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ヘルパーとしての振り返り。

社長といえど規模が小さい上に広範囲をカバーする営業範囲ですので、1日5件くらいは派遣がある状態です。

要支援の方が多いので、必然的に生活援助が多くなりますので、自分で言うのもなんですけど、お掃除やお買い物が上達したような気がします。

これまでも訪問介護事業所には管理的立場で関わりはありましたが、こうして現場の一線に出つつ訪問介護事業所の舵取り・陣頭指揮をちゃんと執るのは初めてなので全ての経験が楽しいですね。
そんな、ヘルパーとしては経験が浅い状態の去年を振り返りたいな、と思いました。

これまで、それなりに訪問介護事業所の管理をしてきた経験でいうと、男性ヘルパーは中々受け入れ先が見つからず、特に生活援助(掃除など)の場面では敬遠されたケースがほとんどだったので、僕個人として、なんとかそうならないように頑張りたいな、というテーマをもって一つ一つの仕事に向き合ってきました。

中にはうまくいかなかったケースも確かにありますが、掃除や買い物でNGを貰う事はなくて、ほとんどの利用者さんの所に問題なくは入れている状態です。

僕自身は、普段は自分の部屋をこまめに掃除する事などなくて、ルンバを買ってからは更に掃除なんてしなくなりましたが、こと仕事で他人の生活環境を綺麗にするという仕事を報酬をもらってやるとなると話は別で、限られた時間でしっかり綺麗にしたいという気持ちでいつも仕事をしています。

介護保険のサービスでも入っていますが、保険外で2件ほど毎週1時間のハウスクリーニングも担当させてもらっていて、そういう意味では1時間で2000円の価値のある仕事が提供できているのかなぁと思っています。

介護保険のサービスだと、基本45分での掃除等のサービスを提供させてもらっていますので、その時間内で必要な掃除が出来ないといけませんし、5分程度は記録等の時間なので、実質40分くらいの実務になります。

だいたいの感覚ですけど、トイレ掃除なら10~15分、生活範囲の掃除機かけなら15~20分、床面の拭き掃除(膝をついて雑巾で行う)は、15分くらいでだいたいの範囲は仕上げれる感じです。
お風呂掃除も希望となると、トイレ掃除と床拭きが部分的になるかもしれませんが、簡単にさっとするお風呂掃除ならトイレ掃除と交換でも出来そうです。お風呂掃除は、中には洗ったあとに水滴をふき取って欲しいご家庭もあるので、その場合はお風呂の広さや拭きあげ精度にもよりますが、45分かかったり30分くらいかかったりする場合もあります。

掃除機かけもいろいろあって、使う掃除機のよって取り回しが違ったり、お部屋の形状によったりコンセントの場所によって効率的な導線があるので、同じ掃除機かけでも全く同じ作法でするような掃除機かけはないのが本当ですね。
これを、もしどのご家庭でも同じように掃除機かけをしていたのであれば、それは当然苦情に繋がるだろうなぁと思います。

ダイソンも機種によっては吸引力がイマイチなのもありますけど、個人的に安定してて安心感あるのは日立の古いタイプの紙パックの掃除機が取り回しも吸引力も良い気がします。

なんでしょうね、こうしていろんな家電を使って違いを比較できるのはヘルパーの面白い所かもしれません。

ある利用者さんの所で初めてお掃除をさせてもらった時に言われたのが、『あなた掃除できるの?』という言葉でした。

そりゃそうでしょう、利用者さんにとって70年以上もこなしてきた住み慣れた自宅の掃除ですよ。
年をとって膝や腰が痛くて体力や筋力が衰えて掃除機が持てなくなったり掃除機をとりまわす姿勢を保持できる事ができなくなったりして、それで困ってヘルパーに掃除をお願いしたら、掃除なんかできそうになさそうなオッサンがやってくるんですから当然の不安ですよね。

できるの?と言われた時に、即答で頑張ります!と言いましたもんね。
とにかく自分に出せる全力を出すしかないわけですから。

利用者さんも不安だから僕がしている掃除の一つ一つの動作を見て評価しているわけですよ。

しかもその方は、いちいち指示を出すタイプではなくて、黙って見て評価を下す方式で僕の動きを見ておられました。

俺の全力は、この人に通じるのか!?・・・なんて思いながら掃除機かけをしました。

最後に掃除機かけを終えていってもらえたのが、『あなたが一番上手だね』というありがたいお言葉でした。
これはうれしかったですね。

その方にとって、いつも気になっていた部分の埃を取ってくれたのが良かったようでした。

僕にとっては特別な事はしていなくて、気になった汚れや埃を掃除機で吸い取っただけなんですけど、そういう細かい部分までちゃんと見て掃除をしてくれているという姿勢そのものが評価されたのではないかと思いました。
一方で、男性なので初期評価が低い所から始まったので、他の女性スタッフが当たり前に出来ている事でも評価対象になった可能性もあるので、この一件をもって自分の掃除機かけが最高だとは思わないし、もっと工夫は出来たはずだし、利用者さんにとっては、もっとしてほしい事があったかもしれない、という視点は常に必要だな、と思っています。

あと掃除をしながら、なぜ掃除をするだけの仕事なのにあの人はダメだ、とかの事象が発生するのかを考える事が多いのですが、もしかしたら掃除機かけ一つをとっても、単に計画に乗っているから掃除機をかける、という行為なのか、指定された範囲をその人がしていた頃のように掃除機をかけて綺麗にするとか、本人は出来なくなった事だけどヘルパーが代わりにすることで諦めていた事を諦めずに綺麗な部屋で過ごせるようにしたい、というような感じで掃除機かけを行うかどうかの違いって、結構動きや態度に出ているんではないかと思いました。

