素案を作成する作業に昨年末から入りました。

 まずは、大きな柱の明確化です。数十項目並んだものを提示してもお忙しい現場の先生方は忘れてしまうだろうということで、「5つの柱」からまず考えることにしました。それが以下です。

(1)最上位目標を定め、浸透させる「ビジョナリー」
(2)教育課程を編成・実施する「カリキュラム・デザイナー」
(3)組織を管理する「マネージャー」
(4)校内の教職員を育成する「ファシリテーター」
(5)緩衝材のように、学校の顔として対外調整する「バッファー」

 この柱は、2で掲げた、学校経営全般、教育指導、人材育成、外部との連携、その他、という区分けと対応している部分もありますが、そうでない部分もあります。
 具体的には、

  • 「学校経営全般」として幅広いものを含めていたところ、ヒアリングで最上位目標である「ビジョン」の重要性を多くの校長先生が語られていたことから、「ビジョナリー」と組織経営関連の「マネージャー」の2つに分割しました。

  • 「外部との連携」については主に本市が推進する産官学や地域・家庭との連携が挙げられていましたが、その他、国や市教委の施策をどう学校現場で浸透させていくかといった観点も複数指摘されたことから、これらをまとめて「バッファー」として表現しました。

 その上で、前述のヒアリングで出てきた意見をこの5つの柱に分類しながら、どのような言葉で共通項として括り出せるかを考え、「1つの視点で1行」となるようにまとめました。

 学校現場からは丁寧に意見を聴きましたが、忘れてはならないのはルーブリックを作る教育委員会事務局内でも、多くの関係者を「策定過程から」巻き込むことだと考えました。
 このため、元校長の市教委幹部や学校経営アドバイザー、元教頭の管理職、そして何よりも、近い将来学校管理職として巣立っていくであろう指導主事たちに対して、この素案(の前のバージョン)について提示し、フリーディスカッションの形で意見をいただきました。

 特に指導主事からは、以下のような非常に鋭い意見をいただき、1つ1つ私の方で適否を吟味しながら、可能な限り修正を加えました。

  • ルーブリックの中で、子供を見る視点が少し薄いのではないか。

  • ビジョンは明文化しても教室まで入らないことがあるので、合い言葉にして伝えるなど、学校内で落としていく仕組みが重要。

  • スーパーなリーダーという側面だけではなく、教職員を日頃からしっかり見ているか、一人一人に応じたサポートが出来ているかなど、基盤的な部分についても明示することが重要。

  • メンタルヘルスなど、教職員一人ひとりの健康状態の把握についても重要ではないか。

  • 危機管理で前面に出る前に、日頃から気になる所を小さなうちから改善する、未然防止の観点が必要。

  • どうしても自分の「爪痕」を残そうとする校長先生がいる中で、それと持続可能性の確保とのバランスを図ることは極めて重要。

 こうした議論を経て本年1月末に出来上がった、いわば「第0版」がこちらになります。

4. ルーブリック第一版の決定 ~学校現場との2回目の熟議を踏まえて修正~

 この「第0版」について、普通の自治体であれば、校長会議で全体に説明し、意見がなければそのまま決定・・・と進めるところだと思いますが、本市ではここでも学校現場の「腹落ち」に徹底してこだわりました。

 具体的には、2で掲げた時と同様、18校に1校ずつアポを取り、私が直接訪問して「第0版」について説明させていただきました。
 その上で、「現場の立場から見て足りない視点はないか?」「言葉が難しかったり、言い過ぎになっている部分はないか?」といった観点で御意見をいただきました。
 年度末の大変お忙しい時期に、このようなお時間を取って下さった校長先生をはじめ、みなさまに改めて感謝の意を申し上げたいと思います。

 このようなルーブリックを市教委が策定することについて、御懸念や御不安の声も多くいただくだろうな・・・と訪問前は思っていたのですが、実際お話してみると、校長先生や教頭先生、主幹教諭・教務主任の先生方の「前のめり」とも言える姿勢に感銘を受けました。

