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要介護の原因、第1位は「認知症」…という記事と、握力が低い人ほど認知症のリスクが高い…という記事の紹介です。

退職時期をずらせないか等、会社側の要求が強く全く退職について具体化しない状況で、本当に嫌になります。
無理です、とは何度も伝えているのですが、何とか検討してくれ、という感じの平行線ですね。胃が痛いです。
半年以上も前に退職届を出しているのに無責任になるのかぁ・・・と色々と言われた事を反芻するのですが、どうも納得もできないし引き留められる理由も後任が見つからないから、という事なんですけど、半年の間にちゃんと引継ぎをしていきたいんですけど話が通じないんですよね。

そりゃ、退職代行というサービスが成立するな・・・と妙に納得したり。

こんな話し合いをしている間に一週間、二週間と経過してどんどん引継ぎの時間が短くなっているのに危機感はないのだろうか・・・。
そろそろ次の話し合いで退職についてははっきりさせたい所です。

さてさて、そんな感じで日々の仕事にも中々力が入りにくい状況ですが、今日の気になる記事はこちらでした。

当然といえば当然なんですけど、要介護認定でも認知症の診断がないとほとんどのケースで要支援の判定が出ます。
車いすで要支援の方とか、どんどん増えていくのではないかと思います。

では、要介護となった原因は何だろうか。総数で見ると、「認知症」が18.1%、「脳血管疾患(脳卒中)」が15.0%、「高齢による衰弱」が13.3%、「骨折・転倒」が13.0%となっている。

主要因は男女で違いがあり、男性は「脳血管疾患(脳卒中)」(24.5%)、女性は「認知症」(19.9%)となっている。かつては主要因の1位は「脳血管疾患(脳卒中など)」だったのだが、長寿化等の要因により、「認知症」の割合が増え続け、2013年近辺で逆転した。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

男性は脳卒中で女性が認知症の割合が高いようですが、昔は脳卒中がトップだったようですね。
長寿化によりやはり認知症になってしまう割合が高くなってきたようです。

長く生きる事と、認知症になる事については、やはり深い関連があるという事ですね。
いよいよ認知症予防についての取り組みは重要なんだと思います。

では、要介護者をだれが介護しているのだろうか。

同居の配偶者23.8%、子20.7%、子の配偶者7.5%であり、そのうちの35%が男性、65%が女性という構成だ。

また、介護者の年齢は男性の72.4%、女性の73.8%が60歳以上で、いわゆる「老々介護」が多数を占めていることが見て取れる。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

本当に老々介護の状態は増えています。
僕自身が地方での仕事が多いから地方や田舎特有の現象かと思っていましたが、こういう全国的な数値でもそうなら、都会でもある程度同じような状況なんだろうと思います。

介護は、介護をしている家族や支援者も守るという視点がないと長続きできませんし、良質なケアの提供もできません。
余裕がない事で、虐待や身体拘束にもつながっていきます。
なので、同居家族への支援も本来なら必要なのですが、介護保険制度上、そこをフォローする仕組みがなく、デイサービスやショートステイなどを利用して一時的に要介護者から話して負担を軽減する、という方法しかとれない状況で、もし何か事業所で対応できないような事が起きれば家族や支援者に連絡がいき対応しなくれはならないので、本当に気が抜けないと思います。

ヘルパーの支援でも、同居家族の分のサービスになるような事は一切できない制度になってますので、このあたりはもう少し柔軟性があってもよいかとは思いますが、税金を投入した事業ですので、税金が正しく使われるように、という趣旨も理解はできますが、介護を担っていて24時間365日休みなしで介護している人には、柔軟にその負担を軽減できるような取り組みが許されないと、社会問題化しているヤングケアラーや介護疲れによる虐待や傷害や殺人という痛ましい事件は減らないと思います。

本当に、介護は家族で頑張らずに利用できるサービスはどんどん利用していただきたいと思います。

避けては通れないのが、介護費用の問題だ。

2017年の内閣府による『高齢者の健康に関する調査』では、介護費用の出どころについて「年金等でまかなう」が63.7%、「貯蓄でまかなう」が20.5%、「収入や貯蓄ではまかなえないが、資産を売却するなどして自分でまかなう」が4.0%、「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」が3.2%となっている。自身の経済力だけでは介護負担は賄いきれないケースもある。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

年金だけでは生活できずに、食事を減らしたり、デイサービスの回数を減らしたりしている方は本当に多いです。
サービスを適切に使えなければ介護予防にはつながりませんし、重度化・重症化してしまい、結果として必要な医療や介護が増加し、医療費や介護費を増やしてしまうと思います。

長生きして健康寿命を延ばすには、やはり早期にそれなりのサービスを活用して社会から孤立せずに何等かの社会的な役割を担えている実感を、一人ひとりの高齢者が持てる事が重要だと思います。

