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あなたにとって…

8月のまだ暑い時にある撮影に立ち会いました。ブランドムービーを企画していて「靴下屋・Tabio・Tabio MEN」の3本を制作することになり、その中のメンズ動画の制作現場でクライアント代表として参加させていただいたのです。


どんなムービーにするか

うちの企業あるあるなのですが、靴下に熱い会社です。創業者筆頭に語り出したら止まりません。そしてプロダクトの素晴らしさや日本の技術を伝える動画は過去に何本も作られてきました。どれも素晴らしくものづくりへの姿勢がしっかりと表現されています。今回あらためてブランドを表現する動画を取り組みました。制作会社の方たちと何度も話をしていくうちに行き着いたのが「Tabio以外の方が靴下をどう思うか?をインタビュー形式でまとめよう」でした。とてもいい案だなと思いました。

自信と自画自賛は違う

自社製品にプライドを持っていることと実際に履く人の価値は同じではない。素材の良さ、編み機の希少性や編み立て技術に厳しい検査。そして人の感覚で仕上げること。ただで貰うものではなくてお金を出して購入するのだからその対価としては当然といえば当然。品質を買っていますから。ですのでブランドを語るのには第三者の言葉が説得力があると思ったのです。今回はそのアプローチを採用しました。

語らない人が語る

普段は表に出ない方に焦点をあてる。誰もが知っている人で喋り慣れている方でも良かったのですが、同じ目線を持つ身近にいる人に出演していただきました。靴職人の勝川永一さんです。

実際に勝川さんにお会いして、この方にお願いできて良かったなと思いました。撮影の合間にお話をして、わたしもものづくりの人間なので通じ合うものが多くありました。撮影がなければ昼夜問わず語り合える感じです。瞬間に同じ種類の人間と分かりました。

勝川さんのお店はとても狭いです。工房は同じビルの二階にあります。自宅兼なのでやはり狭いです。246沿いの都会にあるので人通りも多く立地はいいです。都会の小さなお店で靴の修理をしながらシューデザインもなされている。私たちの足を支えてくださる中で創作も続けている。そんな勝川さんに憧れと共感しかありませんでした。

モノを愛する気持ち

作り手と使い手の想いです。モノを愛するってこれがワンセットなのです。骨董品や装飾品と違うところ。主役はそれを使う人。それを考えて作るのも好きなんです。靴下であれば履くものです。今回は靴職人の勝川さんでしたので同じ履くもの同士でした。なので履くこともやはり好き。わたしもそうです。履くことが好きです。コレクターとの違いです。所有ではなくて使用を目的としてこだわりを持っています。

本当に素敵な動画に仕上がっています。アップまでが待ち遠しいです。ここは自画自賛です笑。

初めて知る

わたしみたいな職種はこれを忘れてはいけないと思っています。上昇志向の強いファッション界です。どうしても表現も難易度も上がります。こだわりを難しく語り刺激的な表現をする必要なんてない。もっと寄り添えるのが靴下らしさと考えています。初めて見られた方が「そうなんだ」とすっと心に入るブランドムービーであって欲しいと思っています。



あなたにとって靴下とはなんですか?




お読みくださって
ありがとうございます


ゆうなって



















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