social work station つむぎ

すべての人が大切にされる社会をめざすソーシャルワーク。困難を抱えたときにも、つながりか…

social work station つむぎ

すべての人が大切にされる社会をめざすソーシャルワーク。困難を抱えたときにも、つながりから切り離されず「あたりまえに生きていける」まちを耕す活動です。ふだんは精神科病院で働いています。人と人が「ラベル」を超えて出会えるきっかけを暮らしの中に。

マガジン

  • つむぎ徒然

    「つむぎ」徒然エッセイ。上映会やイベントの様子や、新しい出会い、胸に残った言葉、大切にしたいなと思っていること、などなど。

  • はじめての方へ

    はじめまして。「つむぎ」を立ち上げた経緯、大切にしたいこと、これからやっていきたいことなど、自己紹介とともに言葉にしました。よろしくお願いします。

  • 偽・ていねいな暮らし

    〈つむぎ中のひと〉による、どうでもいい家事奮闘記。 ていねいな暮らしに憧れるのに家事が面倒くさい—— 面倒くさいのに憧れだけは捨てきれず、ていねいな暮らしをしているかのような写真を切り取ってSNSに載せる…そんな「偽・ていねいな暮らし」にまつわるあれこれ。停滞している家事は解決へ向かうのか? →解決しないまま2022年3月以降更新をストップしています。

最近の記事

人と人が「ラベル」をこえて出逢う

久しぶりの投稿になってしまいましたが、今日はsocial work stationつむぎのコンセプト「ラベルをこえて出逢う」について書いてみたいと思います。 このコンセプトの大元になったのは、ソーシャルワークのグローバル定義の原則のなかにある「人間の内在的価値と尊厳の尊重」という言葉です。ちょっと小難しい言葉ですが「内在的価値」とは、条件をつけずに、その人の存在する価値を見出すこと。頑張っているから、反省しているから、かわいそうだから…という条件なしに、全ての人は生まれなが

    • つむぎの活動③ ふらっと縁側つむぎ

       医療や福祉の利用者や関係者だけでなく、いろんなひとが行き交い、ゆるくつながれる場をまちの中に作りたい。ふらっと来れて、ふらっと帰れる。困った時に「あそこに行ってみよう」と思える場でありたいし、用がなくても「寄っていこうか」と思える場でありたい。話してもいいし、話さなくても手持ち無沙汰にならない、そんな雰囲気で。  東村山の「縁ひらく庭 百才」(ももとせ)という古民家のコミュニティスペースを月に1回お借りして「場」を開く準備をすすめています。  だれでもふらっと来れる縁側

      • つむぎの活動② オンラインサロン「つむスペ」

        「social work station つむぎ」の活動 前回は①自主上映について書きました。今日は、②オンラインサロン「つむスペ」についてご紹介します。 「つむスペ」とは  twitterの「スペース」という機能を利用して毎週金曜日の22時からやっています。ほとんどは、今週の出来事や今の気持ちを自由に話す回ですが、時々「居場所づくり」「自分をゆるす」などのテーマを設定しています。誰でも、安心して参加できる工夫をしたいと思い、ひとりずつ順番に話す「言いっぱなし、聞きっぱ

        • つむぎの活動 ①自主上映

          前回記事では「ソーシャルワークは個人と環境の相互に作用しあう接点に介入する」と書きました。今日は、活動の中身について書きたいと思います。  つむぎでは、いろんなジャンルのドキュメンタリー映画の自主上映を開催する予定です。社会や自分のあり方について考えるきっかけをくれて、地平線を広げてくれる、そんな映画を、東村山で。  どうしたら「ラベルを超えて人と人が出逢う」きっかけを作っていくことができるだろう、と考えて最初にとりかかったのが自主上映会の企画でした。  最初に選んだ

        人と人が「ラベル」をこえて出逢う

        マガジン

        • つむぎ徒然
          5本
        • はじめての方へ
          8本
        • 偽・ていねいな暮らし
          14本

