見出し画像

土下座させるのが夢?! 大沖ワールド全開の半沢直樹は子供の頃から倍返し『小学生半沢直樹くん』

あの「倍返し男」が帰ってきた!

皆さん、ドラマ『半沢直樹』は観たことありますか?

そう、2013年に放送され、最高視聴率42.2%を記録し、流行語大賞まで取ったあのドラマです。僕ももともとドラマを観るのが好きで、原作の池井戸潤先生の作品も大好きなので、案の定どハマりしました。

いやー、あのいやらしい敵たちに毎度「ぐぬぬ…」とさせられてからの後半の爽快感、たまりませんでしたよね!

そんな僕をトリコにした彼が7年ぶりに帰ってくると聞けば、そりゃもう始まる前からテンション上がりまくりなワケですよ。

そしてワクワクが止まらなくなった僕の目をさらに釘付けにした、もう一つのテンアゲ漫画を見つけてしまいました。

はい、それがこの『小学生半沢直樹くん』です。

ようこそ大沖ワールドへ


この漫画、もちろん原作は池井戸潤先生なんですが、漫画・漫画原作と書かれている通り、漫画の内容は全て大沖(だいおき)先生ワールドで展開されています

実は僕はこの大沖先生には深い思い入れがありまして……。

僕は社会人として最初に勤めたのがとらのあなという、いわゆるオタク系な方々なら誰もが知っている書店でした。しかも配属が、その中でも聖地であり旗艦店でもある秋葉原店の同人誌担当だったのです。

ただ、実はその時の僕は「同人誌ってなんですか?」「東方Project?Fate?それってどこの漫画?ゲーム?ですか?」という、恐らくとらのあな史上最もオタク知識のない社員でした。(なんでそれでその会社を選んだんだとよく言われました)

まわりはみんな知識も愛も溢れまくったスーパーオタクエリート達(※本気で褒め言葉)ばかり。そんな中あえて僕を世界一同人誌を売る場所の担当にするという、当時の店長の恐るべき采配により、僕はまさにゼロから猛勉強をすることになりました。

入ったばかりで何もわからずクルクル回ってばかりの僕の目に止まったのが、大沖先生の本だったんです。

可愛い表紙にふと目を惹かれ、何気なく手に取って中を見たその時から、僕は大沖先生のシュールな世界と「あたいチルノ(大沖先生による東方projectのチルノという妖精キャラクターの表現)」の可愛さに鷲掴みされました

それ以来、僕の大沖先生推しの異常っぷりは当時の僕を知る人たちならよくご存知だと思います。特に仙台店を作った時、まるで店のマスコットキャラなの?と言わんばかりに店中にあたいチルノPOPが溢れさせていたのは懐かしい思い出です(笑)。

そんな心から愛してやまない大沖先生が半沢直樹を描く…そんなん最高に決まってるやん!!

半沢直樹くんが可愛すぎる件

大沖先生はキャラの個性を際立たせるところがすごいと僕は思ってるんですが、ドラマを見た方ならご存知の通り、『半沢直樹』に登場するキャラも、主役を筆頭にまわりの味方も敵もみんなクセの強い人たちばかりですよね。

つまり、クセつよ×クセつよなんで、大沖ワールドもいつもより倍返しとなってます。

しかも、読んでみるとドラマにちゃんとハマった人ほど分かるネタがそこかしこに散りばめられていて、何回読みながら吹いたか分かりません。

小学生のまだチビっ子な半沢直樹くん。お決まりの「倍返しだ!」を連発し、人に土下座させることを何よりの目標にしている、若かりし頃と言うよりは、若すぎる頃の大活躍ストーリーを、新ドラマと併せて楽しんでみませんか?

WRITTEN by 南川 祐一郎
※東京マンガレビュアーズのTwitterはコチラ


この記事が参加している募集

読書感想文