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自分の物語を歩こう

もう世界は転換期の真っ只中。ユニバーサルベーシックインカムの早期導入が待ち遠しい。みんなが幸せになれる世界線の中で、わたしは自分の物語を歩く。

いくつもの世界線


パラレルワールドとやらがあるらしい。似たような世界線がいくつもあって、何をどのタイミングで選択するかによって違う世界線に移行するのだとか。文字に起こして説明しようとすると、ややこしくなるかもしれないけれど、実は誰もが経験していることだと思う。たとえばこんな具合。

例 今日の降水確率は60%と聞いて、傘を持っていくかどうか。
A 持って行っていたため濡れずに済んだ。
B 傘がなかったので雨宿りをしていると、素敵な出会いがあった。

たとえが昭和チックで申し訳ないが、まあそんな感じのこと。これって無意識に選択している場合と、故意に選択している場合でまた結果も違ってくるのかも知れない。
こんなふうに、いくつもの世界線が用意されているという。

自分の物語


人生は自分が主人公の物語なので、自分で思い描いた通りに進んでいる。はずなのだが、時に登場人物による予想もしなかった反応などにアワアワしてしまうことがあった。そして、こんなはずじゃなかった世界線に陥る。こういう場合「これって、わたしのせいじゃない。相手があんなことをする(言う)からだ」みたいな理由づけをしていた。責任転嫁というやつだ。しかし前回の記事にも書いたけれど、人生は自分の思い描いた通りに進んでいて、登場人物とやらとの接点を持つにいたるまでの選択も自分がしてきたことが多い。そこで大切なのは、自分が予想していなかったことが起こった時の自分の反応だ。

例 絵を描くのが趣味のわたしにとって、渾身の絵が描けた時。その絵を見た登場人物の一人から「へえ、意外と上手いね」と言われた。
A 意外と上手いって、なんで上から目線なんだよ、この人!もう見せてあげない!
B うわ、誉められちゃった!次もがんばろう!
C そうか、この人が想像していたよりも意外と上手い程度なのか、もっと腕を磨こう!

もちろん登場人物との関係性によって自分の反応も変わるだろう。しかし大切なのは、ここで過剰に自分の心を波立たせないことなのかなと思う。
そもそもわたしにとっては、趣味にするほど描くのが好きなのだから、趣味に対して何を言われようが、好きなことには変わりは無いはずなのだ。でも「渾身の絵が描けたから、誰かに認められたい」という気持ちが満たされなかったことで腹を立ててしまったのだ。

B.Cの腹を立てない世界線では、どんどん「好き」が高じて神絵師になっていくかもしれない。
Aの腹を立ててしまった世界線では、「好き」を継続できても、「また否定されたらどうしよう」という気持ちを払拭するのにエネルギーが必要になるかもしれない。

人から言われたことに過剰反応して、心が波立ってしまうのは、自分のエネルギーの無駄使いと言えるのだろう。でも心が波立ってしまうことはある。そういう時はさっさと忘れるか、気持ちを切り替えることで「また否定されたらどうしよう」を払拭するエネルギーを節約することができる。

物語を楽しくするには


自分の物語なので、波瀾万丈な方が良いとか平穏無事な方が良いとか、好みもあるだろう。でも誰しも「楽しい物語」の方が好きなのではないだろうか。自分の物語を楽しく創り上げるには、常に「楽しいこと」を妄想し続けるのが良いと思う。わたしも「楽しいこと」を妄想するのは得意だった。しかしよく考えてみれば、その主人公は自分ではなかった。「子ども」「家族」「友人」や「推し」などだ。

いや、小さい頃は自分が主人公の物語を生きていた。でも歳を重ね、結婚して子どもが生まれ、自分よりも優先するものができた。
そして、子どもたちにも少し手がからなくなった頃、昔の趣味に戻っていった。
オタク傾向なわたしは「推しの幸せは自分の幸せ」という「推しが幸せである妄想」をするのが好きだった。「推し」のことをあれこれ考えている時は本当に楽しかった。しかし一向に現実は同じ悩みを抱えたままだった。「推し」のおかげで一瞬悩みを忘れても、悩みは無くなることがなかった。ここでわたしは気づいたのだ。

自分で世界線を変えてやれば良い


人生は自分が主人公である自分の物語なのだから、あくまで自分の幸せを強く願って楽しく妄想し続けていけば良いのではないか。
大丈夫、きっとうまくいく
わたしはどんどん幸せになる
こんなおまじないの言葉を自分にかけながら、ただただ自分がなりたい未来を描いていけば良いのだ。

自分を信じて

決して諦めること無く。

夢の形がどう変わろうが、死ぬまで自分の物語は終わらない。だからこそ「こうなりたい」を妄想し続けようと思う。
自分に与えられた「妄想」という才能の活かし方が、やっとわかったような気がする。どんな登場人物に出会おうが、わたしの頭の中だけは、わたしの思いどおりに進んでいけるように。心を波立たせず、ワクワクさせながら幸せな妄想をして、自分の物語を歩いていこう。わたしの世界線の中では、誰もが笑っている。


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