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僕の彼女は障害者#6

先の見えない道

彼女は自宅から会社へ通う生活が続いていた。
2時間遅れての出社。
相変わらず、その2時間の間、私へのLINEや電話は止まらない。
もう私もパニック状態で
「どうしたら良いの?」という思考すら働かなくなり、
ただ彼女からのSOSを受け続ける日々に変わっていった。
私の体力・気力は削られるばかり、、、、、

しかし、医師のいう通り「転職」「一人暮らし」が解決になると信じていた。そこが短い目で見ればゴールだ!と
そこまで今の体力・気力で凌ぐことができれば改善する!
(今思えばそんな都合の良い様に進むはずはないと簡単にわかる)
(人は追い詰められるとそんな思考回路も働かなくなってしまう)

私のSOSは?

毎日のLINE
電話の対応
寝落ち待ちの電話
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
今書いていて泣きそうになるくらい辛かった
私も誰かにSOSを出したかった
でも彼女からの
「家族に知られたくない」
という思いを尊重してなるべく情報が広がらない様にと思って行動していた。だから私の状況を相談できる場所を探さずにここまできてしまった。
いや、それだけではない。
彼女の意思を尊重して、相談できる場所を作ることもできたはず。
今考えるこの時、悪手の原因は「正しい治療の手段を知らなかった」こと。これだろう。
インターネットで情報があふれる世界にいながら、情報収集ができなかったこと。
いや、メンヘラは調べていたからそうではないか。
「適切な情報を手に入れられなかった」
からだ。

彼女は仕事へ行けなくなった

彼女はある時期から仕事へ行けなくなった。
朝、起きてご飯を食べる。
身支度をする。
出勤の時間になるが家を出れない。
泣きながら電話がかかってくる。
「会社に行けない〜」涙
「休む電話もできない〜」涙

唯一状況を知っている上司に私から
「電話ができないくらい体調が悪いそうでLINE連絡がありました」
「今日は休むそうです」
と伝える。

そんな状況が2週間ほど続いていた。
彼女はこう言っていた。
「明日こそは仕事に行こう」と思うんだけど、朝になると不安で家を出られないの。
周りの人から「今頃来て何?」と思われてしまうんじゃないか。
そんなことばっかりが頭の中をグルグル回っていて涙が出てきてしまうの。

私からは「無理して来なくて良いから」
「自分のペースで良いよ」と毎日伝えてあげた。
すると涙は止まり少し不安感は薄まる様だった。

唯一の光は

ただ、仕事へは行けないけど転職予定先への実習へは行くことが出来ていた。
このまま、今の職場を去るのは後を濁す感じになってしまうが仕方がない。
と次のステップへの期待をしながら毎日を過ごしていた。

ただ、この道は行き止まりだったことに後で気づくことになる。。。

この頃は私の精神状況も健康ではなかったのだろう。
適切な判断ができる状態ではなかったと感じる。

継続6日目
ご覧いただきありがとうございました。

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