米CPI(消費者物価指数)の解説と相場に与える影響について
どうも!最近、コストコにハマっているタイガーです。この記事では現役の証券ディーラーであるワイがCPIについて解説しています。暇な時に見たり、CPI発表前に読んだりして各自で対策してください。有料noteではワイの見方やその時々における相場への影響も書いております!
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CPIに関しては、SMBCが簡単にまとめを載せてます↓
※ちなみにこっちは日本CPIの記事です。ここ(note)で紹介するのはアメリカCPIの話。微妙に違うので要注意(重要なのはアメリカCPI)
(´_ゝ`)ふむふむ・・。って分かるかい!!
・・・と、なんのこっちゃって感じなのでもうちょっと嚙み砕いて解説していきたい。
CPI(消費者物価指数)とは
単純に物価を指標化したのがCPI
ワイが子供の頃は100円握りしめて駄菓子屋に行けばそこそこ色々なお菓子が買えた。今ではうまい棒ですら10円では買えなくなり、12円。タラタラしてんじゃねえよっていうお菓子も昔は20円だったけど、今は50円。色んなお菓子(モノ)の値段が上がってるんだけど、値上り率はバラバラだよね。消費税みたいに×8%とか×10%とかいう話ではない。
SMBCの説明文にも、「全ての商品を総合した「総合指数」の他、価格変動の大きい生鮮食品を除いた500品目以上の値段を集計して算出~」とある様に、各項目に分かれているけど、指標はそれをまとめた感じ。
もうちょい分かりやすくすると、CPIは日経平均株価で、他の項目は225採用銘柄の様な位置付けと言ったら分かりやすいかも。
2023年冬は、アメリカの住宅ローンが支払えない問題が勃発(ぶっちゃけまだ続いているけど)している。この持ち家の割合はCPIの実に1/4を占めているのでもうめっちゃくちゃ重要なのである。
(´-ω-`) つまり、不動産が揺れるとCPIも揺れる。不動産はドル円と密接関係にあるから、ドル円(為替)が揺れるとCPIも揺れる。ドル円がCPIに大きく影響を与え、またCPIもドル円に大きな影響を与える。CPIの発表次第で円安・円高に振れればそれは先物買い・先物売りの判断材料になり得るのである。
※ちなみにCPI発表時は、90%位の確率でドル円が大きく動く
※DIOは元々UBSにいたんだけど、(鍵3本が交差してるスイスの会社)UBSの人はCPIに詳しいイメージ(雑学)
マーケットの影響
結果>予想
市場予想よりも結果(実績)が高ければ、円安株高傾向にある。
→先物の上昇に起因
結果<予想
結果(実績)よりも市場予想の方が高ければ、円高株安傾向にある。
→先物の下落に起因
とりあえず、都合良く起きていたらTwitterですぐに結果を更新しているので、それを見て結果が予想を超えてきたか否かで先ずは判断。次に詳細部分を見ていく。具体的にどこにどういった変化があったのか?っていう部分ね。
今回紹介したCPIがなぜ投資家から注目されているのか?CPIは毎月発表があるけど、どういう循環がされているのか?それをより体系的に知って今後に活かしたいぜ!っていう方は更に読み進めて欲しい(; ・`д・´)b
FRBの目的を振り返る
CPIがなぜここまで注目を集めているのか?それはFRBの目的を考えれば、自ずと見えてくる。FRB(アメリカの中央銀行で日本で言うところの日本銀行)は、≪≪物価の安定と雇用≫≫を何だか良い方向に向かわせることをミッションとしている。
そこそこ経験しているトレーダーならパウエルのお爺ちゃんが「2%・・2%オオオ」と呟いているシーンに遭遇したことがあるのではないか?('ω')ノ 物価が2%を超える場合は、これを押し戻す為に、金融政策を実行する必要がある。
金融政策を実行すると、金利が上がる。金利が上がると、ドルも上がる。そして金利が上がると企業は積極的に借入をしなくなるので、経済活動は悪くなる。経済活動が悪くなると当然、雇用に悪影響を与える。雇用の悪化が続くとインフレ率も下がる。そうするとまたFRBが金融政策を実行して、ドルが下がる。
これの繰り返しをしている。その時々の状況に応じて政策を実行したりしなかったり。
これを行ったり来たりしている。
つまり、CPIというのはFRBのミッションである「物価の安定」に直結する重要経済指標なので、為替に凄い影響を与えるし、項目の中で1番ウェイトが大きいのは(為替と反比例している)不動産だしってことでめちゃくちゃ注目を集めているのである。
日経平均先物に直接影響は無いけど、為替には多大な影響を与えるし、為替主導相場なら先物にも大きな影響を及ぼす。その時々における主導が何なのか?を先ずは考えることが大事だけど、先物は為替の影響を基本的には受けるので、しっかり見ておいた方がいい指標になる。
PPIについて
CPIに似た指標で、PPIがある。PPIというのはCPIとは逆の位置に属しているけど、簡単に言い表すならCPIを求める上で必要になる数字みたいなもので、重要度としては高いけど、CPIよりかは低い程度になるが、市場予想よりも大きく乖離した結果になる場合は注意が必要。
CPIは、consumer price index(=消費者物価指数)だけど、PPIは、producer price index(=生産者物価指数)
・・・まあ、ぶっちゃけるとあんまり影響はない。★1.5~1.7くらい(CPIは、★2.5~3.0かな?)