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言いたい事のほとんど全部言ってくれている動画がありました。

以前記事で紹介して以降、定期的に大愚和尚のYouTubeは見るようにしていましたが、先日『ほんとそれ』と共感しかなかった動画があったので紹介します。

ネタばれするのも嫌なので、良かったら是非ご視聴くださいませ。
時間が無駄になるという事はありませんし、家事や何かの合間に聞き流すくらいでもいいと思います。

僕自身は、この動画と出会って、大愚和尚のお話を聞いて、やはり人生の主役は自分自身なんだな、と改めて思いました。

そして、認知症であっても高齢であっても障がいがあっても、その人がその人の人生の主役でなくてはならないと、再確認もできました。
昨日の蛭子さんの記事でもそう実感しました。

僕たち介護職は、仕事として他人の人生を支える仕事を選択しました。
そこでは脇役に徹すべきであると思ってきましたが、これまではそれが絶対か・・・という部分では絶対的な自信を持ち切れずにいましたが、今ならそれは絶対だ、と言えます。

どう考えても僕は他人から見たら脇役ですし、何なら通行人Aですらないケースだってあるわけです。

介護やケアが必要な人にとって、その人が自分らしい人生の主役である為に介護職という脇役が必要なわけでして、その脇役が主役そっちのけで今すぐにしなくていいような雑用を優先していたらやはりおかしい、と思いました。もう誰がなんと言おうとおかしいと声を大にして言えます。

自立とは、一人でなんでもできる事ではありません。
そんな事を言ったら、様々な人々の協力を経て何不自由なく生活できている僕ら全員が自立していない事になります。

人間ですから、だれかの助けをもらいながら自分で自分のしたい事を選択して自分のやりたいように行動できる。これが自立した生活です。
思う通り自由に選択して自由に行動できる。車いすであろうが杖であろうが這ってでも手引き介助でもどんな援助を受けていようが自立した生活は存在します。ベッドで動けない全介助の状態であっても、自立した生活は存在すると思っています。

介護職は、自立した生活についてもっとも可能性を追求すべき職業だと思います。

誰の助けも必要とせず一人で生きている事が自立というのであれば、電気は自家発電です。太陽光パネルも自分で作れないとダメです。材料も発掘しましょう、加工もできないといけません。灯油や石油も自分で堀りにいきましょう。水だって井戸を掘るしかなさそうですが、所有者のない土地や山ってあるのでしょうか・・・誰かが管理しているはずです。
自家菜園は出来るかもしれませんが、種はどうやって手に入れましょうか。
肥料やたい肥も自分で作れますか?バスや車や電車、自転車だって多くの人が材料から加工から製造までみんなで作り上げたモノですから、誰の助けも必要ない人は使えませんよ。藁で草履や服を編む事は出来るかもしれませんが、藁はどうやって手に入れましょう。そこまでやったとしても、日本人で日本という国の所属する以上は、土地や税制等の優遇を受けれるわけです。戸籍があり登録されているという事は、登録して管理してくれている人がいるという事ですから、実質、一人で生きている人なんて存在できない状況だと思っています。

自立した生活・・・
介護の世界では良く聞く言葉ですが、そんな特別な事でなくて、当たり前の生活を当たり前に送れる事だと思います。
介護が必要でも、当たり前の生活は送れないといけません。

自立とは、人から助けられる前提であるものだと思います。
だって、人間はそもそも助け合う生き物なんですから。

なので、その自立した生活を支えるプロであり専門職である介護職は、その脇役である事に誇りを持つべきですし、常に名脇役であろうという志が必要だと思っています。

職員の私たちも主役じゃないんですか。
みたいな事も言われた事がありますが、職員も職員自身の人生において主役です。そこに間違いはありません。
人間だれもが誰かの脇役です。
そして、多くの人は、その役割を仕事という形で最大限に担っていると思います。いい仕事をすれば、誰かの人生が輝くわけです。
それが社会だと思います。
介護の仕事だって同じです。

僕は、仕事で介護・ケアをしている時間は脇役に徹する事がその仕事を選んだ主役としての正しい立ち居振る舞いだと思っています。

そう、自分が主人公の物語だとして、脇役であるべき時間にその役割をまっとうせずに過ごしている主人公がいたとして、その物語はどうでしょうか。
自分でその価値を落としているように思えます。

大愚和尚も動画の中の助言で、仕事としてサービスを提供する、その提供したサービスを受け取った人がどう感じるか、その人の人生がどうよりよいものになるか、そこを意識する事が大切ですよ、というような事をおっしゃられていました。まさにその通りと思います。

それは介護サービスに関わらず、全ての仕事に言える事として和尚は言っておられました。本当にそう思います。

僕の好きな俳優さん、山田孝之さんです。

なんで好きなのかなぁ、と思ってましたが、いろんな役をこなせるのも凄いんですけど、脇役として主役を輝かせるのが上手いから惹かれるのかも?と思いました。

最近、あまりテレビで見れなかったんですけど、NHK大河『どうする家康』で服部半蔵役で出てきて興奮しています。

山田孝之オフィシャルサイトより

映画や物語もそうですけど、脇役の存在感って重要ですよね。
牛丼の紅生姜とか、お刺身のワサビとかも重要です。

いろいろな課題や問題は山積していますが、まず脇役が脇役としての役割を担えているかどうか、これを脇役自身がまっとう出来ている大前提がその先の議論には必要と感じます。

ここをすっ飛ばして話はできないぞ・・・と、大愚和尚の動画を観てそう思いました。

最後にもうひとつ大愚和尚が業務習得やスキルアップについての助言で、まさにその通り、という事をおっしゃられていたのでそちらも紹介します。

大愚和尚の言葉で、まねぶ、との事。

見本になる先輩や指導者の所作などをそのまま真似て自分のモノにするという事です。

まずは真似る。
これは本当に成長の近道だと思っています。

職場でいいな、と思う人の言動を真似する事で上達します。
そういう人を見つける事も大事な事ですよ、と助言されていました。
本当にその通りと思います。

職員を導く立場の僕自身は、そんな風に真似てもらえる先輩・指導者になれるかどうか、そこも重要と感じています。

リーダー・指導者には自覚しておくべきポイントなのかもしれませんね。

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