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菜の花の沖1

高田屋嘉兵衛のお話。
久しぶりに司馬遼太郎さんの本を手に取った。

やはり面白い。
何が面白いのか自分なりに分析した結果、
そのテンポの良さと読み応えを補強する余談にあるのではと思った。

テンポの良さは会話に特に現れている。
淡路の言葉も本当にそういう会話があったかのように登場人物が生き生きしている。

余談は、言葉の成り立ちや文化の変遷まで、学校の授業で聞いたら眠くなりそうな内容でも司馬遼太郎に語らせたら興味深いものになる。

司馬遼太郎が歴史小説を書くきっかけになったのは戦争体験だと言う。
愚かな戦争を起こした日本への失望と、
そんな愚かな日本人ばかりではないはずだという祈りにも似た希望を抱いて、
歴史上の人物にその光を見出そうとした。

そんなようなことをNHKの「100分de名著」という番組で知りました。


菜の花の沖、まだ1巻しか読んでいないけれど、
これからが楽しみです。

読んだ方、ぜひ感想を教えてくださいませ。

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