介護保険料は払い続けているのに、必要な時に必要なサービスが、お金がないと使えないサービスになっているのが現状と思います。

太陽生命少子高齢社会研究所『認知症介護に関する調査』では、認知症介護にかかる費用は平均258万円であり、最多は「50万円未満」で20.2%となっている。一方、「500万円以上」が18.5%、「100万〜150万円未満」が14.7%、「50万〜100万未満」が13.3%と続く。「2,000万円以上」も2%あった。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

これは介護をしていた期間全体でいくらかかったか、という質問に対する回答のようです。
認知症介護をする場合、平均で300万円は必要という事ですので相当お金が必要になる、という事です。
費用面でも、いかに予防しておくか、という視点は重要ですね。

あるベテランの訪問看護師によると、費用の捻出ができないために、認知症が進行していても施設への入所ができず、家族が重度の認知症患者を抱え込んでいるケースも散見されるという。多くが「老々介護」状態であり、介護する側も非常に大変だが、要介護者も適切なケアが行き届かないという厳しい状況だ。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

こういうケースは本当に多いです。
認知症の方が認知症の方を介護する、なんていう認認介護なんていう状況もありましたが、そういうケースにはそれぞれ介護サービスも入れるので割となんとかなっていたような感じですが、ご家族の負担は本当に大変だったと思います。

介護期間は平均4.9年で、「2年〜3年未満」が最多の15.8%。「3年〜4年未満」15.2%、「10年以上」14.7%、「1年~2年未満」12.1%となっている。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

介護をする期間が平均で約5年ですよ、あまりそういう期間については意識してませんでした。
最多でみると2~3年なので、3年くらいは介護が必要な期間があると思っていた方がよいのかもしれません。

一方、介護離職者に限ると、平均6年で「10年以上」が22.6%となっている。介護期間の長期化によって、離職を余儀なくされていることが読み取れる。なお、厚生労働省の調査によると、毎年9〜10万人が介護を理由に退職している。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

仕事を辞めるというのは相当大変なので、本当に限界までギリギリ頑張っての6年だと思いますね。
毎年9~10万人もの人が介護を理由に仕事ができない、というのはちょっとなんとかしないとダメだと思いました。
ここからもわかりますが、介護保険サービスが使い易いサービスではないという事です。働く現役世代が10万人も介護を理由に退職せざるを得ないのですから、やはり根本的に制度を見直さないと何もかもうまくいかないような気がしてきました。

介護経験者の9割強は、「認知症の症状を理解しておくこと」「公的介護保険の仕組みや地域での支援サービスを理解しておくこと」が必要と回答している。

経済的負担を軽減するためにも、「親を扶養に入れる」「障害者手帳の取得」など、高額介護サービス費制度や高額医療・高額介護合算療養費制度のほかの方法もきちんと知っておきたい。

自身が介護を受ける側になることはもちろん、介護をする側になることも視野に、家族との腹を割った話し合い、そして何より資金面の準備をしておくことが大切だろう。

幻冬舎ゴールドオンライン編集部

使える制度はどんどん使うべきです。
わからない事は役場で聞いたり、最寄りの地域包括支援センターや、介護事業所に相談にいってもいいと思います。

お金がないと使えない介護サービスですが、介護するために仕事をやめなければならず収入がなくなる人も10万人ちかくいるという矛盾した状況もあります。

誰でも使い時に介護サービスが使えるサービスなら、毎年10万人も労働力が減るような事はなくて、経済の生産性も低下しないで済んだのかもしれませんよね。
こういう可能性の損失とか研究したり分析したりしてないのでしょうか。

本当に負のスパイラルに沈んでいっているような状態だなぁ・・・と思いました。

不安ばっかりな内容でもダメだと思ったので、じゃあ認知症予防には何がよいか・・・というのをちょっといろいろと調べてみましたが、こんな記事を見つけました。

9月9日の記事を再構成した内容みたいですので、最近の情報です。

中年期に握力が低かった人ほど、その後認知機能に問題が生じるリスクが高いことが、英国の中高年男女約20万人を対象とした研究[注1]で明らかになりました。

日経Gooday2022年9月9日付記事を再構成

中年期とは、40~64歳の25年間の期間の事だそうです。
いやいや、ちょうど僕が該当する年代ですね。

この時期に、握力が低いと認知症になるリスクが高くなるという事です。

握力は、全身の筋肉量の指標になると言われていて、僕もデイサービスでの機能訓練の評価の際には、握力の数値からもっと筋肉つけましょう、とかそういう評価や助言はしてきました。

近年、「筋力と認知機能の間には関係がある」とする報告が相次いでおり、筋トレによって認知症を予防できるのかどうかに対する関心が高まっています。しかし、筋トレの認知機能への影響を明確に示した研究はありませんでした。

筋力と認知機能の関係が明らかになれば、中年期から筋トレに取り組むことで、多くの人が将来的な利益を得られる可能性があります。筋力の中でも握力は、握力計があれば簡単に測定できる上に、全身の健康状態を表すことを示した研究結果が報告されているため、筋力の指標として信頼できます。