僕らヘルパーの仕事って、掃除をすることじゃなくて、掃除を通してQOL(生活の質)を高める事なんですよね。
手段が目的になってしまっていたら、それではQOLの向上にはつながらないのは当然ですから、その掃除機かけという行為を通して、どのようにしてQOL向上へつなげていけるかを工夫するのが重要だと思っています。

ご本人はその家で済んでいて、どこがどのくらい汚れていたりするかって自然と把握されているので、何も考えずに掃除機をかけただけの掃除と、ちゃんと綺麗にして本人の生活の質を高めようとして行った掃除とでは、やはり実感として感じれる内容が違ってくると思うんですよね。

それに、各ご家庭で1週間でどの程度汚れるか、埃や塵がたまるのかって全然違っていて、そういう違いの中で個別の違いが分かるようになると、もしかして最近元気なくて自分で出来る範囲の掃除とか整理整頓が出来てないのではないか・・・とか、いつもここまで埃がたまらないのにおかしいな・・・とかいうような気づきも得れるようになります。

また、ヘルパーが本人が出来ない部分の掃除をすることで、それまでは掃除をする意欲がなかった方が、自分も一緒に出来る範囲の掃除をしてくれるようになったり、一緒に掃除をする時間にしてくれるようになったり、活動的になって杖歩行や歩行器を使っていた方が杖や歩行器無しで生活できるようになったりしてきて、それは本当にうれしい事でした。

人間って、何か一つ諦めてしまうと他の事もどうでもよくなったりしますよね。
部屋の汚れって、たぶん自覚してなくてもすごく精神的に影響があると思うんですよね。
それが、自分が年老いてもう昔のように綺麗に出来なくなってしまったときに結構大きな喪失感を実感がなくても感じているような気もします。

介護職の専門性は、身体介護であったり重度の方への対応だったりするといわれていて、国も要介護3以上が重度として介護の専門職をそちらに注力できるようなシステムを作ろうとしていますが、ヘルパーの専門性ってそこも含めた上で、自宅での生活全般を本人が一番理想としていた頃の水準に戻して維持できるようなフォローが出来るかどうかってのも重要なポイントじゃないかなぁ・・・なんて思っていて、実は生活援助って軽視されてきたけど、そこを軽視してきた結果、現状のような介護予防の効果がなかなか上がってこない状況になっているんじゃなかろうか・・・なんて思ったりしています。

ちなみに、掃除の部分で僕が得意なのは雑巾を使った拭き掃除です。
これはオッサンが額に汗してゴシゴシやるので迫力満点で床も綺麗になるので大変好評で、女性職員からは『そんなに必死でやらないでください』と言われる始末です。
なんでも、僕が汗いっぱいかいてダイナミックな床拭きをするもんで、女性の床拭きだと物足りないとか言われたとか言われてないとか。

そんな事言われても手を緩めるわけにはいかないので、いつでも全力で床拭きさせてもらってます。

もう一つ好きな掃除が、お風呂掃除とトイレ掃除ですね。
お風呂もトイレもピカピカになるのが好きで、お風呂掃除やトイレ掃除があるとやる気アップします。

そして最後に男性ヘルパーとして思うのは、掃除の援助こそ男性が活躍できるのではないか、という事です。
たしかに身体介護など筋力がある男性だと優位だと思いますが、40分近くの連続した掃除って結構な運動なんですよね、体力が必要です。
掃除機だって結構思いし、雑巾がけだって腕を広範囲に動かしますし、その際に上体を支えるために下半身が安定していないとダメですし結構な全身運動なんですよね。お風呂掃除も滑りやすい足元を意識しながらバランスをとって動作する必要があるので結構動いてます。トイレ掃除もトイレの横や後ろまでしっかり綺麗にするとなると低い姿勢を取る必要もあります。

あと思ったのが、僕自身デイサービスでの経験が長かったので、デイサービス全体で誰がどこにいるか、どういう動きをしているかを何となく気配や雰囲気で感じ取れるようになってたのですが、その経験はヘルパーでも活かされています。ヘルパーはご自宅で一対一での支援ですが、こうして掃除をしていたりお風呂やトイレの掃除をしていると本人から目離ししてしまう時間があるので、そういう時に動きがあった時に見守りをしたり歩行状態を確認したりする為に様子を見たりする事ができるので、常に本人の位置や状況を意識して他の仕事をすることができるのは、少人数で多くの利用者さんの対応をしてきた経験が活用できていると思うので、そういう意味では対象が一人だけなのでそこまでしんどくないというか神経を使わないでも把握できるので、施設経験やデイサービスの経験がある方はヘルパーの仕事も難なくこなせるような気もします。

さて、長々となりましたが去年ヘルパーの現場の仕事をそれなりに続けてきた振り返りでした。

少しでも訪問介護(ヘルパー)の仕事に興味を持ってもらえると嬉しいです。

明日からいよいよ2024年の仕事はじめです。
今年は法改正のある年度ですので、いろいろルールが変わる事への対応力も求められますので、情報の出し入れはより一層重要になりそうです。

2024年「辰年」はどんな年になる?

2024年の干支(十干十二支)は「甲辰(きのえたつ)」です。

「甲」は、十干の一番目の文字で、物事の「はじまり」を象徴し、「辰」は万物が成長して動きが盛んになる象徴とされています。
つまり、2024年は「物事のはじまり」と「大きな成長」の年と言えそうです。

anicom you

今年の辰年は、大きな成長の年といえるそうです。
そういえば辰って龍ですけど、干支の中で唯一の架空の生き物というか、神様?ですよね。

いい1年にしていきたいな、と思いました。

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