見出し画像

生きることの意味を問いかける『ゴジラ-1.0』

ゴジラ-1.0を観て、しばらく気持ちが落ち込み立ち直れなかった。こんなに心を揺さぶられるなんて。

まず、神木隆之介演じる敷島の演技に圧倒された。彼の心の揺れ動き、後悔、生きることへの葛藤...それがあまりにも生々しくて、思わず息を呑んでしまった。「生きて帰ってこい」と言ってくれた大切な人がもういないこと。生きていることで「恥知らず」と罵られること。それでも生きなくてはならないというプレッシャー。これって、現代を生きる私たちにも通じる何かがあるんじゃないかな。

それにしても、日本の映画でここまでPTSDを描いたものって、他にあったかな?家や街が壊れていくのを見るのも辛いけど、それ以上に人の心が壊れていく様子を見るのが本当に辛かった。でも、目を背けることはできなかった。だって、それが現実に起こったことでもあるんだもの。

ラストシーン、典子の首元が気になって仕方ないんです。次作へ続くことを示唆してる?過去のゴジラ作品へのオマージュ?それとも、何か別の意味が...?気になりすぎて、しばらくずっとゴジラの過去作品のことや、この映画の制作秘話を調べてました。まだまだ知りたいことがたくさんあって、もう一度観たい気分です。

正直、この映画を観た後は、しばらく休息が必要かもしれません。そのくらい心に響いた。でも、不思議と後悔はしていないんです。むしろ、こんな作品に出会えて良かったって思える。有名な怪獣映画のゴジラでも、人間の奥底にフォーカスした物語を語れるんだ。そう思うと、映画の可能性って本当に無限大なんだなって感じます。

色んな方に是非観てほしいけど、心の準備はしっかりしてからがいいかも。この映画、きっと人それぞれ違う感想を持つと思う。だからこそ、観た後に誰かと語り合いたくなる。そんな作品でした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?