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過去の自分を供養しYO!

明日で33歳になります。
前回の記事から1年経ってしまいました。
早いような長いような不思議な気持ちです。(毎回言ってる)

この記事に書いてあるようにキャリアと生活を大きく変えたので、この1年の振り返りと近況について書きます。

ただ、今回の内容は自分ために作りました。誰かに読んでもらいたいと思って書いてないので、置いてけぼりにしてしまうかもしれません。多分面白くないです。


おさらい

前回までのあらすじ

仕事と生活の環境を変えた理由を昔の記事でこう残してます。

価値の証明
- 大企業大規模サービスのプロダクトオーナーと組織マネージャーをしていると純粋な力がわからなくなってきます。支援者協力者なしで自分は何が出来るのか、そしてこの5年間で作り上げてきたプロダクトと組織の価値は再現性あるのか試してみたい気持ちが強くなったためです。

価値観の変容
- 健康面の変化、家族友人との関わり、広がる趣味を通して、100%仕事に向き合うのは自分らしくなく、その比重と価値観は別な人に任せるべきだと考えました。自分の人生における今のフェーズは100%仕事で向き合うのは間違っていると感じたのです。この仕事が自分の人生ではなく、自分の人生の中にこの仕事がある状態に変えたかったわけです。
- 上記の理由から地方へ移住することに決めました。リモートワーク環境も整いはじめ、ルールとして地方移住も可能となりましたが、この移住はルール適用外の場所となったため、これもタイミングなのかもと感じたところです。

2021年の振り返りと気づき | Toshiki Chiba
  • この1年で価値の証明は達成出来たのか?

  • 価値観の変容に伴う移住をした結果どうなのか?

これらについて振り返りながら答えます。

価値の証明

選択した環境

自身が生み出す価値の再現性を証明をするには、GENDAという会社がベストな環境と考えて入社しました。

「楽しい」に応える、「M&A」を武器にしている、「何もない」状態で求めている条件が揃っていることとネットの外側(ゲームセンターやオペレーション)があることで、これまでネットの中のデザインから範囲を広げられる経験ができることに魅力を感じました。
Technology人材にあたる社員はまだ少なく、まだ数人しかいません。
その環境の中で、1人目のプロダクトマネージャーとして入ります。

ヤフーを辞め、リクルートを辞め、次はどこへ
| Toshiki Chib
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もう少しだけ詳細化すると

■ 変化への抵抗感がない
M&Aを武器にテクノロジーへの投資を惜しまない方針を持つことから、今後増えていく企業・事業・組織・サービスは自分を飽きさせる事がないと考えました。
また、テクノロジー組織の立ち上げ直後のjoinのため、何もない状態での挑戦になり、再現性の証明を確認がしやすい点で自分にとって一番求めている環境でした。くわえて、何もない状態で必要なことを定義し、実行に移していく経験がプラスで得られる事はとても魅力になりました。

■ オフラインとオンラインの体験デザイン
ゲームセンターとオンラインクレーンゲーム両方で遊ぶ人はわりといます。タッチポイントは勿論別なのですが、遊びの目的も異なる中での体験設計を考え、オフラインオンラインを越境しながら自然なユーザーストーリーに具現化出来たら体験設計の自信に繋がると思いました。
「インターネットの中の人の行動」をデザインすることはこれまで多かったのですが、「インターネットの外側にいる人の行動」をデザインすることに興味を持ちました。

■ 有用、便益ではない「価値」
これまで使いやすさや効率さを追い求めたプロダクトデザインの経験が強かったので、利便性追求ではない「価値」を創る経験がしてみたくなりました。
それに「エンタメとは何か」というお題を考えていく事はなんだか面白そうだなと思いました。


実際、どんな仕事をしたか

1人目のプロダクトマネージャーとして入社し、 会社を跨いだオンラインクレーン事業のプロダクトマネジメント(3ブランド)、プロダクトマネージャー組織の立ち上げ、プロダクトマネージャーとデザイナー採用をしています。

もう少し詳細化すると

■ 担当プロダクトその1
SEGAのアミューズメント運営会社(現在はGENDA GiGO Entertainment)が運営するオンラインクレーンゲームサービス(GiGO ONLINE CRANE/GOTON!)のグロースにあたり、スピーディなプロダクト開発の必要性があったため、外注によるシステム開発を内製化に移行するプロジェクトのリード(PjM)、プロダクト開発体制とプロセスの構築。プロダクト方針とロードマップの策定。

入社直後に任せてもらったプロダクトでしたが、システムがOEMで自分たちの目指すプロダクト改善や事業成長施策を実施出来ないため、まずは自分達でサービス運営とプロダクト改善が出来る状態になる必要があり、システム・体制・プロセス・方針を策定するPRJを発足し推進しました。元々システムを運営してくださっていた会社の協力もあり、始まりから8ヶ月ほどかけて無事実現。