 「学校管理職向けでこうして整理されたものは中々ないので、まとめていただいて有難い。」
 「校長になった時、こういう視点があると学校経営を進めていきやすいし、学校組織の中での役割分担も考えながら取り組むことが出来る。」
「自分が漠然として思っていたことが整理されており、出来ている所、出来ていない所を考えられた。
 「管理職も(本ルーブリックが)語る切り口になると感じる。」
 「非常に良くまとまっている。教育委員会の役目もバッファーと言えるかもしれない。」

 こういったお声をいただき、改めて、スクールリーダーシップを要素分解することの重要性を感じました。
 また驚いたのは、私が訪問した際に、既にこのルーブリックに照らして振り返りをしたという校長先生もいらっしゃったことです!
 「腹落ち」を超えて、既に「自分事」として、学校経営力を高めるツールとして使っていただいているところに、戸田市の先生方の改革マインドの高さを感じました。

 また、学校現場からはルーブリック中の文言や補足説明について御意見をいただき、可能な限り修正を加えました。
 そちらについても、以下の資料にあるように公開しています。

 その中でも特に重要な御指摘として、
 「管理職に焦点が当たっているが、本ルーブリックの実践はそれ以外の教職員が果たすことも有り得るのではないか
 という御意見をある校長先生からいただきました。

 「第0版」では、「学校管理職として日々の実践を振り返り、改善する」ためのもの、という記載をしていましたが、特に「カリキュラム・デザイナー」の部分などについては、研修主任や、究極的には授業をされる一人ひとりの先生の役割も大きいです。
 この点については、「確かに今の記載では十分に表現出来ていないな・・・」ということで、「学校管理職」の後に、「や学校組織全体」という文言を追記することで、管理職以外の方のリーダーシップについても明示的に読み込める形としました。

 また、本ルーブリックの1つ1つの視点で書いてあることは、誰もが当たり前に出来ている内容ではなく、意識して実践しないと実現が難しい、そのように敢えて記載をしています。(是非、読者のみなさまもご自身でどの程度できているか、振り返っていただけるとお分かりになると思います!)
 このため、「スーパーマンのような管理職でないとこれを満たさないのでは?」という懸念も生じたことから、「校長先生や教頭先生お一人でこれを全て行うということではなく、学校組織の中でどの部分に誰が主導権を発揮するかという、役割分担を考える上でも本ルーブリックは使えますよ」ということを意図的に伝えました。
 このことは、ルーブリックを学校が解釈する上での非常に重要なポイントとなったと思います。

 また、個別の学校との意見交換のほか、校長会やその役員会にも説明を行い、意見交換をした上で、最終的に教育委員会として策定・公表しました。

5. ルーブリックの試行① ~人事評価の校長面談における活用~

 こうした議論を経て、完成した「戸田市版学校経営ルーブリック(第一版)」がこちらです。

 ■資料はこちら

 本ルーブリックは、本市が全国でおそらく初めて、最先端の理論と現場のボトムアップでの意見を融合して学校経営の視点を構造化・言語化したものです。

 しかし、「策定」はゴールではなく、スタートに過ぎません。
 いくら価値のあるものを作ったとしても、それが実際に使われなければ「宝の持ち腐れ」です。

 このため、令和5年度においては、ルーブリック試行として3つの「仕掛け」を準備しました。

 まず1つ目が、市内全小中学校の校長先生を対象とした、人事評価に係る校長の当初申告教育長面談(オンライン)における活用です。
 具体的には、各校長から、本ルーブリックの視点と関連付けながら学校経営ビジョン等を報告していただき、教育長と教育部長から質問やアドバイスを行いました。

 学校経営の見方・考え方の基本ともなる本ルーブリックを活用することで、各校長先生の中でもご自身の学校経営ビジョンを1歩引いて俯瞰することや、日々の実践で上手くいっている部分、課題がある部分などを客観視する手助けとなりました。

6. ルーブリックの試行② ~教育委員会定例会での学校プレゼンにおける活用~

 次に、毎月開催される会議(教育長、教育委員、市教委幹部で構成)である教育委員会定例会での活用です。
 全国的にも珍しい取組だと思いますが、本市では、この定例会の中で「校長プレゼン」というものを採り入れています。
 具体的には、市内の校長が順番に自校の学校経営についてプレゼンを行った後、教育委員からのシナリオなしの質問に答えていただく、というものです。

