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書籍の出版は問いの結集

先日プログラムに参加した際に、仲間の一人からパートナーとの関係性について悩み相談がありました。
その方は、外的コントロールを止めたい、特権意識をやめたいという問題意識を持っているのですが、パートナーとの関係性に関して起きた現実の話を聞いていて、自分の中にある感情がなぜ生まれているのか?について関心が向かず、その感情を否定している、或いは蓋をしているようにも感じました。

私は一通り話を聞いて、問題がこれだと今は決めつけたりせずに、もっといろんな疑問や質問を自分の中に持つことが大切ではないか?また自分とパートナーの問題を分離することも大切ではないか?ということをお話させていただきました。

最近、この問いを立てる、質問をするということがとても重要なことではないか?と感じています。普段仕事などで、これを意識すると自然に問題意識が高まり、自然と質問が出て相手に尋ねているということもありました。

翻って、私たちが今出版しようとしているDV体験談の書籍の中には、いろんな気づきや変化ストーリーが書かれていますが、もっと言えば、これらの裏には、加害をした人たちのさまざまな問いから生まれているのではないかとも思います。

どうしたら自分の加害を止めることができるのか?特権意識を手放すにはどうしたらいいのか?自分の考えや価値観はどうしてこんなにも歪んでしまったのか?・・・

そんな問いをするのは口で言うのは簡単ですが、実際何が問題なのか?を気づくことは実は至難であると感じます。時に誤った問いで誤った報告に行ってしまうそんなこともあります。
だからこそグループで学ぶ価値があると思います。

さまざまな問いに対する答えの一つが私たちのDV体験談の書籍に詰まっていると思います。

私たちの書籍に書いていることは、DVのほんの一部、本当に小さな小さなことかもしれませんが、その小さな小さなことが大きな変化やDVがこの世界からなくなるキッカケになることを切に願います。

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