【厳選】ポンコツが周囲から褒めてもらえるようになった10冊

おはこんばんにちは、Tim@一時的ニートです。
暑いですねーあっつい。
9月から働き始めるのですが、その前に蒸発してしまいそう。

さて・・・
この記事では、ポンコツが周囲から褒めてもらえるようになった10冊と題して、私が今まで読んだ本の中で「普遍的な仕事の能力を作ってくれる」本を紹介します。

私自身、社会人若手時代はいわゆる「仕事できない人」で、
周りにも、クライアントにもめちゃくちゃ迷惑かけてました。

・資料の納期を守れず、提出当日に先輩に助けてもらう
・クライアントに準備不足で怒られる
・アポの日時を2日勘違いする
・確認不足で大阪にいるのに東京のクライアントのアポをとってしまう
・段取りのミスでクライアントに電話口でタメ口で怒鳴られる
・クライアントに責任転嫁して、クライアントの役員から面と向かって
 お叱りを受ける

などなど・・・挙げればきりがありません・・・。

ただ、その中でも「このままじゃいけない」と必死に「仕事ができる人の~」というのを買いあさり読み、試しては挫折し・・・・というのを繰り返していました。

そんな、かつての「仕事できない人」が新卒で入った会社の退職時にクライアントに退職連絡をしたところ、
「Timくんはどこでもやっていけると思う!仕事でもプライベートでもよろしくね!」
「Timさんはこちらの相談内容がまとまっていないにも関わらず、適切に整理し、提案をしてくださいました。本当にありがとうございました」
などなど数々のお褒めのお言葉を頂きました

周りの方に支えられたことも多分にありますが、
ここまでクライアントや社内から「仕事ができる人」として認識されたのは、「適切な読書」と「実戦でのアウトプット」の繰り返しによる経験の蓄積があったからです。

そんな自身の経験から、少しは皆さんの役に立つかなと思い、紹介させてもらいます。

この記事のターゲット

社会人1~3年目「ポンコツ時代」の私と同じような悩みを持っている人に読んでほしいです。

具体的には、
・「段取りが悪い」「仕切りが悪い」「一緒に仕事したくない」と言われる人
・ソリューション営業、企画など「答えのない仕事」に未経験で転職するの方
・新入社員の方
といった方々です。

【前提】私なりの仕事ができる人の定義

過去の経験から仕事ができる人とは下記のような人だと理解しています。

■仕事ができる人とは・・・・?
・話が構造化されていて、かつ、わかりやすい言葉に言い換えができる人
・物事の段取りがいい人
・具体化・抽象化の能力が高い人(≒理解が早く、応用力がある人)
・思考、作業スピードが早い人
・目的や論点ベースで会話できる人

この人物像をゴールイメージとして、こんな人になるために読む「最低限の10冊」をご紹介します。
※私自身まだまだですがw

①仕事の基本動作(考える、書く、話す、動く)を身につける

『コンサル一年目が学ぶこと』

この本は①~④の総集編的本で、コンサルに限らず「創造的に考える仕事」(単純作業を除いた世の中ほぼ全部の職業)につく人向けの本で、
仕事をする上での考え方(思考法)、スタンス(プロフェッショナリズム)、コミュニケーションの方法(話す、書く)を解説している本です。

これだけ網羅性があり、かつ、簡潔に書いてあるビジネス書ってなかなか無いと思います。本当に社会人の一丁目一番地です。

ただ、具体的な作業工程の考え方などは説明が浅いので、
こちらを全体像だと考え、これから説明する本を読んでもらうといいと思います。

『SINGLE TASK 一点集中術』

PDCAノートやGTDや『@すべての仕事は10分で終わる』などありとあらゆるタスク本を読み、ものの見事に挫折した私が唯一実践し続けている(できたw)タスク術の本です。

この本の言いたいことは非常にシンプルで、
「お前は一つにしか集中できねえんだし、そのほうが効率的だからマルチタスクやめてや」というものです。

ツールなどの紹介はありませんが、具体的なタスクの捌き方のテクニックが載っており、今から活かせる本です。

『超・箇条書き』

こちらは「箇条書き」がいかに有用か、普通の箇条書きと魅力的で伝わる箇条書きは何が違うのか、を解説している本です。

メール文の書き方の本なども読みましたが、
この本が最も実践的かつ汎用的で、メールから社内の報告文、更にはクライアントへの提案書まですべてに使える「箇条書き」のメソッドを教えてくれる本です。

②他人との仕事を段取り良く、効率的にする

『無駄な仕事が全部消える超効率ハック』

これは間違いなく、「最も実践的な業務効率化本」です。
何が良いかというと、あるタスクが発生したときの「考え方」から「細かい作業工程」までをすべて網羅しているから、です。

本当に必読。ここまで明確に細かく、言語化できるのは羽田さんだからこそだと思います。

『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』

私は本当にプロジェクトマネジメントが下手くそでした。
部長から部内表彰のときに「本当にプロジェクトマネジメント下手くそだったよねw」とお墨付きをもらうほどに・・・

それにプロジェクトマネジメントは「面白くない単純作業」だと思っていました。
その考え方を変え、「プロジェクトマネジメントが割と得意な人間」にしてくれたのがこの本です。

プロジェクトマネジメントは段取りが非常に重要です。その段取りの考え方を学ばせてくれるのが本書です。

ただ、「段取りの考え方」に終止しているところがあるので、
「段取り良く進めるために、具体的な行動はどうすればいいか?」については『超効率ハック』から吸収するのがいいと思います。