当時作ったPRJスケジュール(一応中身は隠す)

プロダクトがコントロール出来ない状態でプロダクトマネジメントを任せられるのは初めての経験でしたが、無事システムも体制も内製化完遂。その後もプロダクト改善指針とロードマップを策定し、プロダクト企画の組織化の実現も出来てグロースに向けて整ったのでPRJは成功と言っていい内容だったと思います。

やっとスタート地点に着いたところなので、これからが面白くなっていきますので乞うご期待。

■ 担当プロダクトその2その3
GENDA Games社が運営するオンラインクレーンゲームサービス(LIFTる。/オタクレ)のグロース体制とプロセス構築。 スクラムをベースにJIRAとConfluenceなどのツールを活用したプロセス設計。 プロダクト方針とロードマップの策定。外部環境変化に伴う方針策定。(スマホアプリBANに伴う対応方針みたいな特殊な事象に対する方針を作りました)

入社から少し経ったタイミングで任せてもらったプロダクト群で、1->10フェーズと0->1フェーズのプロダクトを上記のGiGO ONLINE CRANEに加えて担当することになりました。事業やプロダクトとして、グロースが重要テーマだったので、採用含めたプロダクトマネジメントチームの組織化、プロダクト改善指針の策定を主に取り組みました。

例えば、副業でもワークする仕組みをプロセスから作業テンプレまで型に落とし込み、非同期コミュニケーションを実現させ情報の非対称性や抜け落ちる情報を発生させないなど、パッと見では分かりづらいけどもボトルネックになりやすいところを推進しました。他にも、事業方針からプロダクト方針への落と仕込みと合意形成、OKRとKPIツリーと必要なユーザー体験を連動した形で定義など、ビジネス成長とユーザー体験の向上が定量指標で連動するロードマップを策定しました。

OKRとKPIツリーの関係整理

他にも中長期視点での価値を創るための方針を策定し、仮説と検証の実施を行っている最中でもあります。短期グロースの実現、持続性ある形でのグロース環境構築、中長期の価値構築を進めました。

こちらもこれからが面白くなっていきますので乞うご期待。

細かにやってきた事を書いていくと、とんでもない量になるので、これらプロダクトマネジメント関連の内容は今後各テーマに切り出してnoteで記事にしいていこうと思います。

■ 組織関連
プロダクトマネージャーとデザイナーのキャリアラダー策定、人材要件の定義と求人募集、採用プロセスと計画の策定、採用業務の型化、採用活動など

この辺りは少し公開しづらいので興味ある方はお話しましょう。
もちろん、プロダクトマネジメント関連でカジュアルに雑談してみたい人もウェルカムです。

CPOがこちらの記事でスマートな定義をしてますが、実際の現場ではこのようなキレイな形で進むことは少ないです。まだまだ改善の余地が多く、今の理想論よりもより良い形があると思います。
一緒に理想的なプロダクトマネジメントを考え、一緒に目指していく仲間を大募集していますので、興味を持った方はぜひ応募を!
カジュアル面談も実施出来ますのでお気軽に連絡ください。


仕事をふりかえって

入社理由にあげていた事は叶えることが出来ました。

再現性への挑戦
プロダクトや組織のマネジメントで成功に導けるのか
人もいなく権限もない、なるべく何も無い状態で始めて到達できるのか

ヤフーを辞め、リクルートを辞め、次はどこへ| Toshiki Chiba

特に「再現性」という点では、プロダクトが無い状態からグロース環境の構築まで実現でき、他プロダクトでも同様のグロースの仕組みを導入できました。一定のレベルまではなんとか出来ることを実感出来たので、この1年は実りある時間だったと感じます。

一方で十分に達成出来なかったことも沢山ありました。

マルチプロダクトの並列マネジメントやオペレーションを司る管理画面含めたサービス全体の統合的なプロダクトマネジメントの実施においては、より効率的より効果的に出来たと考えているので、今後強化していきたいなと感じています。今後はこの範囲で成果を出したいと思っています。

プロダクト自体を推進していくというよりかは、プロダクトを推進していくための環境や土壌作り、人材育成の方に興味が出ている最近の自分です。所謂、 Product Ops とか Product Operation Management みたいなテリトリーを主戦場に出来るように磨き込んでみるのも面白いかな?とぼんやり考えています。裏側でCPOを支えている存在みたいなのってカッコイイなと。

また、採用活動はきちんと時間を割けなくて反省なので、今年は採用活動や情報発信を加速させていきたい気持ちが強いです。
Twitterは引き続きプロダクトマネジメントに関する実例みたいな小ネタを発信していこうと思いますが、少し長くなるような内容はnoteで発信していきます。
(こんなこと知りたいみたいなお題があればこっそりと教えてください)

