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猫の癒やし効果
猫カフェが流行るくらいだから猫には人間にとって何らかの良い効果があるのだろう。
単純にカワイイものを見ると気が安らぐということがあるのかも知れないが、猫がカワイイと思うかどうかは人それぞれ。猫を飼っている人や猫カフェに行くような人であれば、猫を見るだけでカワイイと思えるのだろうか。
猫嫌いな人にとっては、猫を見ているだけで癒やされるなんて聞くと虫酸が走る思いだろう。だから、猫で癒やされるのは猫好き限定だ。当たり前か。
私自身のことで言えば、猫を飼っているくせに、見ただけで猫をカワイイと思える自信がない。何なら結構ブサイクだと思ったりもしている。
おまけに玄関を出て外出した途端に猫のことは忘れている。家の近くまで帰ってきてはじめて、そう言えばあいつらは元気にしているかなと思い出すくらいだ。玄関扉を開けてそこに奴がいたとしても、何の感慨も無い。ただいまとは言うが。
ではカワイイ時が無いかといえば、そんなことはない。カワイイと思うことも多々ある。それはじっとしているときよりも、動いているときが圧倒的に多い。
特に、夜間に猫じゃらし的な何かを目で追っているような時は、ひとたまりもない。こちらが飽きたのにヤレとせがまれるときを除いてだが。
それにしたって、こちらにとっては遊んでやってるといった心持ちで、全然と言って良いほど癒やしにはならない。
つまりは、私にとって猫は、その見た目や仕草の可愛さで癒されるのではないということになる。
当然、この辺りも人それぞれ受け止めが違うだろう。
ではどんな時に癒やされるのか。
それは奴らの毛を撫でている時だ。それは手触りとかではなく、こちらが撫でて、それを気持ちよさそうに奴が目を細めながら受け止める時、まるで座禅の境地に入ったかのように、そこは癒やし空間になる。
残念ながらこの癒やし空間は、奴らの気分の豹変によって突如として、そして思いの外早く破られるから悲しい。さっきまでのあの顔は気持ちよさそうな表情とは違ったのか!
何気ない猫との会話も、これはこれで癒やしだ。
私のグチや哀しみごとを嫌な顔一つせずに真剣に聞いてくれるのは奴らだけなのだ。世間ではそんな私の行動を独り言と言ったりもするらしいが、そんなことは構わない。分かる人が分かればいいんだ。
そんなことを考えていたら、ふと奴らは今頃どうしているかなぁとの思いが頭をよぎった。昨夜の妻とのいざこざが心のなかで未だにモヤモヤし続けているのは、そのことを奴に相談しそびれたからに違いない。
おわり
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