日経Gooday2022年9月9日付記事を再構成

筋トレって結構ブームになってますもんね。
僕もランニング以外に、腹筋ローラーによるトレーニングは、”たまに”実施しています。

腹筋ローラー、結構お腹とかいろんな所に効くみたいで、この記事を読んで、もっと頻度を増やそうと思いました。

対象としたのは、2006~2010年に英国の「UK Biobank」という観察研究に参加し、握力測定を受けていた、認知機能が正常な39~73歳の男女19万406人(平均年齢56.5歳、54%が女性)です。これらの人たちを、中央値で11.7年追跡しました。

日経Gooday2022年9月9日付記事を再構成

10年以上の追跡と19万人というデータなので、結構説得力があると思います。

まず、握力と認知症発症、認知機能検査のスコアの関係を検討しました。認知症は、追跡期間中に「医師により認知症と診断された、あるいは死亡し、死亡記録に認知症という記載があったケース」とし、認知症全体と、アルツハイマー病、血管性認知症について分析しました。分析は男女別に行い、握力が5kg低下するごとの認知症発症リスクを推定しました。

握力が低いことは、認知症の発症と有意に関係していました。握力が5kg低下するごとに、認知症の発症リスクは男性で1.16倍、女性では1.14倍に増加していました。アルツハイマー病のリスクは1.11倍と1.13倍、血管性認知症のリスクは1.23倍と1.20倍になりました。

記憶と知能という2種類の認知機能について評価する検査のスコアも、握力が5kg低下するごとに有意な低下を示しました。

日経Gooday2022年9月9日付記事を再構成

握力が5kg低下するとこれだけ認知症発症のリスクが高まり、記憶や知能の低下にも関係があるとは思ってもなかったので、想像以上に筋力を維持しておく、という事は重要だと思います。

続いて、脳の構造と握力の関係について検討しました。頭部MRI検査を受けていた3万8643人の男女を対象に分析したところ、握力と全脳容積および海馬の容積の間には有意な関係は見られませんでした。しかし、認知機能障害との関係が示されている大脳の白質病変の容積は、握力が5kg低下するごとに、男性で92.22立方ミリメートル、女性では83.56立方ミリメートル大きくなっていました。

日経Gooday2022年9月9日付記事を再構成

握力が低下すると、大脳の白質病変の容積が増えるという事ですね。

大脳白質病変とは
大脳白質病変とは、脳深部の大脳白質(主に神経繊維が存在する部位)に生じた虚血性変化(栄養を送る血管の血流が不足したことで生じた変化)であり、MRI画像で描出されるものです。他に「慢性虚血性変化」「非特異的大脳白質変化」と言うこともあります。通常は加齢によって生じる病変ですが、変化が年齢相応ではなく、変化の程度が強い場合には注意が必要です。

程度が強い場合は、認知機能の低下や脳卒中を引き起こす危険性が高くなると言われていますので、動脈硬化危険因子(高血圧・喫煙・糖尿病・高脂血症等)に対して内科的治療を行いながら、経過観察を行います。

八重洲クリニック

年相応に変化するけど、握力が低下するともしかしたら通常以上の年相応ではない変化になる可能性がある、という事ですね。
程度が強いと、認知機能の低下や脳卒中の可能性が高くなるという事です。

今回得られた結果は、中年期からの男女両方において、握力に代表される筋力が高い人のほうが、その後に認知機能に問題が生じるリスクが低いことを示しました。中年期の筋トレは、将来の認知機能の維持に役立つ可能性が示されたといえます。

日経Gooday2022年9月9日付記事を再構成

握力はあくまで前進の筋肉量の指標だと思いますので、全身の筋力をしっかりと維持しておく事が重要だと思います。

筋肉はそれなりの負荷を与えておかないとどんどんと減っていくと言われていますので、運動を習慣化したり、歩く習慣をつけたりする事が重要です。

また、日ごろ行っている家事なども継続しておかないと、それまで使っていた筋肉を使わなくなるという事ですので、どんどんと筋力が低下していしまいます。

特に歩く習慣は重要だと思っています。
太ももを触ってもらえればわかりやすいですが、太ももにはたくさんの筋肉がついていて、ここを鍛えておく事でかなり効果があると思います。

また、ふくらはぎの筋肉は第二の心臓と言われている筋肉で、血流をよくしてむくみを解消したりしてくれる大事な筋肉ですので、歩く事でこれらの筋肉が鍛えられます。
また、歩く事で骨に振動が伝わりますので、骨も固くなって骨折しにくくなります。

歩いてしっかりと足腰を鍛えるのはとても大事だと思いますので、今からでも始めてみてください。

そして、40歳を過ぎたら筋トレ習慣は必要ですね。
ムキムキになる必要はないとは思いますが、日常生活の中に、筋トレを習慣化しておく事はとても重要だと思いました。

いつも優しくわかりやすく教えてくれる中山きんにくんが個人的にはおすす。初心者向けの簡単なメニューや、食事のアドバイスなどもありますし、ちょっと寒いギャグもあったり楽しいですよ。

元気な人はみんなで筋肉体操もおすすめです。
トレーニング中のアドバイスとか面白すぎて頑張れます。
自分を追い込みたい人にはお勧めの内容ですよ。


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