事業ドメインとして初めての「エンタメ」をやってみて。

わかったようなわからないような、まだまだ勉強だなと感じています。
今時点で自分が思うところとしては、「エンタメ」とは「人の心を動かすコト」であり、それが「価値となる動かし方」をしなければならない事だなと。わかりやすい例で言えば、射倖心を煽って心を動かし行動させることは「エンタメ」なのか「実現したい世界観」なのか。
絶対的なクリーンである必要はないと思うスタンスである自分ではあるが、心の動かし方にはこだわりたいという気持ちを持っています。


価値観の変容

昔の生活

世間でもその時の会社でもワークライフバランスと言われていながらも仕事を主にしつつ、家庭をどう回していくかという考え方でした。
関わる人達がそうだったので疑問に感じながらもそれが「正しい」と納得していました。「深夜まで働いた」「休日も働いた」「働くことが楽しい」といった、プライベートを犠牲にしながら働くことへの空気みたいなものに流されていたように思えます。
優先度を決めることが重要な仕事をしているのにも関わらず、優先度がちゃんとわかってなかったんですね。

今の生活

10年過ごした新宿を離れ仙台に移住しました。
人が変わる為には、「関わる人を変える」「仕事を変える」「住むところを変える」とよく聞きますが、それを一気に全部実行したわけです。
移住してから1年は経っていませんが、良いです。

住んだこともない場所に積水ハウスの注文住宅で家を建ててしまいました

圧倒的な変化は、家族と同期的にコミュニケーションをとる時間が格段に増えたことで、朝も夜も同じ空間で過ごせている今を幸せに感じています。
伝言や書き置きではなく、その人と直接コミュニケーション出来る事の嬉しさを実感してる日々。

引越し後「家族写真撮るよー」って言ったらふざけ始めた人たち

休日も外出することが増えました。
これは知らない場所に移住したこともありますが、テスラのおかげかもしれません。遠出が苦にならなくなりました。
そもそも、仙台って良い場所で車で30-40分走らせれば、海も山も川も街もわりとどこでも行けちゃうんですよね。電車も地下鉄もあります。コスト低く色んな景色にアクセス出来るので楽しいんですよね。

発売日に勢いでポチってしまったモデルY先生
近所の公園
初めての夏
馬の背
キャンプ
泉ヶ岳
ストーブ
銀世界
神割崎
空が美しいことに気づけた
心が動いてこれも「エンタメ」だなと感じた瞬間

面白いことに環境を変える覚悟がついたら、関わる人が増えたように思います。それこそプロダクトマネージャー界隈の皆さん(この前の飲み会いけなくてすみません)だったり、前職や前々職の方々とその繋がりなど。昔の環境では交流しなかった人達と関われて日々刺激もあり面白い展開になっていく自分の人生を楽しく思います。直近の副業などもこの新しい関係性で作られたりしていて本当に何が起こるかわからないなと。

他にも、好きなのになぜか出来なくなっていたことができるようになりました。本を読むとか写真を撮るとか何かを作ることとか。自分の大事な要素がやっと戻ってきた感覚でホッとしてます。

ブランクを解消出来てないですが写真活動復活してるので、良かったらフォローお願いします。(気づいたらフォロワー1,000人くらい減ってる)

自分の会社もリスタートし始めました。どんなにちっぽけなサービスであっても、課題解決することの意義やモノづくりに対して一生懸命にみんなで取り組む活動そのものが好きなんだなと改めて実感しているこの頃です。

自分らしく

ある時、「仕事は大事だけど、1番じゃない」なと思いました。
それは、「深夜に仕事していたら子供達が突撃してきた瞬間」だったり、「モノやコトを作る行為に時間をかけられなくなった時」だったり、「電車を突然降りれなくなった場面」だったりと様々な事象の積み重ねによる気づきだったかもしれません。

でも、もうどうでもいいんです。
今がちゃんとあるので。
そう思えるようになった1年でした。

なので供養として、その時の気持ち今の気持ちを残したいと思い、この記事を書いてます。

まとめ

「再現性」は確認できました。
ただ、確認できていない範囲や新規性へのチャレンジが残されています。

「価値観の変容」に伴う移住をして、自分が大事にしているコトを再認識し、その「価値」を実感している日々です。

さいごに

気持ちも切り替わり、自分の会社の活動を再開させようとなりました。
まずは自分たちが得意なところから少しずつ進めていこうと、コーポレート垢作ってアプリをリリースしてみました。
昔、個人アプリで作っていた恵方巻コンパスアプリをチームでリボーンさせました。
今日を最大に楽しむための「エンタメ」アプリです。ぜひDLして心を動かしてください。

究極の恵方巻コンパス - えほう

誰もが欲しがる究極の恵方巻コンパスがここに

よい節分を。


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