        記事

          social work って、なんだろう

          今日は、つむぎの考える”social work”について書いてみようと思います。 つむぎの考える”social work”とは…  すべての人が、その人らしく生きることができるために、個人と環境の相互作用し合う接点に介入する働き。困難を個人に起因させず、周囲との関係性と共に捉える。資格の有無や立場に関わらず、その理念に基づくすべての営みが、socialなworkと考えています。 すべての人がその人らしく生きることができるために  ソーシャルワークの大原則は「人間の内

          social work って、なんだろう

          「ただ、そばにいる」こと

          「私はからっぽだし、なにもない。みんなのためにできることもない。でも、そばにいたい。ただ、それだけでここに来ました。」  上映会準備のために、会場のサンパルネのカフェであつまっていた年末のこと。はじめて参加してくれた彼女から、こんな言葉が出た。  思わず「そんなことないですよ、あれも、これもできてるし、助かってますよ。」なんて声をかけそうになり、そこで「はっ」と、その言葉を飲み込んだ。必要なのはそんな励ましじゃなかった。「ただ、そばにいる」そのことを、そのまま受け取ること

          「ただ、そばにいる」こと

          あんしんして、弱みも強みも活かせる

          「あんしんして、弱みも強みも活かせる」 そんな場が広がっていくといいな、と思いながら「つむぎ」の仲間と上映会のをすすめてきました。準備しながら、みんなに共有した言葉をここに残しておきます。 自分をゆるしてあげる  何かに挑戦しようとした時に、足がすくんでしまう理由はなんだろう?力を発揮すると「調子に乗ってる」と冷めた目で見られる、失敗したら「ほら、やっぱり」と、あきれられる…そんな不安に駆られるのかもしれない。  何をする時にも「私なんて」「下手ですみません」と前置きし

          あんしんして、弱みも強みも活かせる

          social work station つむぎ

          まちの中でソーシャルワーク 2021年の夏にはじめた活動です すべての人が大切にされる社会のためにこころやからだの不調がある時に医療や福祉のケアを受けるだけでなくふつうに暮らしまちの人と一緒に楽しみ誰かから必要とされる場を持てるように人と人がラベルを超えて「わたし」と「あなた」で出逢える場がまちの中にたくさんあるように 自己紹介と「つむぎ」に至る道のり  はじめまして、外山愛です。都内の精神科病院で働くソーシャルワーカーです。病院から患者さんが「生活」に戻っていくための

          social work station つむぎ

          SNSがていねいな暮らし諦めろと言ってくる

           育休の間に苦手な家事を克服すべく10月頃から改革に取り組み、いろんな家の魔界をつぶし、家事のまわるシステムについて考えてきた。徐々に赤ちゃんが寝なくなり、だんだんいろんなものが崩れはじめて結局なにも前進していないまま4月になろうとしている。復帰まであと4ヶ月…。  暮らしの手帖に載っているような「ていねいな暮らし」を望んでいるのに、なぜかここ最近、Instagramのアルゴリズムは「非ていねい」な簡単料理の投稿ばかりタイムラインに挟み込んでくるようになった。 例1 )

          SNSがていねいな暮らし諦めろと言ってくる

          さまよえる掃除機嫌い女

           家事noteを始めてから約3ヶ月、苦手な家事に毎日励み続け、徐々にガタがきて体調を崩し(因果関係は不明)記事を書くことを放棄していた。  さて、今日は自他共に認める掃除機嫌い女である私がいかに楽に床掃除を済ませるか試行錯誤してきた経過を報告しよう。掃除機というものはそもそも、うるさい、重い、コードが絡まる、コンセントの差し直しが面倒、物をどけないといけない、ゴミパックの交換も面倒、うるさい、重い、うるさい、その上、丁寧にやらないと「四角い部屋を丸く履く」と揶揄される、そし

