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喫茶店でコーヒーを飲みながら、向かいのハンバーガー屋さんを眺めて思ったこと。

昨年のある日、都内の喫茶店で、道路に面したカウンター席に座ってコーヒーを飲みながら、ぼーっとしていた。

道路を挟んだ向かい側にはハンバーガー屋さんがあって、ちょうどその時若いカップルが入っていった。

結構ボリューミーなハンバーガー屋さんみたいだけど、カップルで入れるってことはもう結構長い付き合いなのかな?いや、でもまだちょっとぎこちない感じもしない?距離感あるし。そうかなあ?、、、なんてどうでもいいことをいつものようにだらだらと、もう1人の自分と話していた。

店内にフォークとナイフで食べているお客さんが見えて、あの子たちもフォークとナイフで食べるのだろうか、というところまで考えて、ふと、以前テレビで見た九州のアメリカンなハンバーガー屋さんの特集を思い出した。

そこではみんなハンバーガーを手で持って、口の周りにソースをつけながらかぶりついていた。インタビューを受けていたお客さんも、フォークとナイフで食べるなんてそんなのかっこつけてるよ!こっちの方が絶対においしい!と笑っていた。


どちらも間違っていなくて、それぞれの場所にそれぞれの当たり前がある。

でももしも九州の人が東京に来た時に、例えばそこが多くの人がフォークとナイフで食べるようなお店だったとして、そこでいつものように手で持ってかぶりついたら行儀が悪いって思われるのかな。

逆に東京の人が九州に行った時に、多くの人が手で持って食べている中フォークとナイフで食べたら、何かっこつけてるんだって思われるのかな。

みんなが手で食べているから自分も手で食べるのか。それとも自分が手で食べたいと思うから手で食べるのか。

郷に入っては郷に従え、という言葉もあるように、知らない場所でそこの常識に合わせてやってみることで得られる素晴らしい体験や新たな発見もあるけれど、“自分がどうしたいのか”も大切にしていないと、私みたいに“どうするべきか”の視点でつい考えてしまう人は、きっと曖昧な場面で色々と迷って疲れちゃうなーと思いました。

私が今当たり前だと思っていることも、違う生活を送っている人からしたら驚かれるようなことがあるのかもしれないな。

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