③課題解決のプロとしてのマインドを獲得する

『戦略プロフェッショナル』

三枝三部作と言われるビジネス小説の記念すべき第一冊。
主人公の入社によってとある企業が変革していく様を描いています。

この小説の秀逸なところはなんと言っても三枝さんの実体験を元に書かれていること

私はこの本を4年目のときに読みましたが、支援側で課題解決する立場だったため、課題解決のプロセスがこれほどリアルに(ちょっと美しすぎますがw)描かれていることに興奮と感動を覚えたことを今でも思い出します。

問題・課題解決の思考法の本は世の中にたくさんあるものの、それを実地的に追体験できる本は非常に少ないです。

これを皮切りに課題解決の仕事が非常に楽しくなりましたし、
自分が「お金を払ってもらっている課題解決のプロである」という自覚が芽生えたので、非常におすすめです。

『マクドナルド、P&G、ヘンケルで学んだ 圧倒的な成果を生み出す 「劇薬」の仕事術』

私のような若者がプロフェッショナリズムを語るなどはおこがましいと思いますが、仕事をする上で「自分がプロである」と自覚することは非常に重要です。

仕事へのコミットメントが違ってきますし、会社、職種、ポストに対しての考え方が違ってくるなと自分自身の経験も通して感じてます。

そんな「プロフェッショナリズム」、言い換えると「仕事に対する向き合い方」で参考になるのがこちらの足立さんの本です。

足立さんの経歴はもはや語るまでもないでしょう。
P&G→戦略コンサル2社→ヘンケル(黒字化)→マクドナルド(V字回復)など圧倒的な実績を上げてきたマーケター・経営者の方です。

「人を動かすのは感情・結果・KPI」
「仕事がうまく回りだしたら、それは成長できていない証拠」
「修羅場でなければ経験と言えない」
など足立さんの仕事のスタンスを見事に表した金言が多数収録されています。

すべては無理でもこれを半分以上実践するだけで見える景色が変わり、
次第に実績に反映されてくるのでは?と思います。

④課題解決の考え方(構造化、抽象化、論点、仮説)を身につける


『地頭力を鍛える』

この本は「フェルミ推定」(正確に計算できない対象を、因数分解と仮定を使って、ざっくり推定する計算方法)を通して「地頭力」を鍛えることを説いている本です。

この本の偉大なところは「地頭の良さを明確に言語化し、鍛え方を示したこと」です。

私も周りの人間と話していて、「〇〇さんは頭いいよね」「〇〇さんは切れるよね」と誰かの頭の良さを称賛することがあるのですが、
「結局頭の良さとは何なのか?」はなかなかうまく言語化できません。

頭の良さの定義し、明確にこれをやればいい!と定義したことは、
「頭良くなりたい!」と誰しもが思っている中で非常に偉大な功績だと思います。

思考法の本は数々ありますが、
まずはこの本で「頭が良い人の頭の使い方」を捉えることが「君、キレるね!」と言われる近道なんじゃないでしょうか。

『論点思考』

課題を解決するにあたって最も大事なことは?
そう、「何に答えを出すか?」を定義することです。
この「答えを出すべき問い」を論点(issue)と言います

私は調査のソリューション営業だったのですが、
お客様にご納品後のフォローに行った際に
「結局これ何がわかって、何が言えて、それってクライアントのアクションに繋がるんだっけ?」と思うことが2年目くらいから多くなっていきました。

調査は「設定した質問に答えを出すための手段」でしかないので、
「何に答えを出すか」が明確でないと「使えないデータ」が吐き出させてしまいます。

この本(と『イシューからはじめよ』)を読んで、
「論点」を意識するようになってから、明らかにクライアントとの議論が実のあるものになり、「仕事取りに来る人」「調査あったら相談する人」から「なんかあったらとりあえず相談する人」というパーセプションに徐々に変化していきました。

『仮説思考』

わからないことがあったらとりあえず調べる!
というのは時間がいくらあっても足りませんし、お金も足りません。

時間とお金を節約するため、また新しくアイデアを創造するために不可欠なのが仮説を考えてそれをベースにことを進める「仮説思考」です

特に、今の時代は調べられるものはある程度調べつくされてしまっていることもあり、「とりあえず全部細かく調べて考える」という思考では答えが見つからないまま堂々巡りになり、いつの間にか時間が経ってしまい、状況が悪くなっていた・・・・・ということもまあまああると思います。

こんなことにならないためにも、仮説を考える癖、いい仮説をひねり出す力をつけるためにこの本はおすすめです。

さいごに

私自身まだまだ若輩者なのでこのようなライフハック的な記事を書くのは憚れるのですが、あえてこのタイミングで書いてみました。

理由は、今この時期(まだギリギリ若手と言われる時期)じゃないと生存バイアスに侵されていったり、記憶がいい感じに改ざんされて、「できない時代」が生々しく思い出されず、「今のある程度できるようになった自分」目線での棚卸しと本の紹介しかできなくなると感じたからです。

他にもダークサイド・スキルやチャーム(愛嬌)関連の本もあるのですが、
正直、上記10冊の本を身につければあとは知識さえ取り込めばなんとかなるので、あえて紹介しませんでした。

世の中の自称ポンコツの方々が少しでも楽になれば幸いです。



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