          さまよえる掃除機嫌い女

          嫌いな家事ランキング

           家事に真面目に取り組み始めて1ヶ月が経過した。数ある家事のうち、日常的に行わなければならない家事のほとんどが10〜15分程度で片付くということが判明した。しかし同じ10分でも負担感を強く感じるものとそうでないものがある。育休が終了しフルタイムに復帰した後は、この負担感の強い家事から先延ばしが再発し、家が崩壊するのは目に見えている。嫌いな家事をランキングして、それらをどう乗り越えるか考えてみようと思う。 3位 トイレ掃除 嫌いな理由:トイレの床を掃除する時に、床の奥の方を拭

          嫌いな家事ランキング

          家事ドーパミンでモチベーションの維持

           「ていねいな暮らし」に強烈に憧れつつ家事が苦手で嫌いという矛盾を解決するため、家事分析と実験を始めて3週間が経った。家事をこなす日々に疲れて気持ちが折れそうなので、今日はモチベーションの維持について考える。  モチベーションを維持するために必要なことについていろいろ考えてみたが、結論から言えば「快感を感じるまで家事を続ける」ことが必要だと分かってきた。人間の脳には報酬系と呼ばれる神経系がある。欲求が満たされた時に活性化し、気持ち良さ、幸福感を引き起こす脳内の報酬系システム

          家事ドーパミンでモチベーションの維持

          ダメ家事3大要因 チキンレース、スーパーマルチタスク、高過ぎる意識

           家事時間を計測することで、いつも漫然と行なっている作業を意識することができた。家事が停滞する要因が分かってきたので書き留めておく。 1 家事分担の睨み合い  複数の人数で家事を分担している場合、自分が先延ばしにしていれば相方がやってくれるのではないかという期待が生じる。結果、家が汚くなる。しぶしぶ先延ばしにしていた家事に取り掛かる時は、チキンレースに負けた屈辱という心理的負荷が加わるため、さらに家事は苦痛になる。その苦痛を避けるために、次回のレースには負けないと心に誓い、

          ダメ家事3大要因 チキンレース、スーパーマルチタスク、高過ぎる意識

          家事チキンレース 分担の心理的攻防

           今日は家族間における家事分担の心理的攻防について。  毎日やらねばならぬ緊急度Aのルーティーン家事は先延ばししたところで、確実にツケが後で回ってくるため、いっそ先にやってしまった方が楽ということが明らかになった。しかし複数の人数で家事を分担している場合「面倒→先延ばし→誰かがやってくれていた」ということが起こり得る点に注意しなければならない。一度このパターンを学習してしまうと、先延ばし癖は強化されるからだ。  先延ばし癖があるのが片方のみの場合「いつもペットボトルのラベ

          家事チキンレース 分担の心理的攻防

          家事スケジュールの作成 げんなり

           今日は理想的な家事頻度と計測した家事の所要時間に基づく週間スケジュールについて。  まずは家事を毎日行わなければならない緊急度Aの「ルーティーン家事」とできればやったほうがいい緊急度Bの「プラスワン家事」に分別する。(詳細は2021/10/15「家事の緊急度別分類」参照)  まず仕事復帰後に家で過ごす時間は、起床から8:00と保育園お迎えを済ませて帰宅する19:00から就寝まで。主な家事労働を行う人員は私と夫の2人だ。 <朝ルーティーン家事と所要時間> ・洗濯まわし 

          家事スケジュールの作成 げんなり

          脳内に響く「よし、できた」の誘惑 洗濯はしまうところまで

           洗濯物をしまうのが嫌いだ。洗濯を干そうとすると、乾いた洗濯物がピンチにかかっている。邪魔なので外してベッドに積む。一応たたんで「よし、できた。」となり、その場に放置する。寝る時に邪魔なので横にある電子ピアノの上に積む。子どもが3人もいるのですぐ次の洗濯物がやってくる。乾いたものを外して今後はベッドを経由せず「洗濯置き場」と認識された電子ピアノの上に畳まないまま積む。「ママ、パジャマがない!」「2階のピアノの上にあるよ!」子どもがその山を崩し「そーっと取ってよ!下の方のやつは

          脳内に響く「よし、できた」の誘惑 洗濯はしまうところまで