 この取組自体は以前から行っていたのですが、今年度からは、この校長プレゼンに対しても、本ルーブリックの各視点を踏まえた質問を教育委員の皆様から投げ掛けていただくこととしました。

 プレゼンは、今年度においては各中学校区の校長先生方が協働して行います。
 
「主体的・対話的で深い学びを全校的に実現するための仕掛けは?」
「中学校区としてどのように育てたい子供達のビジョンを共有しているのか?」

 こうした、本ルーブリックの視点を踏まえた鋭い質問が教育委員の皆様からあり、校長先生方にとっても自校の学校経営の強みや弱みについて改めて「一歩引いて」考える貴重な機会となったのではないかと思います。

7. ルーブリックの試行③ ~学校訪問における活用~

 最後に、本市では全校が年に1度、全教員が授業を公開し埼玉県教育委員会南部教育事務所や戸田市教育委員会の指導主事からフィードバックを受ける「学校訪問」を行っていますが、そこでもこのルーブリックを活用しています。

 具体的には、まず、お昼に校長等を交えて行う「学力向上等に関する打合せ」の場で、私から本ルーブリックの視点のうち、各学校として現時点で「最も成果が出ているもの」と「最も課題だと感じるもの」は何かを尋ねました。
 その上で、「最も課題だと感じるもの」について、現在どのような課題があるのかを深掘りし、一緒に課題解決に向けて考える熟議をさせていただきました。

 ただし、この打合せは全体で15分と短いため、私の持ち時間も限られています。
 また、昨年度までの学校訪問では、私自身、授業を見て感じたことや、「この授業は素晴らしかった!」ということが色々ありながらも、実際に学校にはその半分も伝えることが出来ていませんでした。
 もちろん、各指導主事からは担当教科の授業についてのフィードバックを分科会で行っていますが、せっかく準備をして臨んで下さった学校に、学校経営全体についても何か価値あるフィードバックを提供できないだろうか・・・。
 そうした思いから、こういった「フィードバックシート」を今年度から作成することにしました。

 このシートには、教育長、教育委員、私を含めた事務局の幹部数人が、全体で1つのシートに、匿名でそれぞれの柱について学校訪問を通じて優れていると感じた点、改善を要すると感じた点、疑問に感じた点などについて、可能な限り、具体的な根拠(関係者の発言や授業・研究協議等での様子)を挙げて記載することとしています。

 もちろん、フィードバックだけで行動変容につながるとは限りませんので、今後の見届けも重要になってきますが、各校の学校経営を多面的・多角的な視点から振り返る、まさに「視点(物差し・レンズ)」として本ルーブリックを活用していることがお分かりになるのではと思います。

8. おわりに ~政策を「実行する」ということ~

 教育行政において、新しい政策を「作る」ことは、実はそれほど難しくはありません。
 本当に難しいのは、そうして文字になった政策を、現場で真の変革につながるよう「実行」することです。
 国の様々な政策文書でも、あまり「実行」されずに終わる、またはどのように「実行」されたかがあまり把握されていない、そんな政策が多くある気がしています。

 本市では、教育改革として新たな政策が日々生まれていますが、そこで何よりも大切にしているのは「政策を作る段階から学校現場を巻き込む」ことです。
 教育委員会が子供達に直接指導・支援をすることは、基本的にはありません。
 したがって、学校現場にそうした政策を「他人事」ではなく「自分事」として受け止めていただけるよう、汗をかくのが私たちの仕事であると思っています。

 そして、「仏作って魂入れず」にならないよう、作った政策が日々の学校経営や教育活動の中で「参照される」仕組みを意図的に作ること。
 それが出来てはじめて、「机上の文書」ではなく、「生きた政策」になる、そんな風に考えています。

 この「戸田市版学校経営ルーブリック」の策定、そして試行に至る一連の流れが、その1つのモデルとして、少しでも御参考になれば嬉しいです!

 是非、こうした戸田市の教育改革への挑戦に、引き続き御指導、御支援の程よろしくお願い致します。

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