#63 盆栽の話
さあ、63本目書いていこう。今回は、盆栽の話です。
休憩時間と盆栽
仕事中の休憩時間、ふと盆栽屋を訪れる。
きっかけは友人の結婚祝いに何が欲しいか尋ねたところ、
「桜の盆栽が欲しい」ということで、休憩時間を使って近くの盆栽屋を訪ねた。
平日の昼間とあって、あまり人もいなかったが、老人が多い。まあ、当然と言えば当然だが、若者はほとんどいない。ともあれ、ちらほらカップルやなんやらもいたりする。
お目当ての盆栽屋に入る。
様々な種類の盆栽が目に入る。
桜の盆栽と言っても色々な品種があるようだ。素人なので、形と値段でフィーリングで選ぼうとするも、やはりちょっと調べた方が良さそう。スマホでちょっと調べて、値段的にも、咲いた後の形的にも良さげなやつを選び、店主のおじさんに「これ、ください」とお願いする。
耳が遠いのか、反応が鈍い。よろよろとしながら応対する。
一つ肥料とか何かほかに必要なものがあるのかどうか質問したところ、思った以上に饒舌になってきた。
どうやって育てるのかとか、肥料はやるべきなのかとか、色々と説かれるのかと思ったが、そうではなく、「水をしっかりやれ」ということを長々と言われた。盆栽を育てるには、とにかく水が大事なのだと口酸っぱく言われた。毎日土が湿った状態にあるように、水をやる。多すぎても別に悪くないらしい。これぐらいがちょうどいいということはなく、素人でも多すぎるぐらい水をやった方が良いようだ。
話は長かったが、店主の熱い情熱に心が揺さぶられた。
最近は、若者の来店が多いらしい。盆栽はお年寄りがやっているイメージが強かったが、そうでもないようだ。
そのとき、昔、祖父が盆栽を育てるのに、水を結構やっていたなあとふと思い出した。
行動とキッカケ
盆栽についてなんて、この時まで全く頭の片隅に無かったし、昔の祖父のことも全然頭に無かったのに、急にフラッシュバックした。
体験というのは、何かを思い出したり、考えたりするきっかけになる。
良かれ悪しかれ、行動することは停滞しないためにも重要だ。それによって、何かしら考えるし、自分にイベントもたらしてくれる。
今回の盆栽のひとときは、過去の記憶を思い出させてくれて、新しい趣味への可能性を気づかせてくれた。
立ち止まっていても何も生まれない。いつでも、変化と進化を求めて、イベントを起こしていこう。
それによって、何かどうでも良いと思っていたアイデアが、急に大化けすることもあるかもしれない。
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