PR業界の人間が説明するPR(パブリック・リレーションズ)とは①

こんばんは。

前回の自己紹介で少しご紹介しましたが、私は新卒より約5年間PRコンサルとして働いてます。

ただ転職回数は2回で、同年代と比較してちょっぴり多いかなと思ってます。
1社目は、コーポレート広報や危機管理広報に強いPR会社に新卒入社。
危機管理とは、別途詳しく触れたいですが企業や学校など組織体が不祥事に直面した際に、どのようにステークホルダーに説明しレピュテーションダメージを最小限に防ぐかというものです。
2社目は、1970年代に設立したPR業界では老舗にあたるPR会社。3社目は、金融やヘルスケアに強みを持っている英国系PR会社に勤めております。

さて、簡単に自己紹介をしたところで、「そもそもPRとはなんですか?」という方が多いと思います。業界の方々に聞いても、PRというのは課題や達成したい目的によって、全く違うアプローチをするため、それぞれの専門性によって全然違う回答になると思います。

今回は、PR業界で働きたい方々やすでに企業の広報や渉外、IR部にお勤めされてる方々をターゲットに「PRとは」を解説していきたいと思います。
ちなみに全然PRに関わってない方々でも日常生活に役立つ部分はあると思うので、興味がありましたら読んでもらえると嬉しいです!

それでは本題に入っていきましょう。

目次
1. PRとは
2. Public RelationsとPromotionの違い
3. 私が考えるPRの魅力


1. PRとは
一番重要なPRというワードをしっかり定義したいと思います。
ビジネス以外のシチュエーションでも頻繁に使われるPRですが、皆さんはどのような理解でしょうか。

プロモーション?
自己pr?
アピール?

他にもたくさんの意味合いで使われておりますが、
Public Relations(パブリック・リレーションズ)と訳されております。

"Public relations is a decision-making management practice tasked with building relationships and interests between organisations and their publics based on the delivery of information through trusted and ethical communication methods."

国際PR協会は、上記のように定義しており「Public Relationsは、信用され倫理的なコミュニケーション手段を通した情報発信を行い、組織体と彼らのステークホルダーにとって、目的を達成するための意思決定をサポートするモデル」(だいぶ荒い訳でスミマセン笑)

という感じで、噛み砕いていうと「Public Relationsは、第三者と通したコミュニケーション手段を通して情報発信し、企業や団体が関わる関係者がプラスの方向になるための一助になるモデル」といった感じかと思います。

もう少し実務をイメージしてご説明すると、企業や団体が目指す目標(経営目標、事業目標)は何かなど定義づけ、その目標を達成していくために企業や団体が社会とどのように関わっていくか(リレーションシップ構築)ということを考えて行くことです。

2. Public RelationsとPromotionの違い
PR(パブリック・リレーションズ)に関する上記の考えを考えると、よく誤解されがちなPromotion(プロモーション)の定義を改めて考えると、プロモーションは、広告宣伝活動とよく定義づけられておりあくまで販売側と顧客間でのコミュニケーションと理解できるかと思います。プロモーションに関しては広義におけるプロモーションミックスの定義として4つの要素があります。

プロモーションミックス
「Advertising(広告)」
「Sales Promotion(販促)」
「Public Relations(パブリック・リレーションズ)」
「Personal Selling(人的販売)」

実はここに「Public Relations(パブリック・リレーションズ)」が内包されており、このポイントがプロモーションをPR誤解する一番の原因とされていると思います。

こういったことから、私なりにPromotion(プロモーション)Public Relations(パブリック・リレーションズ)の違いを企業内部の視点で解説していきます。

画像1

もちろん組織体によって異なり、いろいろ異論反論あると思いますが、Public Relationsは組織体としての目標を達成する手段で、組織の経営層と蜜に連携が必要です。こういった観点から、Public Relationsを担当する広報部や経営企画部は日々他部署と連携し、経営目標や経営課題等の達成を目指すために働いております。ここ目的の違いはプロモーションと異なる点ではないでしょうか。

3. 私が考えるPRの魅力
このように組織体のトップを巻き込み、自社だけでなく業界や社会をよりよい物にして行くことができるのがパブリック・リレーションズの醍醐味と個人的に感じてます。

今回はこの辺りにしておき、次回はPR会社はなにをやっているかということを次回書きたいと思います。

それでは、皆さん今週も頑張りましょう!

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