この「苦しさ」を乗り越えたい

長男の小学校入学前検診で、特別支援を受ける様に言われました。2015年の11月でした。

夫からは、お前の育て方のせいだと責められ、毎日何度も何度も怒鳴られました。「育てることができないなら、産まなければよかったんだよ。無責任過ぎる。」夫の母は、小学校教師だったので、知識も豊富でした。私の教育方針の中に、発達障害に結びつくものがあったのだと思います。それを義母から聞いた夫は、「母親のせいで息子がこんなになってしまった。」という気持ちになったのだと思います。

仕事もしていたので、洗濯ものがたまりがちでした。それを見た夫がまた怒鳴りました。「何だよこれ。洗濯もできないのかよ。」洗濯物がたまらない様に、夜中に洗濯機を回し、物音を立てない様に注意しながら掃除や家事をしました。

ある土曜日、息子の習い事の迎えの途中、ひどい腹痛が始まりました。息をするのが苦しく感じられ、夫に運転を代わってもらいました。「お腹が痛いならトイレに行けばいいだろう。トイレを借りることもできないのかよ。お前は、どうなってんだよ。」と怒鳴られました。

夫は私を病院に行かせるため、義母に応援を頼もうと電話しました。「親なんだから子ども二人とも連れていきなさい。」とのお返事でした。救急病院へ電話をし、「子供を連れて行って、救急にかかってもいいか」と尋ねたところ、「胃腸炎が流行っているから、おそらく胃腸炎だろう。痛み止めと、胃腸薬を飲んで安静にするのがいいのでは。」とのことで、その日の夜は、そのまま過ごしました。

痛み止めってすごいです。痛み止めを飲むと、家事も育児もできるのです。ただ、痛みは止まっても、病気は進んでいきます。腹痛の際の使用は避けた方が良さそうです。

その翌日、あまりの痛さに耐えられず、救急車を呼び、病院へ運んでもらいました。虫垂炎を拗らせ腹膜炎を起こしていました。すぐに手術をし、その後2週間程入院しました。やはり、夫はカンカンに怒っていました。入院費がかかるし、仕事だってあるのに、子どもの面倒も見なくちゃならない。義母にも迷惑をかけました。

なるべく迷惑をかけない様にと思っていたのに、結局、夫にも義母にも迷惑をかける事になりました。

小学校に入学すると、毎日小学校から電話があり、しつけの悪さを指摘され、校長室に呼ばれました。何度も校長室に足を運びましたが、「あなたでは話にならない。父親に来てもらってください。」と言われました。自分なりに、一生懸命勉強して、自分なりに一生懸命育児に取り組んできたつもりでしたが、母親としての自信をすっかり失い、深い穴にどんどん落ち続けていく様な感覚でした。毎晩、苦しくて泣きました。学校で何もうまくやれない息子を不憫に思いました。

あれから3年半経って、この事をnoteに書けるまでになりました。やっとあの頃の自分を一歩引いて見ることができる様になりました。

日本の親が子育てからもっと喜びを感じられる様に。自分にできる事を探していきたいです。




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